【時空の歪み】『一瞬だけ違う世界』など短編10話【3】 – 時空にまつわる不思議な体験

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【時空の歪み】『一瞬だけ違う世界』など短編10話 - 時空にまつわる不思議な体験 不思議な話
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時空にまつわる不思議な体験 短編10話

 

 

増えるお菓子

 

まだ幼稚園の頃だったと思うのだが、1人で家で留守番をしていたとき、
お土産で貰ったらしい缶入りのお菓子を発見した。
蓋を開けて全部食って、「物足りないな~」と思いながら何となく蓋を閉めて
缶を叩いて遊んでいたんだが、暫くして蓋を開けてみたらなぜかお菓子が
1個だけ入っていた。
「やったー」と思いそのお菓子を食べ、また蓋を閉めて缶を叩いていたのだが、
もしやとおもいまた蓋を開けてみると、また1個だけお菓子が入っていた。
子供心に「蓋を閉めて叩くとお菓子が出てくるのか?」と思い、何度か試してみると、
何度も同じように蓋を叩いた後には1個お菓子が出てきた。
その後、次の日にその事を思い出し、また缶を叩いて開けてみるとお菓子が1個
入っていて、面白くなり近所の友達の所へその缶を持って遊びに行った。
そして、最初の数回はお菓子が出てきたのだが、何度か試すうちに出てくる確率が
低くなり、そのうち全く出てこなくなった。

ちなみに、最初にお菓子を全部食った時、底の緩衝材の裏までまだ無いか
確認したので、見落としていたって事は無いと思う。

 

昭和の風景2

 

一年か二年くらい前。
地元の駅で電車に乗って隣駅まで行こうとしたんだけど、各停に乗ったはずなのになぜかその駅に止まらない。降りるべき駅をものすごい勢いで飛ばしてるのが窓から見える。
というか各停しか止まらない駅で乗ってるのに。
誰も慌ててない。
新しい快速でも出来たのか、と判断して、次に止まった駅で降りて引き返そうと思った。
そしたら次の次の駅で止まったので、降りた。
その駅が…なんかおかしい。

ホームや人々のファッションに妙に違和感がある。
なんというか、古い(昭和40~50年代っぽい)
たまたまそうなんだろうと思って、来た方向の逆の電車が来るホームに向かった。
途中、改札が見えるんだけど、改札に駅員が立って切符をさばいてる。
「あれ、この駅まだ自動改札じゃなかったっけか、さすが田舎だなpgr」とか思ってホームに降りた。
…その時、思い出した。
5年前に試験でこの駅に来た時は自動改札だったことを。

慌てて改札まで確認しに戻ろうとしたら、階段でこけてしまい、下まで落ちた。
ホームにいた駅員に「大丈夫?手当てするから」とか言われて支えられながら、改札横の駅長室に連れていかれた。

駅長室を出て、改札を見たら、ちゃんと自動改札だった。
周囲もちゃんと今風の人々で、駅舎も明るくて綺麗だった。

そのまま目的の駅まで戻って無事帰れましたが、未だに不思議。

 

ゲームがしたいがために

 

自分も小さい頃に体験してた事を思い出した。
小学生の頃の話。
当時、親にゲームしてもいい日を決められていて、それは土日の二日間。それ以外の日はゲーム禁止。
だからせめてその二日間、できるだけ長時間遊ぶ為に(そして親に長時間プレイしてるのを知られない為に)朝5時にコッソリ起きて親の起き出す9時まで遊ぶというのが週末の楽しみだった。
でもある時ウッカリ寝過ごして、起きて時計を見たら既に6時半だった。
1時間半も貴重な時間を無駄にしてしまったと激しく後悔、と同時に強烈な睡魔が襲ってきて、もうどうでもいいやと自暴自棄になりもう一度就寝。
再び起きて暗い部屋の中、目を凝らして時計を見る。4時50分。時間が戻っていた。
当時、ビックリはしたがそれよりも5時からゲームができるという喜びの方が強くて不自然に感じる事も無くゲームやってた。
この一件で、当時の自分は“もし寝過ごしたとしても『5時に戻りたい』と強く念じてもう一度眠れば時を遡って5時前後に戻れる”という事を素で信じていた。
実際一度だけではなく、その後も3回程同じ様にして5時前後に戻った事があった。
ただし、寝過ごした時の時間が6時半を超えた時はどれだけ強く念じても戻る事はできなかった。
ある一定の時間まで行くともう頭のどこかで『あ~、もうだめだ』って諦めちゃって戻れないんだろうなと幼いながらに思ってた。
同じ様な理由で起きた時に外が明るくなっててもダメ。
平日にゲームしても親からお咎めを受ける事が無くなってからはこの現象は一切起こらなくなりました。ってか、起こす必要が無くなったというか…。
当時ゲームできる時間って限られてて本当に貴重だったから時空をひん曲げてでも長時間ゲームしたかったんだろうなぁ…。

昭和の風景3

 

俺の実体験なんだけどさ、高二の時の事。
何故か学校行く気が起きなかった俺は、電車を途中で降りてブラブラしてたのね。
適当に路地を回ったり、小さな店に入ったり。
しばらく狭い路地裏を歩いていると、一瞬目眩がして、持ち直したら空がオレンジ色に染まってた。
周りにあった電柱が全部木製になってて、看板とか電柱の公国も、昭和テイスト全開に。
呆気に取られながらもしばらく散歩してると、「ドラえもん」に出てくるような空き地に出た。
子供たちが野球や縄跳びをして遊んでるんだけど、子供たちがまるで現代的じゃない。
坊主頭にランニングシャツ、短パン、女の子達も古臭い格好してんだ。
ふと携帯で時刻を確認すると、まだ朝の11時だ。夕方な訳がない。
目眩がした場所へ行けば元に戻れると思って、俺はそこへ戻る事にした。
その途中小さな駄菓子屋があって、そこの婆さんに新聞を見せてもらった。
日付は「昭和20年8月5日」とあった。
どうやって戻ってきたかは覚えてない。ただ、俺が学校をサボったあの日も8月5日だった。

そして、俺が住んでいる場所は 広 島 だ

 

無くしたハサミ

 

私と同じような体験をされている方が結構いるので書き込みます。

3年くらい前の話なんだけど、ある日台所で使う大きめのハサミ(うちではキッチンバサミというんだけど…)をなくした。
ずっと探してもどうしても見つからなかったから、何日かしたらあきらめてた。
何ヶ月か経って、母が台所で餃子のたれの袋を開けようとしていたら、
「えっ、えっ、あれ!?」
という声が聞こえたので、どうしたのかとたずねると、
気づいたらなくしたはずのハサミを手に持っていて、袋を開けていたという。
確かに母の手にはそのハサミが握られていた。
ハサミを見つけるまでの記憶はないのかと聞いたけれど、覚えていないらしい。
今でもたまに家族で話題になります。いったいどこから出てきたのかな…。

 

一瞬だけ違う世界

 

小さいころ、団地の友達の家に遊びに行ったとき、
団地の間を自転車でなんどもグルグル回ってたんだ。
当たり前だけど同じ場所を回ってたはずなんだけど、
一回だけ変なところへ入り込んだんだ。
新宿の裏路地みたいなとこへ。
もう一度回って入ったんだけど、そこは同じ団地だった。

 

冒険しすぎ

 

先輩の話。
先輩たちは10人くらい集まって、
京都の有名な心霊スポットである山に夜中に車で行った。
で、山の麓に着いたときメンバーの女の子のひとりが
「トイレ行きたい」
って言い出して、ふもとの寂れた公園のトイレで済ますことにした。
女の子ひとりじゃ怖いだろうから
トイレの前で全員立ってたんだけど、
メンバーの男の子が
「俺ちょっと山の入り口行ってみてくる」
って言って、懐中電灯持って行ってしまった。
やがてトイレから女の子も普通に出て来て、少し待ったけど男の子が戻ってこない。

で、男の子の携帯に電話して
今どのへんにいるの?と訊いたら
「暗くて判らん」
と返答。
それで「今から車で迎えに行くから、おまえ目印に懐中電灯で空照らして」
と言ったら、
「わかった、今点ける。点けたよ。」
光が差した方を見たら
一つ超えた山の頂上からだった。

みんな焦って
「ちょおまえほんまにあれか?!光揺らして見ろ!」
と電話に怒鳴ったら光が揺れる。
絶対そこ動くなよ!と言って
車飛ばして迎えに行くと、懐中電灯持った男の子が
呑気に「遅い」と言って座ってたらしい。
山から急いで下りて
「おまえこのてっぺんにおったんやぞ!」
と告げると、男の子は真っ青になって
「えええ!?」
ってびっくりしてたらしい。

 

ふわふわ感覚

 

時空の歪みって奴なのか、正直なところわからないんだけど聞いてください

俺は幼稚園の頃、東京の町田に住んでました。
幼稚園時代は気楽だったな・・・というのはまた別の話なんですが、
当時住んでいた家の隣は空き地だったんです。
その空き地は草ボウボウでバッタとかダンゴムシとかがよくいて、
子供ながらにワクワクする空間だったから、よく遊んでいました。
うちの家は、道路から階段を上って崖の上に家がある感じで、
その空き地も崖の上にあり、家の隣にある、という感じでした。
ある日、母親に空き地で遊んでくると言って独りでその空き地で遊んでいました。
俺は崖の上の空き地に行くために、ブロックが積まれて崖になった崖壁を登っていくのが
大好きで、(簡単に子供でも登れるような、60度くらいの傾斜の崖でして)
その日も崖を上って行ったんです。
いつものように登りきり、崖の上つまり空き地から下の道路を眺めていたら、
ふと吸い込まれるような、飛んでいるような感覚になりました。
その時、直感的に「あぁ、落ちる。」と思いました。そして景色が白くなりボンヤリとしていき、
本当にフワフワとした感覚に襲われ、視界が傾いて落ちそうになる恐怖と戦いました。
しばらくして気が付くとちゃんと崖の上に立っていました。

 

その後何もなく家に帰り、普通に母親と過ごしていたんですが、
その時の恐怖は誰にも話さず、今に至ります。
しかし、あの時の恐怖感はすごかった。俺は今になって思うんですが、
あの時、道路がまるで自分に近づいてくるような感覚で浮いていると感じたのは、
実は本当に落ちたんじゃないかと。でも、時間が逆戻りして、
崖の上に立って下を見る瞬間にまで戻れたんじゃないかと、そう思うんです。

 

テレポ

 

些細なことなんだが
自分がまだ小学2、3年の頃。
足には自信があって信号のない横断歩道を車が来てるときに駆け抜けようとしたんだ
普段なら車の速さも一定で変わらないし先読みして渡れたんだが
横断歩道の真ん中に来た辺りで車が急に速度付けてきたんだ。
怖くなって「死ぬっ!!」って目を瞑って固まったんだが目を開けたら
向かい側に着いてたんだよ。
真ん中で足を止めたのに無事向かい側にいたんだよ。
誰かに守られてたのか、はたまた時のいたずらか。

言い分

 

当時中学生だった俺と友達A、B、Cは休日に学校でテニスをしようと約束していた。

で、当日。支度を済ませドアを開ける。空は曇り。地面は前日の雨でややぬかるんでいるが、あまり気にせず自転車を出す。集合時間は午前9時。朝食を抜いていたので途中パン屋に寄りパンを購入、学校へ向かう。
到着。まだ誰も来ていない。コートはやはり多少ぬかるんでいる。時間を確認しにコートを横切る。時間は9時3分前。誰かがくるまでパンを食べて待つことにしよう。俺はコートの横のベンチに座りパンをかじる。

食べ終え、コート周りを歩く。ぼんやり眺めるコートには、俺以外の足跡もあった。妙だな、と思った。雨は前日の夜から降ったのだ。時間は9時をまわっていた。俺はパンの袋をコート脇にポイ捨てした。
誰も来ない。9時半。連絡しようにも携帯なんて持っていなかった。仕方ないので一旦家に帰り電話をすることにした。空は相変わらずどんよりしていた。それが不気味だった。

 

午前10時、自宅。まずAの家に電話をする。Aが出る。
「なんで来んかったよ?」
「?行ったけど誰もいなかったよ?」
「は?9時にだよ?俺9時前にはいたし、パン食べてた」
「嘘付け。見てない」
おかしい。次はBだ。
「なんで来んかったよ?」
「来んかったって。。来てないのはそっちじゃん。」
「?意味分からん」
「俺とCは一緒に行ったんよ。学校着いたのが8時40分くらいで。二人でテニスしてたけどお前ら(俺とA)来なかったから9時半ごろ帰った」
あの足跡はBとCのものだったのだ。信じられなかった。AもBも下らない嘘をつくような性格じゃないことは分かっていたが、だからこそ信じられなかった。3人に事情を説明した。みんな驚いていた。
次の日学校でその話を昨日のメンバーで話していた。異次元(そう呼んでいた)に迷い込んでいたのは誰だったのかと。そこにDがあらわれた。Dに話をする。するとDは
「その話まじか?俺昨日9時ごろ学校の前通ったぞ。コートには誰もいなかった」

放課後コートを見に行った。昨日のゴミは消えていた。風で飛ばされたのかもしれない。

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