「時」を神格化した神々の一覧です。
日本の神話には、「大年神」、御年神」、「来訪神」など、時間を司る神々が数多く存在します。
一方、世界の神話でも、時間を司る神々が存在し、その中にはギリシア神話の「クロノス」、「カイロス」、「ホーラ」、ローマ神話の「サートゥルヌス」、ゾロアスター教の「ズルワーン」などがいます。これらの神々は、時間、時刻、永遠・永劫を象徴し、また季節と秩序を司るとされています。その具体的な役割や表現方法は、文化や信仰によって異なります。
ここでは、日本と世界の神話に登場する『時間を司る神』を一覧で紹介します。
日本の時の神
- 大年神(おおとしのかみ)
人の一年と、穀物の一年を司る神。 - 聖神(ひじりのかみ)
日知り=日を知るというところから暦を司る神。 - 御年神(みとしのかみ)
人の一年と、穀物の一年を司る神。 - 若年神(わかとしのかみ)
人の一年と、穀物の一年を司る神。 - 来訪神(らいほうしん)
年に一度、決まった時期に人間の世界に来訪するとされる神。
地方によってはお歳徳(とんど)さん、正月様、恵方神、大年神(大歳神)、年殿、トシドン、年爺さん、若年さんなどとも呼ばれる。
世界の時の男神
- クロノス
時を司る神。カオスから生じた原初神であるとされる。ギリシア語でχρόνος (クロノス)は「時間」を意味する。 - カイロス
ギリシア神話に登場する神。
ギリシア語で καιρός(カイロス)は「時刻」を意味する。 - アイオーン
ギリシア神話。
永遠・永劫を象徴する神。「時間の神」として知られる。 - サートゥルヌス (Sāturnus)
ローマ神話に登場する農耕神。英語ではサターン。ギリシア神話のクロノスと同一視され、土星の守護神ともされる。
農耕神とも時の神とも、または農耕と時の両方を司る神とされる。 - ズルワーン (Zurvān)
後期ゾロアスター教の一派でズルワーン教の創造神。
その名は時間を意味する。
世界の時の女神
- ホーラ
ギリシア神話に登場する時間の女神で、季節と秩序を司る。
【12柱のホーラ】1 アウゲー : 暁の女神とされる。
2 アナトレー : 日の出の女神とされる。
3 ムーシケー : 芸術の女神とされる。
4 ギュムナスティケー: 体育の女神とされる。
5 ニュンペー : 水浴の女神とされる。
6 メセンブリアー: 真昼の女神とされる。
7 スポンデー : 献酒の女神とされる。
8 エレテー: 祈りの女神とされる。
9 アクテー : 餐宴の女神とされる。
10 ヘスペリス : 黄昏の女神とされる。
11 デュシス : 日没の女神とされる。
12 アルクトス: 夜空の女神とされる。
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