【時空の歪み】『巻き戻しの人生』など短編10話【9】 – 時空にまつわる不思議な体験

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【時空の歪み】『巻き戻しの人生』など短編10話 - 時空にまつわる不思議な体験 不思議な話
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時空にまつわる不思議な体験 短編10話

 

 

3人の交流

 

一年に一度しか会わない友人がいる。
AとBそして俺。高校時代の友達で交流のあるのはこの二人だけ
集合するのは7月末の土日。Aの召集で二泊三日のキャンプをする。
お互い現在の仕事なり住居なりの場所は大体分かるのだが、詳しく聞いたり
行ったりしたことはない。
信州の未整備の森の中で渓流の水を汲み、米を炊き、肉を焼く。
40歳に手が届きそうな男三人が、その三日間、焚き木をかこみ、小学生が
するような話をする。

 

この夏、おそらくキャンプを初めて10周年になると思い起こし
焚き木を囲んで一年目からのエピソードをお互い思い起こしながら語り合った。
しかし、どうも要領が得ない。Aはこの集まりが大学院を卒業した25歳の夏である
と断言したが、自分は東京から帰ってきた27歳であると考えている。
一方、Bは29歳の結婚式に、Aと俺を式へ招待し、再会してから交流が復活した
とのこと。
アルコールにやられた、よくあるおっさんの勘違いと笑いあったが、話を進めるうち
にだんだんと嫌な空気になっていく。
キャンプが始まったのはどれぞれの人生の転機からであり、自分においては27歳
まで地元に帰るのは正月とGWそして、祖父の死去したときだけであった。会える
はずがない。Bの結婚式へだって、本人を前にして失礼であるので言えなかったが、
次の朝Aと確認したのだが呼ばれた記憶もない。「呼ばれたなら自分の結婚式にも
呼んでるからな、、、。」とA。この言葉で自分たち三人がすでに既婚者であること
が判明した。

 

エピソードは、ほぼ符合している。しかし、このキャンプが始まったきっかけが
あいまいかつ、始まった年が符合していない。いらいらしていたAが冗談めかして
「みんな何年生まれよ。何歳よ。」との言葉に俺が昭和47年と答えてから場の空
気が凍りついた。それぞれ違うのだ生まれた年が。あわてて互いに財布を出し免許
証を確認しあったが、AとBは4つ違いであった、、、。高校時代にダブったって
こともないのに。
「水○会の名簿見たら何期生かわかる。」とB。
「ハア?お前、三○高校だろ?」
とA。ここで三人のうちBの高校が違っていることが判明。

 

孤独だった高校時代それが三人の共通点らしい、なぜなら共通の友だちの話題からもっと早く気づいていたはずだから。
しかし、徹夜した文化祭前夜の記憶や、その出し物。Aのうちがたまり場だった
時の様子。そこでしたゲーム「ポピュラス」ディスクドライブの「ザナック」。
高2の時、初詣でBが急性アルコール中毒になったこと。これらはこの場で、思い出し笑いあったことではなかったか?
俺たちはどこで知り合い、そして10年も馬鹿話しているのか。
今年のキャンプは、ことのほか盛大であった。とくにアルコールの量が。
しかしその底には、冷たくよそよそしい雰囲気が横たわっていた。

時空の歪みとは違っていましたね。すいませんでした。
来年もAからの携帯電話が鳴れば11周年を行うでしょう。

 

571です
やっぱりBさんです。Aとの共通の記憶は多いように感じる
彼の得体がわからなくなってきたな、、、。

 

スローモーションと分身

 

私の不思議な体験、聞いて下さい。
私はよく子供の頃(幼児~15才ぐらいまで)、自分以外の周りが全てスローモーションみたいになる経験をしていました。
小さい頃は不思議に思いつつも、そのうち普通に戻るから特に何も気に掛けてなかった。
でも小学高学年ぐらいからは、友達と遊んで居る時にはその友達に。家に居る時には近くに居る家族に
「ねぇ!なんでゆっくり話すの?なんでゆっくり動くの!?ねぇっ!!」
って言ったりしてたけど、周りは決まって
「なんで???なにが?普通にしてるけど。」
って答える。
その答え方も私には
「なぁんんでぇぇ・・・?なぁぁにぃぃがぁぁぁ?」みたいな低音でスローモーションに聞こえてた。
周りの空気の音(?)普段は聞こえない音みたいな物も聞こえてて。
そういう時は必ず周り全部にうっすら霞が掛かったような、白っぽく世界がユラユラ揺らいで見えてた。
でも、みんなは全然驚かずに普通みたいで・・・。

中学生ぐらいになってからは、更に不思議な事があって、私が色んな場所で頻繁に目撃されるようになって。
でも私がそこに居るのはあり得ない場所ばかり。
身内や同級生、近所のおばさんとか色んな人に言われた。

 

「他人の空似じゃないの~?私じゃないよ~」
なんていつも笑って終わってた。
ある時、親友が
「〇〇ちゃん(私)、一昨日、バスに乗ってたよね?窓からアタシの方を見てたからアタシ手を振ったのにシカトするんだもん、酷いな~もう!」
「えっ?一昨日?私は最近は毎日家に居たけど、どこで?」
「〇〇町で。アタシと目が合ってるのにシカトしてた~」
「え~知らない!そんな場所行ってない!あり得ない!!最近こんな事が多いんだけど、私のソックリさんが市内にいるとしか思えない!(半泣)」
でも幼い頃からの親友が私を見間違える事は無い。
親友は間違いなく私だったと強い口調で言い張った。
親友曰く・・その時の私はバスの中から寂しそうな表情をしてこちらを見ていたって。
こんな会話をしていて、ふと気付いた事。
私以外がスローモーションになる事が頻繁な時、
この私のソックリさんの目撃情報も頻繁だと気付いた。
そして親友がバスの私を目撃したその時間帯も、
私が自宅でスローモーションを感じてた時間帯と同じ夕方だった。
現在30代の私はいつの間にかこんな体験はしなくなってるけど(もう10年は無い)、いったい何だったんだろう・・・と、今だに不思議に思う。

白く霞がかったスローモーションと、私のソックリさん(分身?)、
何か繋がりがあるのかなぁ・・・。

 

体は多少は早熟気味で、確かに中学までは常に実年齢よりも上に見られていました。
二十歳ぐらいからは逆に実年齢より若く見られます。
そういう人ってよくいると思うんですが・・・。
ただ確かにスローモーション現象は、高校生ぐらいからパッタリ無いので関係があるのでしょうかね。

私的には霊的な感じもしていました。
スローモーション現象の時には視界が必ず白く霞が掛かってると言うか、
上手く例えられませんが、白っぽく、超薄~いカーテン(?)か又は、天女がよくまとってると言われてる羽衣(?)みたいな物が、視野全体に被さっていてそれがゆ~っくり動いているみたいな。
あと、直接、目に見えていたわけではないんですけど、感覚的に頭の中で、白くて巨大な蛇がゆっくり動いている感覚に囚われていました。
TVの音も、物が落ちる動きとかも全てがゆっくりになっていて気持ち悪いんだけど、
気持ち悪いだけで、普通に会話も生活自体が成り立っていたので、そのままでいるしかなく。
そのうち気付いたらいつの間にか元に戻っていました。

こういう話って、たまぁに旦那や友達、家族に話すけど、
「へぇ~(ビックリ)」とか「夢でも見たんじゃない?」とか。
誰も本気で信じてくれなくて・・・
バカだと思われそうで滅多に言わなくなりました。
実際、もう10年は体験してないので。
ネットに書けば、誰か同じような体験をしたって人が現れるかなぁ・・って期待していたんですけど、居ないのかなぁ・・
解明できたらスッキリするのに・・・。

ガラスに映るモノ

 

ドッペルっぽい話だけど私もある

小4の放課後。姉とその友達と私の3人で帰ろうとした。
しかし私だけランドセルを忘れてきたので、ゆっくり歩いてもらって走って取りに戻った。
(ランドセルを忘れてかなり笑われた)
教室はプレハブ校舎だった。
プレハブ校舎の廊下の突き当たりは引き戸になっている。上半分がガラスだ。
そこから入り、ランドセルを取ってまた引き戸を開けて出ようとする。
そしたらガラスの部分に、人が映っていて、びびって立ち止まってしまった。
夕方で私以外には誰もいなかったはずなのに、人が映っている。
隣のクラスの田村君だとすぐ分かった。
おかしいぞ?と思いつつ、半笑いで「何してんの?」と声をかけた。
田村君は無言でこっちを見ている。
その瞬間に「まずい!普通じゃない!」と感じて、戸を開けダッシュで逃げ帰った。
ほんの3分か5分の事だったはずなのに、走っても走っても姉に追いつけなかった。
あとから思い返すと、ガラスには私は映っていなかった。廊下も映ってなかった。
廊下の幅くらいの四角い小さい何も無い部屋と、田村君だけがいた。
ちなみにその時間、田村君は村の体育祭の選手だったので校庭で幅跳びの練習をしていた。

この話、ずいぶん昔に雑誌に送ったら載ったことがあるので万が一知っててもパクリと呼ばないで下さい…

 

時空の老女

 

 

箱根の温泉旅館に行った。そこは文豪たちが定宿にしていたという由緒ある旅館。
大きな建物じゃない。その中で連れと迷子になった。いくら探しても自分の部屋がない。
「あれ、ここさっき通ったな」「こんなとこにこんな廊下あったか?」
気づくと、人の気配がまったくない。誰もいない。宴会はどうした?
いいかげん焦りはじめたとき、背後から浴衣姿の初老の女が。
「どうしたの、こんなとこで」
「いや、迷子になってしまって…」
すると老女は笑いながら行ってしまった。その直後、自分の部屋にたどり着いた。
残りの宿泊予定をキャンセルしようとフロントに告げたとき、フロント係が
「何か不手際がございましたでしょうか」というので「なんだか怖いんです」と言うと、
何か思い当たるふしがあるような顔をして「そうですか」とあっさり。

 

掘り返された自転車

 

先日俺も体験した。
今から3年前に友人からGIANTのマウンテンバイクをもらった。
そのモデルは2004年バージョンのモデルのやつだった。俺のミスで
自宅に帰宅した時、チェーンをするのを忘れてしまい朝起きると盗
まれてしまってた。
警察には届け出を出したけど、「防犯登録のシールは剥がされてしま
うので、たぶん戻ってこないだろう」と言われてあきらめていた。
それがほんの1週間前に警察から「見つかった」との電話があった。
「ただ見つかった場所が場所なので現場まで確認しに来てくれないか」
と言われ、言われた所に向かってみると、そこは自宅から約20キロ程
離れた新興住宅街で、道路の下(つまり地中)から見つかったのだっ
た。その住宅街に新たに都市ガスの配管をするために道路を掘ってい
ると自転車が出てきたそうだ。
工事の人達が言うには、新興住宅街などを造る時、悪徳業者が地中に
不法投棄をしていったり、一般の人でも掘り返した所にゴミを不法投棄
する事があるそうで、俺の自転車も不法投棄された物と思ったらしい、
でも洗ってみるとかなり状態が良く防犯登録のシールも貼られてあった
ので「これは盗まれた物が放置されたんだろう」と思い警察に届けて
くれたそうな。

 

そして実際に自転車を目にすると確かに俺の自転車だった。
でも警察の人が「君が盗難届を出したのは2005年の4月だよね。自転車は
いつ盗まれたの?」と聞いてきた。
「2005年の4月ですよ」と答えると「ここの住宅街の工事の完成は2000年
に終わっててね。いま掘っているこの区画は2000年以降初めて掘る場所
なんだよ。そうすると君の自転車がここにあるとは考えられないんだ」
と言われた。しばらく言っている意味が分からなくて何度か聞き返して
意味が分かった。
2000年にアスファルトがしかれた道路で2008年まで掘り返された所に
2005年に盗まれた自転車があるはずないのだ。
じゃあ俺のじゃないのか?と思ったが、そもそもこの自転車は2004年
モデルだから2000年に存在するはずがない事を伝えると、その場にいた
みんな気味悪がってしまった。
結局、俺も怖くなって引き取りに困っていたら、工事の人が「産廃で処
分しておいてやるよ」と言ってくれて、お願いした。

工事の人が「人骨を掘り当てた事はあるがこんなケースは初めてだ」
と最後に言っていた言葉が印象的だった。

 

レトロな佇まい

 

吉祥寺で?な体験をしたことがある。

12年前だから98年の4月末の出来事。
吉祥寺には前○座劇場という演劇ホールがあって
JRの駅方向からだと劇場の手前にえらくレトロな一画がある。
占いの店とか昭和戦前まんまのクリーニング屋とかが軒を連ねてて
そのいちばん駅寄りに戦後すぐっぽい佇まいの縄のれんを見つけた。
芝居終わったら寄ろうと思ってマークしていたが帰りは
友人と一緒に通り渡ってしまったので寄れなかった。
というよりも、灯が入っていなかったように思う。
呑み屋にしては早い店じまいだと思った。
それから半年たって行ってみたら、その場所と思しきところは
とても営業していたとは思えないボロボロに朽ちた戸の前に
自販機がデンと置いてあって店の佇まいではなかった。
自分は4月のあの日、何時の時代の吉祥寺に行ってたんだろうと思う。
ちなみにその時間帯は5時半過ぎくらいでまだ立派に明るかった。

 

知らない街

 

小学校6年生の頃記憶だから結構確か。
板橋区成増に住んでいた。
泳ぐの大好きで夏休みには昼食後毎日赤塚の区営プールへ行ってた。
成増の駅始発赤羽行きのバスを利用していた。
区営プールが閉まってる月曜日以外は4時まで泳ぐのが夏休み中の日課だった。
その帰りは勿論終点成増行きのバスで帰るんだけど、
2回だけ終点で何だか知らない大きな町へ連れて行かれた。
その町はイメージ的には新宿の伊勢丹デパート辺りの雰囲気。人通りも多い。
なぜかその町に長居してはいけないと感じて2回ともタクシーと使ってすぐに成増へ帰った。
大学生になってからその町のことを思い出しもう一度行ってみようと思ったのだが、
バスの路線を調べたのは勿論、親にも聞いたがそれに相当するような町は見つからなかった。
光が丘と勘違いしてるんじゃないの?と母は言うのだが、
町の作りが全然違う。
伊勢丹デパート付近の雰囲気だけは強烈に残ってるので間違いない。

見知らぬ人物

 

何から説明しようかな。
先日小学校の同窓会があって、出席率のいい我がクラスは物故者以外全員出席。
ヨボヨボながら、恩師も健在。
○○小学校6年2組のメンバー勢ぞろい。
…で、持ち寄った小学校アルバムの全員集合写真を指さしながら、
「これは誰それ、それは誰それ」と、微笑ましく名前を読み上げる恩師。
ああ、よく覚えてくれてるなあ、とン十年ぶりの恩師に感動しながら見てたら指が止まった。
悲しそうに「すまん、この子はどうしても思い出せん」
で、みんながそれを誰だか当てようとしたけれど、皆思い出せない。
そのうちに、名簿と人数と、顔と照らし合わせていったら、一人多かった。
ところが集合写真ばかりじゃなくて、遊んでたり笑ってたりする写真にもその男のコあちこちに写っていた。
俺ら全員、恩師も含めて記憶のないその子の存在になぜか、胸に引っかかる物を覚えたまま帰宅。
思い出したら教えてくれよ、と互いの電話番号も交換して別れたのだが、誰からも情報は届かない。
一人だけ、どこか時空の歪みに入ってしまって、俺らの記憶からも消えてしまったのだろうか?
などと、荒唐無稽な事を考えている自分50代。

 

巻き戻しの人生

 

自分には巻き戻しの感覚がたびたび起こる。
一度目は保育園から脱走したとたんに、トラックにはねられた筈なのに、その少し前に戻っていた事。
二度目は今年初めの事だ。
会社で作業中、有機溶剤を使っていて、横にはコンクリート切断の火花。
いつものことなんで、さっさと終わらせようと手を動かしていたら突然引火。
手元から自分の顔へ炎が噴き上がって顔をヤケド。眉毛がじゃりじゃりになって、顔全体が火ぶくれ。
同僚に連れられて病院へ。
医者で手当てしてもらいながらだんだん息ができなくなって、気が遠くなって、
「酸素マスク!」とか医者が叫んでいて、あ~ドジったな、ここまでか、なんてぼうっと考えてて…。
と思ったら、何事も起きていなくて、その作業を始める前の工程に戻っていた。
やがて一日分やった作業が消えている。
火傷した夢?と思ったが、記憶通りに作業工程が進み、別工程のやつが、近くでコンクリートカッタ―を使いだした。
やべっと思って、作業中断。
監督にすいません、腹が急に痛くなって、とばっくれた。
今自分はここで何事もなくカキコんでいるが。
もしかしたら一度目の自分と、二度目の自分はもう、別次元の自分はもう、あのまま死んだんじゃないか?と思っている。
三度目の正直が怖いので、注意深く生きてくつもりだ。

 

すれ違い

 

つい最近の話
友達と駅に近いけどあまり人がこない公園で待ち合わせをしてた
だけど10時にって話だったのに10分になっても15分になってもこない
遅刻するのかなと思って待ってたらそいつから電話がかかってきた
これなくなった急な理由でもできたのかなと思って電話に出て
どうしたんだよって聞いたらそっちこそどうしたんだと言う
何言ってんだ俺はもう公園にいるぞと言うと俺だって公園にいると言う
その公園は小さいし遊具もシーソーくらいしかないから人がいたらすぐわかるはず
だからまわりを見回したら人がいるかどうかすぐわかる
それなのに回りを見回しても誰もいないから
そいつがどっか別の場所と勘違いしてるんだと思った
それで場所の確認のために普段は使ったこと無いんだけど
ムービー電話をやってみようってことになってやってみた
そしたらそいつのとこに映ってるのがどうも俺がいる公園なんだよね
なんか怖くなったから駅で会おうって話になってそのまま駅のほうへ向かった
駅へ行く途中でそいつの後ろ姿が見えたから話しかけたらなんか物凄いビビってた
俺としてはもう一回公園に行ってみたかったんだけど
そいつが今日はもう帰りたいって言いだしたから公園を通らずに帰った
それから俺にもそいつにも特に変わったことは今のところ無い

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