【時空の歪み】『底なし沼の向こう側』など短編10話【5】 – 時空にまつわる不思議な体験

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【時空の歪み】『底なし沼の向こう側』など短編10話 - 時空にまつわる不思議な体験 不思議な話
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時空にまつわる不思議な体験 短編10話

 

 

停電

 

夜遅く自転車で帰宅中のこと。
広い道を横切ろうとした瞬間、街中の灯りが消えました。
停電だ!と、とっさに時計を確認すると、12時02分。
その後、車が2台通り過ぎるのを待ってから道路を渡ったのですが、
渡り終えると同時に、再び街の灯りがパッと点きました。
で、なんとなく時計を確認すると12時20分。
最初に時計を見てから道路を渡るまで、1分も経ってないはずなのに、
20分近くも自転車をこいでいたことになります。
もちろん、誰に聞いても停電なんか無かったというし、不思議でした。
車が通り過ぎるとき、妙に静かだと思ったくらいで、ごくありふれた夜の出来事。
ちなみに、T県A市です。

 

居心地の良い場所

 

小学校低学年の頃、近所の森が子供達の遊び場だった
秘密基地を作ったり、木登りしたりと小さい森だったので隅から隅まで皆が把握してた
俺は比較的おとなしい方だったので、毎日遊んだ訳でもないんだけど
その日は違った、朝から森に行きたくてたまらない
駆け足で森に出かけて、雑草のトンネルを抜けて
いつもの洞穴(小さいくぼみ程度だったが)に行こう、と急いだ。
でもたどり着いたのは知らない場所だった
真っ直ぐ生えた沢山の木に囲まれた、真ん丸い広場だった
枯葉が敷き詰められていて、茶色一色、といった感じ
季節も今くらいで過ごしやすかったのもあったけど、全体的に居心地が良かった
しばらくゴロゴロしたり、辺りを見回したりしてたけど
突然「そろそろ帰らなければ」と思い家へ帰った
自分ではさっさと帰ったつもりだったが、母親に「夜中まで遊ぶなんて珍しいね」
と言われ、初めて長い時間が過ぎた事を悟った。
俺を探しに行ってた兄に「ホントは何処行ってた?」なんて聞かれたなぁ

 

底なし沼の向こう側

 

小学3、4年ときの話
地元の子供たちは夏休みは毎年家の裏の林でクワガタ取りをするのが恒例だった。
クワガタ取りはいつもは友達といくんだけど
前日に探索した際でかいミヤマが取れるスポットを見つけたので
ミヤマ独占をもくろんでその日は一人で林に出かけた。

 

トイレがない

 

そういや、昔、小1の頃、腹痛で保健室行った時の事なんだけど

4時間目も半ば、保険の先生が
そろそろ給食だから
って、オレにトイレ行ってこいって言うのよ
で、トイレ行ったんだけど、あるハズのトイレの入口が無くてさ…
保健室戻って、トイレがないって言ったんだけど信用して貰えなかったな

で、再びトイレ行ったんだけどやっぱトイレが無い
諦めて保健室に帰ったオレは、
トイレ行ったけど出ませんでした
って言ったよ(笑)
ま、オカルトで有名な小学校だったんだけどさ、マジで…
4時間目にトイレいくと、便器から手が出てくるって
しかも、なぜか女子便所(笑)
オレが小3になった年に、あまりにも騒ぎになったんで
汲み取り式から、当時ハイテクの水洗便所に改築して…
しかも、男子便所と女子便所を入れ替えた
さらに問題の個室(手が出る個室)は、掃除用具入れになってました。
(汗)

オレ的には不可解な体験ですんだんだけどね

笑えるけどネタじゃないよ
マジっすよ

 

おにーさーん!

 

ちょっと聞いてくれ。
きのうの昼の出来事なんだが。

きのうの2時半ごろ。
兄と俺とでリビングで茶を飲んでた。
家には兄と俺の2人だけ。
兄がカップに半分ほど茶を残して、
「オシッコに行ってくらぁ」
と言ってトイレへ行ったのさ。
かれこれ1時間ほど経ったか、
兄がトイレから出てこないんだ。
俺、心配になって見にいったのよ。

俺「大丈夫かー?腹痛いのかー?」
兄「………」
俺「聞こえてるかー!?」
兄「……………」
流石にマズいと思ってノブに手を
かけてみる。すると…あれ?開いた。
よくみると兄はトイレにいない。
あわてて家中探したよ。
玄関をみると、兄の靴がない。
兄のカバンもない。どういうこと?

だんだん怖くなって、恥ずかしいけど
「おにーさーん!」と呼んでみた。
そしたら兄が2階から下りてきて、
「あ、何?お茶入れてくれたの。めずらしー!」
だって。なんだこりゃ。

 

>>
兄貴の靴とカバンはどうなったんだろうな。

 

>>
それが、あとで見たら
元あった場所にちゃんとあったんだよ。

俺がおかしいのかなぁ…

化かされる

 

父と友人が若い頃の話

山と言っても地元の人が山菜採りに行く様な
あまり高くもなく、半日もあれば登って帰って来れそうな所らしい
目的は遺跡かなにかで、それを見た後「この山を通って帰ろうか」
と言う話になったらしい
あっという間に頂上を越え、下りに入る
日が暮れて、空がオレンジ色に染まっている
両側が林になった、ほぼ平坦な道に入った
急に薄暗くなったが、緩くカーブした道の前方には林の途切れる部分が見えていた
2人は今日見た遺跡の話などをしながら、ぶらぶら歩いていた
最初に思ったよりも道が長い様に感じたが、話が盛り上がっていたので気にしなかった
ふと、友人が「なんか、あんま進んでへん気するわぁ」と言った
父も「思ったより長い道だなあ」と返した
振り返ると、夕日の射す、林の入り口が見える
前には、同じ様に夕日に照らされる道が見えた
「なんか薄暗いし、気味悪いわ」「まあ、後少しだから」
2人は再び歩き出した
が、なかなか出口にたどり着かない
「なぁ、ホンマ気味悪いで。走ろうや」友人が言った
父と友人は走り出した。全力疾走に近かった

「あかん、全然縮まらへん」「怖い怖い怖い!!」
友人は叫びながら走っていた
父も真剣に走ったそうだ

 

途中で友人がずっこけた。木の葉で滑ったらしい

「もー知らんわぁ!どーにでもせーやー!」
友人はそう叫ぶと、座ったまま煙草に火を点けた
「お前も休めー。こんなん、バカにされとるんや」
2人で煙草を吸いながら、父は入り口と出口を何度も見直した
「どう見たって5分もあれば出れると思ったんだがなあ」
「知らん知らん!俺等バカにされとんねんて、放っとけ」
友人は煙草を吸い終えると立ち上がった
「さあ行こかー」2人で再び歩きはじめた
するとあっさり、出口にたどり着いた
「ほらみぃや、バカにしとんねんで。気持ち悪いわぁ」
振り返ってみても、そこには緩くカーブした、短い林があるだけ

そのまま父と友人は悪態をつきながら、無事に山を下りたそうだ

 

台風の目

 

時間の歪みかは分からないし、普通の事かもしれないけど…

もう昔の話で、オレが幼稚園の頃。
その日は結構大きい台風が、上陸するって話しだった。
その頃はいつもまだ小さかったし部屋も無かったので、両親と、オレと、弟で同じ部屋に寝てました。
寝る頃は外は風が吹き荒れて、雨も凄くて窓割れそうで怖いなぁとか思いながら眠りについた。
夜中何時かは分からないけど、両親がオレと弟を起こした。
「台風の目にちょうど入ったよ。外見てみて。」
って言うから外を眺めた。
夜中なのに明るくて、でも真っ赤なの。昼より少し暗いぐらいで、窓の外を向こうまで確認できた。
いつも窓から覗く景色と同じで、辺り一面真っ赤。
赤いって言っても夕日とか、朝方の赤さじゃなくてモロ赤。

音も静かで、本当に台風の夜って事も忘れるぐらい静かだった。
その時は赤いことも全く気にならなかった。
台風の目に入るのも初めてだし、両親に「何で赤いの?」
って聞いたら「台風の目だからだよ。」って言われたし納得してた。
2、3事会話して、いつの間にか、また眠りについた。
んでこの間、家族で飯食ってる時に、天気予報か何か見てて「台風の目赤いよね。昔一緒に見たよね。」って話をした。
親は「えっ?知らないよ。」って答えた。
弟は「赤い。赤い。昔見たよね。」って同意してくれた。
けど両親の言葉が引っ掛かった。

台風の目って赤いんですか??
あれは何だったのかが、未だにわかりません。

 

2018年12月12日

 

あれはもう3年前になるんだけど、未だに不可解で忘れられない。
学生だった俺はいつも通り学校へ行く準備をしていた。
それで準備も出来て通学カバンを上げた瞬間 目の前が真っ暗になった。
何が何だかさっぱり解らなくなり、でも混乱のしようが無い位静かだった。
当時携帯を持って学校へ行ってたため、誰かに電話しなきゃと思い携帯を見た。
その瞬間背筋が凍った。

2018年12月12日(日付は合ってた)と書いていた。

その瞬間パッと目の前が普通に戻り、携帯の画面も時間も普通に戻った。
あれはなんだったのだろう。

ネコと女

 

俺はつい最近まで猫を飼ってた。もう二週間くらい前に死んでしまったのだが
けどその猫が死ぬ前日に不思議なことがあった
十時くらいに俺がバイトから帰ってくると、なんかうちの前に女が立ってた。
うちを黙って見上げてるからうちに用があるのかなぁと思って声をかけたんだ
そしたらその女はこっちを見てにこって笑うと、何も言わずに深々とお辞儀をしてあるっていっちまった
俺がなんだったんだろうと思ってうちの親にそれを話したら母親が仕事から帰ってきたときも女がじっと立ってるのを見たって言うんだ
親父と弟と妹もそれを見たらしくて、やっぱり同じようにお辞儀をしたらしい
不思議だなぁって思いながら次の日を迎えたわけだが、そしたら猫は死んだ

近所に住む人はそんな女いなかったって言うんだが、あの女はいったいなんだったんだろうか
それ以来その女を見たことはないが

 

エレベーターのおっさん

 

数日前、バイト先でちょっと不思議なことがあった。
自分の勤めてる飲食店はかなり大きなビルに入っている。
更衣室がが5階で店が1階なんで、その日も下りのエレベーターに乗った。
そしたら作業服を着たおっさんが小走りでやってくるのが見えたんで、
<開>ボタンを押して待ってあげたんだ。
「ありがとうございます」とお辞儀しながら乗り込む、愛想のいいメガネのおっさん。
ビル内には色んな会社の人や訪問者がいるため、どこの誰だかは分からない。
何階か聞くと「2階をお願いします」とのことなので、<2>のボタンを押す。
エレベーターが動き出してすぐ、自分は携帯に目を落とした。しばしの沈黙。
ふっ、と下降停止の気配があったので顔を上げ、先に降りるおっさんのためにまた<開>ボタンを押す。
「どうも~」と人の好い挨拶をしながらおっさんが降りた。
自分も会釈を返す。
さて次は1階だ、と<閉>ボタンに指を移そうとして違和感……

 

さっきまで付いていた<1>ボタンのランプが消えている。

誤作動?と思いもう一度<1>を押す。が、反応なし。
あれー、と思いつつドアの外に目を向けると、正面の壁に”1”の字。
いつのまにか1階に着いちゃってた。
ついさっきまで、2階で<開>ボタンを押し続けていたはずなのに。
エレベーターホールにはおっさんの姿はすでになかった。
ホールから通路に出る扉は結構重くて大きな音もするのだが、いつ出たのか分からなかった。
ずっと携帯に熱中してたなら、自分の勘違いで済むんだけど……
おっさんが降りてからそこが1階だと気づくまで、ドアは一度も閉まってないんだよね。
おっさんに会釈して操作パネルに視線を戻すまでの一瞬で、1階分移動しちゃったんだろうか。
確かに自分の指で<開>ボタンを押している間の出来事だった。
ちなみにおっさんの顔はさっぱり思い出せない。あるのはいい人そうな印象だけ。
ゆがみと言えるかどうか分からんけど、何となく据わりの悪い体験でした。

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