マハーカーラ
ヒンドゥー、仏教とシーク教に共通の神。
ヒンドゥー教で、シヴァの別名のひとつとされる。
腕が4本で3つ目、1千万の破壊の黒炎の輝きを放ち8ヵ所の火葬場に囲まれて暮らす。身を飾る8つの頭蓋骨、5体の骸を椅子代わりに腰を下ろし、手に三つ又の鑓 (やり) に太鼓、長刀に鎌を携える。全身に火葬場の灰が降りかかり、その周囲を取り囲むハゲタカとジャッカルが大きな声で吠え立てるという。
世界の破壊を司る女神
イシュ・チェル
マヤ神話において、洪水・虹・出産等を司る女神だが、人間に対する破壊神としての面も持つ。
名は「虹の婦人」、「月の女神」の意味がある。
頭に蛇を置き、交叉した骨が刺繍されているスカートをはいた姿で表され、老女ととされる。
怒ると、天の水瓶を用いて地上に大雨を降らせ、さらに「空の虹」に助力して洪水を引き起こす。そのため、イシュ・チェルは「怒れる老女」とも呼ばれている。
この女神を鎮めるには、常に生け贄を捧げなければならないとされる。
カーリー
時間・殺戮・破壊を司るヒンドゥー教の女神。
その名は「黒き者」の意。シヴァの妻の一柱であり、血と殺戮を好む戦いの女神。
全身青みがかった黒色で3つの目と4本の腕を持ち、4本の腕の内一本には刀剣型の武器を、一本には斬り取った生首を持っている。
牙をむき出しにした口からは長い舌を垂らし、髑髏ないし生首をつないだ首飾りをつけ、切り取った手足で腰を飾った姿で表される。
カリアッハベーラ(Cailleach Bheara)
スコットランド高地の冬の創造女神、病の女神。野生の動物の守護者でもある。スコットランドでは、冬の女王ベイラ(en)とされている。アイルランド、スコットランド、マン島など各地の神話に登場する。
名のカリアッハ(cailleach)は老婆、鬼婆、女隠者、青い婆さんの意味。
青白い顔をした痩せた老婆の姿をしている。
10月31日のハロウィンになると、彼女は再び蘇って日差しを暗くし、草木を枯らせ、大雪を降らせたように見えるため大地を凍らせる。鹿を従え、杖を武器にして春と戦い。その杖は大地を凍らせる。
セクメト (Sekhmet)
エジプト神話に登場する女神。
ラーの片目から生まれ、ライオンの頭を持つ。頭頂に赤い円盤を載せており真昼の太陽の灼熱を表現している。
破壊神にして復讐者であり、王の守護神とされる。
伝染病をもたらす神とされ、「火のような息」を吹き、人間を殺してしまう病の風を吐く女神とされた。
戦いの女神でもある。
モリガン(Mórrígan)
ケルト神話の破壊、殺戳、戦いの勝利をもたらす戦争の女神。
予知と魔術で戦いの勝敗を支配するケルト神話の戦女神の一柱。
主に美しい女性や恐ろしい老婆の姿をしている。戦闘時には2本の矛槍を両手に持ち、背が高く膝まである灰色の長髪を備え、鎧と灰色のマントを羽織り、真っ赤なドレスを着た美しい女傑の姿をして、2頭の真っ赤なウマに牽かれた戦車に乗って戦場に出現する。黒いカラスの姿で戦場に出現することも多い。
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