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心霊ちょっといい話『守護霊』など短編全5話

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心霊ちょっといい話『守護霊』など短編全5話 不思議な話
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守護霊

 

いつも守られているような気がします。
高校時代付き合っていた・・・もう亡くなってしまった彼に。

彼が私の家に遊びに来て、午後9時頃に帰って行って、そして2度と会えなくなってしまいました。

信号も無く、すれ違う車もほとんどないような、両側に稲刈りを終えたばかりの荒涼とした田んぼが広がる田舎道で、運転を過ってバイクを転倒させたのか、身体を投げ出された時に、立っていた杭に心臓を直撃・強打して即死してしまったのです。

それから時々彼の声が聞こえたり、そばに居るような感じを受ける時があります。
角を曲がろうとした時、腕を触られた感じがして振り返ると誰も居ない。
すると角から車が飛び出してきて事故を免れたとか。

会社の飲み会のため支度をしていた時も、行ってはいけないような不安な気落ちが湧いてくるし、ストッキングが何度も電線したり、サンダルのストラッップが取れてしまったりとトラブルがあり、集合時間を大幅に遅れて行ったら、その集合場所が全焼する火事。
(同僚の数人が入院する程)私はそのトラブルのお陰で危機を免れた事になりました。
なんとなく私の生命の危機を、彼が教えてくれてるような気がするのです。

彼の事故から、泣いて泣いて、自分を憎んで・・
同級生が次々と結婚していく今でも彼の事を毎日思って淡々と過ごしています。
そしてこれからも彼の事を忘れる日はないでしょうね。

 

 

遊び相手

 

小さい頃、おばあちゃんちに行くたびにそばの墓場に行ってた。
そこはうちの墓があるわけじゃないんだけど、入り口にお地蔵さんが6つあって、「お地蔵さんは子供を守ってくれるんや」っておばあちゃんがいつも手を合わせてた。
おばあちゃんちは小学校の校区内なんだけど、その頃はまだ幼稚園にも行ってなかったし、近くの公園に遊びに行っても遊ぶ子がいないから、私は一人で遊んでた。

いつの頃からか、いつも一緒に遊んでくれる男の子ができて、いつも二人でブランコしたり砂場でトンネルを作ったりと夕暮れまで遊ぶようになった。
でも夕暮れになっておばあちゃんが迎えに来ると、ふいに男の子がいなくなる。
別に誰も迎えに来てるわけじゃなし、
心配したおばあちゃんがある日「家まで送ったげる」と私とその男の子の手を繋いで家まで帰ったんだって。
そしたらその男の子、おばあちゃんの家の前まで来たとたん、「ここでええ」って言って路地をさっと抜けて行ってしまったらしい。

路地を抜けた先にあるのはただ一つ。お地蔵さんのある墓地だけ。
ビックリしたおばあちゃんは慌てて追いかけたらしいけど、その男の子の姿はすでに見えず。
それからもその男の子とは遊んでたらしいけど、私が幼稚園に行き、小学校に上がって友達と遊ぶようになると見かけなくなったそうだ。

おばあちゃんは「あんたが一人で寂しそうに遊んでるからお地蔵さんが遊んでくれたんや」って言ってる。

 

 

置物の出所

 

俺、10人位が常勤する小さな事務所で働いているんだけど、半年位前に、社長が知り合いの店で作ってて、安く買えたからと言って、古木を彫って作ったという置物を買ってきた。

んで、事務所の来客スペースに飾ることになったんだけど、それから事務所に不可解な現象が頻繁に起きるようになった。

朝一で事務所に入ったら味噌汁の匂いがしたり、急にシップの匂いがしたり、テーブルが妙に綺麗になってたり
(男所帯の為、きっちり拭く奴はいない)・・・

ただ、誰もいない来客スペースから、カラカラという笑い声が聞こえたりするのは、皆、気味悪がった。
※パーテーションで区切ってるだけだから、人がいないのはわかる。

で、決定打だったのが、同僚が深夜残業している時、ふと後ろを見ると、老婆がアンパンをかじっているのを見た!!
暫くすると、パーテションの向こうに消えた!!
って話をしだした時。
そしたら他の奴も、俺も見たよ!!とか言い出した。
「俺の時は孫の手で背中を掻いてた、 白木の孫の手で、すごいリアルで嫌だった」とか・・・

そんなこんなで、この事務所には老婆が住んでるって事になった。
それも、あの置物をおいてから位に。

ここまでで、同僚達は怖がっていたんだけど、俺はその変な現象、全然怖くなかったんだよね。
むしろ懐かしさを感じる位だった。

それは理由は後日証明される訳なんだが・・・

後日、この置物の処遇をめぐり、捨ててしまおうとか、事務所と一緒に御祓いをしなきゃ駄目だとか、別にそのままでもいいんじゃない?(俺)とか一悶着あったんだけど、とりあえずこの品を持ってきた社長に、一体どんな品なのか調べにいってもらう事になった。

で、社長が知人の店に行って帰って話を聞いた所、

・材料となった木は、その知人が個人的なルートで手に入れた物である
・木は古い家の柱であった
・その家は明治時代に建てられた
※これを聞いた時、明治時代で古木って・・・社長、騙されてない?って思った。
・その家で自殺とかあった話とかはまったく聞いていない

という事実がわかった。

さらにその家があった場所を聞いて驚いた。
・・・親父の実家じゃん!!

そういえば去年の暮れ位に、親父が
「母さんも亡くなったし、実家を取り壊す事になったんだ」
って言ってたのを思い出した。
※お婆ちゃんは去年の夏に亡くなった

お婆ちゃん、家から離れたくないって言って、いくら呼び寄せてもずっと一人で暮らしてたんだよね。
「あの人(俺の祖父)と同じ家で死にたい」って言ってさ。

たぶん、会社に出て来てたのは俺のお婆ちゃん。
あんまお婆ちゃんの記憶ないんだけど、懐かしいはずだわ。
思えばその孫の手、俺と兄貴が小学生の頃にプレゼントした奴だと思う。
後日、兄貴に聞いたら、白木っていうか、白く塗られた安っぽい孫の手だよ、って笑ってた。

同僚達はこの偶然に唖然としてた。
お前、本当にお前のお婆ちゃんかどうか、一晩いて確かめろよ!
とか言われた。
※俺の時は出てこなかった。
お盆時期だったし、今の実家の方に帰ってたのかなあ?

結局、その置物は俺の実家に贈る事になった。
今は仏壇の横に飾られてます。

なぜお婆ちゃんがその古木?についてきたかは不明だけど、お婆ちゃん、たぶん産まれて初めて東京に来たんだろうな(w
どうせなら生きてる内に来て欲しかったよ。

 

 

窓の外の風景

 

友達はある病室に末期ガン患者として入院していた。
その病室は二人部屋で、もう一人の末期がん患者が入院していた。
私の友達はドア側のベッド、もう一人は窓側のベッド。
2人とも寝たきりの状態だったが、窓際のベッドの男はドア側のベッドに寝る私の友達に窓の外の様子を話してあげていた。
「今日は雲一つない青空だ。」「桜の花がさいたよ。」「ツバメが巣を作ったんだ。」
そんな会話のおかげで死を間近に控えながらも2人は穏やかに過ごしていた。

ある晩、窓際のベッドの男の様態が急変した。自分でナースコールも出来ないようだ。
ドア側に寝る私の友達はナースコールに手を伸ばして、ボタンを押した。
看護士さんや先生が来て、窓側のベッドの男を急いで連れて行った。
でも看護の甲斐なく窓側のベッドの男は亡くなってしまった。

その後、窓側のベッドに移動した私の友達が窓の外に見たのは、打ちっ放しのコンクリートの壁だった。

 

 

お使い

 

親父が逝った12年前の話。
四十九日前ごろだったと思うけど、ある晩夢を見た。
夢の中で親父は居間の座椅子に座って、いつものように老眼鏡をかけて新聞をよんでた。
親父がこっちをむいて「タバコが切れたから買ってきてくれ」と言うので、「いつもので、いいの?」
と聞くと「おう、2個買ってきてくれ」と言われて目が覚めた。
お袋にこの話をすると、ぼろぼろ泣き出した。
何で?と聞くと、
「お父さんが逝ってから、毎日お線香と一緒にタバコを上げてたけれど、ちょうど昨日の晩タバコが切れた」
と言われて俺も泣いた。
俺はタバコは吸わないが、その日だけは仏壇の前で親父とタバコを吸った。

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