『サカキバラ』『お前を救う作戦』など 短編25話- 本当にあった不思議な話・怖い話

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『サカキバラ』『お前を救う作戦』など 短編25話- 本当にあった不思議な話・怖い話 不思議な話
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本当にあった不思議な話・怖い話 短編集

 

 

『拝む』

彼は高校生。
生まれつき心臓に障害を抱えていた。
恒例行事のマラソン大会。
医師や家族、クラスメートが止めるにも関わらず、彼は出走を決意した。
「みんなと一緒に走りたい。」
案の定、彼は最下位でゴールすることになったのであるが、
ゴール地点ではクラスメートが全員彼の完走を拍手で称えていた。

しかし、このレースが彼の心臓にかけた負担は想像以上であり、彼は帰らぬ人となった。
私は、彼の思い出にと、マラソン大会の写真を眺めていた。
ゴールの瞬間を撮った1枚に手を伸ばす。
笑顔で拍手をしながら彼を称えるクラスメート達。
拍手のタイミングもバッチリ合っている。
全員が手のひらを合わせた状態で写っているのだ。
そう、まるで何かを拝むかのように・・・

 

『サカキバラ』

これはあんま知られてないかな?
俺の大学の教授がサカキバラの筆跡鑑定をしたんだが、
「この前、ボクが出てるとき」で始まる声明文は1枚じゃなく、
さらに恐ろしい内容の続きがあったらしい。
実際、その声明文の写真を見ると、ホチキスで留めた後があるのが分かる。
その教授曰く、犯人は他にいる。もしくは、共犯者がいる。らしい。

『サカキバラ』

>> 恐ろしい内容って何だよ?

「センセイ」に習ったらしい。死体のさばき方。

『お前を救う作戦』

某所に手のつけられない荒くれの死刑囚がいて看守達もほとほと手を焼いていた。
そこで、神父様が呼ばれた。
その神父様、なかなか良く出来た人で、彼と独房で会う時に、
聖書の中に小さな紙切れをしのばせていた。
最初は「声を出すな。お前を救う作戦がたっている」とか言う感じで。
彼はそれを見て、神父はグルだと思って、自分のボスが助けてくれる
と確信していた。
会う度にメモが増えていった。「作戦は順調」とか「もうすぐだ」とか。
そして最後の日に渡されたメモにはこう書いてあった。
「作戦決行は、最後の瞬間」。

彼にとってこの世で最後の日。最後の夕食を食べ、神父に最後の祈りを聞いてもらい、看守に引き連れられて電気椅子に向かい、最後に顔の前にカバーがかけられる瞬間まで彼は笑顔だった。

彼の死後、一体荒くれだった彼をどうやって大人しくさせたのか、と問われた神父は
その看守に答えました。
「私は彼に『希望』を与えたんです。」

 

『瓶のラベル』

文盲の人が多いそのアフリカの某地では、瓶詰めの食べ物のラベルに、その内容物の絵が書いてあった。

アメリカ人のモデルだった彼女は、その痩せた体型を保つために、ベビーフードの瓶を持ち歩き、それを食べていたんだが、その瓶に赤ん坊の絵が描いてあったため、現地の人は「彼女は人間の赤ん坊を食べている!」と驚き、

そのまま彼女は人食い人種という恐るべきレッテルを貼られてグラビアの撮影のロケ地から帰米した。

 

『瞬間移動』

学生時代、私は八王子に一人暮らしをしていました。
ある時、埼玉の久喜にある友人の家に遊びに行きました。
友人の家に着き、インターフォンを押すと、中から「カギ開いてるから入ってこいよ」と、友人の声。
玄関を開け、入るとそこはなぜか私の部屋だったんです。
ビックリして、外に出るとやっぱり八王子の私の家の玄関前なんです。
訳が分からない状況で困惑していると、友人から携帯に電話が入り、
「お前、どこいったの?コンビニ?」と、聞いてきました。
後々、説明して理解してもらうのにすごく骨が折れました。
と言うか、
多分友人は未だに納得してないと思います。
まさに”どこでもドア”的な体験でした。

 

『オーケストラ』

その試験は音楽学校で指揮者の最終試験でした。

譜面通りにオーケストラで演奏して行く試験なのですが
ある受験生だけはどうしても、譜面のある部分まで行くと演奏を中止します。
その前に同じ曲を指揮していた他の受験生達ははそつなくこなしていたというのに、彼は最終的に自分の非を認めず、試験官に対して「この譜面が間違っている」と
言い張り、他の受験生達から失笑を受けていました。
ところが結果、その受験生だけが合格して晴れてこれから世界にはばたく足がかりを掴む事が出来ました。
なぜならその譜面は、本当にわざと間違えていてそれをきちんと流されずに自分を信じてオケを牽き連れて行けるか事の出来る人物かどうかのテストだったからです。

ちなみにその受験生とは、当時留学していた小沢征爾さんの事です。

 

 

『小説と酷似』

1838年、エドガー・アラン・ポーの『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』という小説が出版されました。
この物語のあらすじを簡単に説明しますと、船が沈没し、4人の男性(乗務員1名+乗客3名)が大海をボートで漂流することになります。
飢えと渇きの極限状態の中で、リチャード・パーカーという1人の男性が、4人の中で誰か1人が、他の3人の食糧になるという悪魔のくじ引きをしようと提案したのです。
結果、食糧になったのは言い出した本人だった…という『世にも奇妙な物語』もネタに出来ないよーなカニバリズムなストーリーです。
そして小説の出版から46年後、ポーの小説と全く同じような惨劇が起きてしもーたのです。
1884年10月28日、イギリスで4人の男性(乗務員1名+乗客3名)が海難事故に遭い漂流。惨劇が起こった経緯はあまりにも小説と酷似していたのです。
水も食料も底をつき、1人の男性の提案により、くじ引きで負けた人間が食料として自らを提供するという事になりました。
そして、お約束通りに提案した本人が負けて犠牲となってしまいました。
食べられてしまった男の名前は、なんと小説と全く同じ、リチャード・パーカーだったのです。救出され生き残った3人は、小説はおろかポーの名前すら知らなかったそうです

 

『お守りの中の紙』

これは私が学生のころ、友達(Nちゃん)から聞いた実話です。
Nちゃんの小学校から付き合いのある友達「育美ちゃん(仮名)」が
体験した、本人にとってはすごく辛くて悲しい話。
育美ちゃんは小学校に上がる前にお父さんを亡くしてしまい
お母さんはその後再婚もせずに働きまくって育美ちゃんを
高校はもちろん、大学にまで入れてくれました。
でも、無理がたたって倒れてしまいました。
それでも身体が良くなるとまた働きはじめて、そしてまた倒れて…。
そんなことを繰り返しているうちについに起き上がれない身体に
なってしまいました。そして自分がもう長くないと悟ったお母さんは
お守りを1つ育美ちゃんに手渡し、
「ごめんね育美。ひとりでも頑張るんだよ。でも、どうしても辛かったり
耐えられなくなったらこのお守りを開けなさい」と言いました。
しばらくしてお母さんは亡くなってしまいました。
育美ちゃんはお母さんに貰ったお守りをお風呂に入るとき以外は
肌身離さず持ち歩いていました。
あるとき友達(Nちゃん達)とプールに行ったとき更衣室で
育美ちゃんのお守りの話になり、中を見てみようということに
なったそうです。最初は断った育美ちゃんもお母さんが亡くなってから
だいぶ経っていたこともありまあいいかと思ってお守りの中をのぞいて
みました。するとそこには1枚の紙が折り畳んで入っていました。
なんだこれだけ?と拍子抜けした育美ちゃんがその紙を取りだして
開いてみると。そこには…震えた文字で

「育美、死ね」

と書かれていました。

『仕掛け』

ある男はろくに働かず、毎日ふらふらしていた。
自分の死期が近いことを悟っていた彼の父親は、
遺産をただ息子に譲るだけでなく、
息子が一生懸命働くように改心させたかった。
そして、それでもどうしても首が回らなくなったときだけ
金を受け取れるよう、一計を案じた。

その男は父親の死後、手紙と鍵を受け継いだ。
手紙には、「どれだけ頑張っても報われなかったら、この鍵で扉を開けてみなさい」と書かれていた。
父に養ってもらえなくなった彼は、その後頑張って働いてみたが
生活はよくならず、困った末に手紙のとおり部屋の扉を開けてみた。
そこには天井から首吊り用のわっかが作られたロープが下げられているだけで、
他には何も無かった。
「死ねって言うことかよ!」
男は憤慨し、それからは心を入れ替えてがむしゃらに働いた。
それでも、生活が良くなることは無かった。
男は心底絶望を感じ、例のロープで自殺を図った。
しかしロープに体重がかかると天井が崩れるように仕掛けがされており、
その上に隠してあった父の貯金が大量に彼の上に降り注いだ。

 

『謎のビニールの紐』

「探偵!ナイトスクープ」で数年前放送された「謎のビニールひも」トミーズ雅が探偵で、街中の電柱やガードレールなどにあちこち色つきのひもがくくられており、原因を調査するという話だった。

夜中までひものある場所を見つけて廻る中で、ものの10分前に通った時には何にもなかったとこにひもが現れたりして、普段の依頼と違う不気味さにスタジオの空気も変わってきた。そして最後はとあるガソリンスタンドの裏に数百本のひもがくくられているのが見つかり、スタジオは悲鳴。結局、番組史上唯一の「捜査打ち切り」になってしまい、しかも「以後本件に関する情報は一切受け付けません」というテロップが出た。

 

『ワープ』

14年前、多摩川の河原から栃木の山中にワープした。

草むらに見つけた穴を5mほど進んでいったら、なぜか板壁に突き当たり
その隙間から這い出てみると、森の中の腐りかかった社の縁の下だった。
振り返って出てきた板壁を見ると、何十枚と色褪せたお札が貼られていた。
混乱した俺はとりあえず泣き叫びながら山を下った。幸い少し降りた所で
舗装された道路に出たので、そこを辿って町の交番に駆け込んだ。

不思議だったのは警察官たちの対応が素早かった事。支離滅裂な俺の言葉
を遮っては住所氏名を確認し、テキパキと迎えの手配を済ませた。落ち着
いた頃にいったい何が起こったのか尋ねてみたが、わからん謎だの一点張り。
それは両親が聞いても同じ事だった。結局今もって何も分からない。 <終>

 

『戦場カメラマン』

ある有名なカメラマンがいました。
そのカメラマンが某国の戦場に出向いて写真を撮りに行きました。

そこで今まさに子供が打たれようとしている所をカメラマンが発見。
でも子供は気付いていない。
絵的には子供を狙っている兵士という、戦場カメラマンにはチャンスでした。
しかし彼はカメラマンである事を放棄して子供をかばい、
打たれて死んでしまったのです。
そのときに偶然、投げ捨てたカメラが子供をかばって打たれる寸前の
彼を捉えていた。

それが彼の撮った最後の写真となりました。

 

『ホームシック』

19世紀、ヨーロッパ某国において乳幼児が少年少女達に殺害される
事件が多くあり、研究の対象となりました。

その少年少女たちは子守りで、多くは地方の農村部から雇われて出稼ぎに来ていました。
彼らは重いホームシックになり「この子がいなければ故郷に帰れる」
と思いつめて犯行に及んだ、というのが事件のからくりだと判明しました。

ホームシックという概念?が生まれるきっかけになる
事件でした。

 

『テレビのおじさん』

多分幼稚園の頃だと思う、NHK教育TVでなんか人形とおじさんが出てくる
番組を見ていた。おじさんが「どう?わかったかな?」と言ったので
TVの前で「わかんない」とつぶやいた。
するとおじさんが「そうか、わかんないか・・・」と言って
こっちを見つめたまま動かなくなった、
30秒くらい目を合わせた後怖くなって台所にいる母親のところにいった、
怖くて説明できずにエプロンにしがみついて震えていたのを覚えている。

 

『紫の鏡』

紫の鏡という言葉を20歳の誕生日まで覚えていると死ぬ

でも俺は生きてる

「紫の鏡」、この言葉を20歳になるまで覚えていると、死んでしまうという。
それは、この言葉に隠された呪いのせいだといわれている。

昔、とあるいたずら好きの少女がいた。
その少女は、両親からもらった大事な手鏡に紫の絵の具を塗った。
しばらくすればとれるだろうと思っていた少女だが、どうしてもその絵の具が剥がれなくなった。
そして、そのことを後悔し続け少女は「ムラサキカガミ……ムラサキカガミ……」と呟きながら
20歳の誕生日の日に亡くなってしまった。

その日以来、少女の念が「紫の鏡」という言葉に乗り移り、20歳になるまでこの言葉を覚えていた者は呪われ、そして死んでしまうという……

 

『死の順番』

職場の同僚A、B、C、D、Eの5人が熱海の旅館で小さな忘年会を開いた。
熱海から戻って、Dが忘年会で撮ったフィルムを写真屋でプリントしてもらったところ、
旅館の仲居さんにシャッターを押してもらって撮った宴席での5人の集合写真に
不思議なものが写っていた。
Aの頭からうっすらと白い手が生えており、指を1本立てている。
Bの頭に生えている手は指を2本立てている。同じくCが3本、Dは4本、Eは5本。
Dは不吉なものを感じ、その写真を誰にも見せなかった。
自分も見なかったことにして忘れようとした。

年が明けると、あいついでA、B、Cが順番にそれぞれ病気、事故、自殺で亡くなった。
Dはいやでもあの写真を思い出さずにはいられなかった。「次は自分なのか・・・?」
しばらくして、Eが事故で死んだ。
5人のうち4人が死んでしまったことで、Dは問題の心霊写真の背後に霊力が
働いていることをいよいよ確信したが、自分の順番がとばされたことで、
「どうやら自分は見逃してもらえたらしい」と安堵した。

心に少し余裕が戻ったDは、忘年会の時に撮ったその他の写真を見直してみた。
ちなみにその時撮った写真は機械焼きの自動プリントであり、
ネガのほうにはそれより少し広い範囲が写っているはずである。
Dはコマ全体を見るためにノートリミングで写真屋にプリントしてもらった。
すると問題の写真の右端に、旅館の仲居さん(シャッターを押してくれたのとは別の人)
の半身が見切れており、やはり頭から白い手が生えている。
その手は半分しか写っていないため指が何本立っているかは分からなかったが、
Dが旅館に問い合わせたところ、Cの死とEの死の間、つまり4番目に
仲居さんが一人亡くなったことが確認できた。

Dの頭に生えた手が教えていたのは「4」ではなく、「5」で立てた親指から
さらにもう一度親指を寝かせた「6」の意味だったのである。

Dはいよいよ自分の順番が来たことを悟り、自殺した。

『願い』

A、B、Cという人が海で漂流した。
乗っていた船が難破しゴムボートには3人しかいない。
A、Bは普通の会社員で家に帰れば妻子がいる。
Cは老人で家に帰ってもひとりぼっちだ。

或る時Aが海で流れている小瓶を見つけた。
その小瓶の中には妖精が入っていた。
開けてみると妖精はこう言った。
「出してくれたお礼に願いを一つだけ叶えてあげましょう。」
A、Bは勿論家に帰してくれと言った。
すると彼らは消えた。
Cも同じことを言おうとしたが自分は家に帰っても独り。
だがあの2人と過ごしたこの数日は苦しかったが楽しかった。
そう思うとCはこう言っていた。
「あのふたりをここに戻してくれ。」

 

『龍宮城事件』

茨城の龍宮城事件。自分の家を奇怪な龍宮城チックに改装したジジイ。

不気味な乙姫の絵や看板を家の内外に付けまくって、オモシロ爺さんとして
テレビや雑誌にも取り上げられて、特ホウ王国とか探偵ナイトスクープでも取材していたが、ある日を境に一切テレビで報道しなくなった。

理由は乙姫の絵が描かれてある壁を剥がすとババアの死体が出て来たから。

婆さんを殺して死体を隠す為に自分の家を改造。
臭気を消して外界から隔離する部屋を作るために家を奇怪にしてカモフラージュしてたんだと。

『龍宮城事件』

 

『密輸』

ある飛行機の乗客に赤ん坊を連れた夫婦がいた。
オランダからアメリカまでの長いフライトだったのだが、
その赤ん坊が乗った瞬間からずっと眠ったままだったのを不審に思った
スチュワーデスが、両親が眠っているときにピクリとも動かない
その赤ん坊を抱き上げて医者に見せに行ったら恐ろしい事件が発覚した。
この若い両親は実は夫婦でも何でもなく、麻薬を密輸していたのだ。
その方法というのが、死んだ赤ん坊をエンバーミングで綺麗なままの状態に
して、中をくりぬいて麻薬を詰めていたと言う訳。

 

 

『だるまさんがころんだ』

俺の祖父は絶対に髪を洗ってる時、
『だるまさんがころんだ』を思い出してはいかん!っていってた。

なんか髪を洗ってる時の姿勢+水場には悪い物が寄り付きやすいって事でその事を考えると背後に変な気配を感じるらしいよ。

 

『最期の言葉集』

こんな言葉を残して死んで行った人たち。
本人たちはこれが自分の最期の言葉になるとは夢にも思っていなかったでしょう。
この言葉が出た時の状況とその後の成り行きを具体的に想像してみると結構いろいろあるみたい。

1. これで世界記録を作ってやるんだ。
2. 圧搾機に時計落としたって?俺が取ってやるよ。
3. これは耐火構造なんだ。
4. 多分、冬眠してるんだろう。
5. 俺が犯人を捕まえるんだ。市民のお手柄ってやつさ。
6. それで、あんたたちは人食いの習慣があるって?
7. 多分ただの吹き出物だよ。
8. うん、俺の一票で陪審の決着がついたんだけど、それが何か?
9. そんなことが起こる可能性は百万分の一だよ。
10. ピンを引っこ抜いてからいくつ数えろって?
11. どっちのワイヤーを切ればいいの?
12. 母熊はどこにいるのかな?
13. これ、テレビで見たことあるぞ。
14. このきのこは食べられるやつだよ。
15. 俺が持ってるから、導火線に火をつけてくれ。
16. おかしいね、あんた、チャールズ・マンソンそっくりだね。
17. ネズミ捕りの毒はネズミにだけ効くんだ。
18. 40日も雨が降り続くわけないさ。
19. なんか味が変だな。
20. 信号が赤に変わる前に行けるよ。
21. いい犬だね。
22. 目をつぶってたってできるよ。

 

『土砂崩れ』

彼女自身は記憶に無いらしく、親から聞いた話らしいです
子供の頃に祖父(祖母だったかも)のお墓参りに行くことになりました
かなりの田舎で、小さなトンネルを通っていかなと行けないような場所でした
結構雨が多い週だったにも関わらず、当日はきれいな青空が広がってたそうです
彼女もおやつやおもちゃを片手にわくわくしながらお墓参りに向かっていました
お墓のある場所にはあまり食事をする場所も無かったため、その手前で昼食になりました
食事を終えてさあ出発という時になって急に彼女が愚図りだしました
普段から聞き分けが良くて大人しい子だったのに、その時だけは頑なに行くのを拒み
両親が宥めても全く言うことを聞かなかったため、仕方なくお墓参りを諦めて帰ったそうです
翌日、そこに通じる唯一のトンネルが、続いた雨の影響で地盤が緩んだせいか、崩れたことを知ったそうです
あの時愚図らなければ帰れなかったか、最悪土砂崩れに巻き込まれてたかも…と言っていました

 

『囚人と看守の実験』

結構有名な実話。
アメリカの大学で実際にあった実験で、何人かの被験者を募って囚人グループと看守グループに分け、
・囚人は互いに番号で呼び合わなければならない
・囚人は消灯後一言も喋ってはならない
・囚人は看守が出した食事を残してはならない
などのルールを色々決めて擬似刑務所での生活を2週間送らせ、心境の変化をレポートする。
結果、囚人グループはどんどん卑屈になり、対して看守グループはどんどん残虐性が増し、始めは仲が良かった囚人も虐げる。
人間の本能と狂気がわかる危険な実験だったらしいよ。

 

『地蔵』

Aさんには彼氏がいた。
いた・・・・というのは既に別れてしまったからではなく、彼氏が行方知れずになっているのだという。

Aさんの携帯に写メールが届いた。彼氏からだった。『今近くまで来てるから泊めてほしい』と来たらしい。
画像はAさんの住んでるところに近い、地蔵堂でピースをする彼氏。
よく悪ふざけをする子供みたいな人らしかった彼氏は次の写メールで外したのかわからないが、地蔵の首を持ってピースする彼氏の姿。
『やりすぎちゃったかな(困) 戻したら行くよ』というメールが来たのが最後、彼氏はAさんの家にやって来なかった。

今でも行方不明らしい

 

『示しましょう 落ちましょう』

昨日、爺さんの墓参りに行った帰り
爺さんの家(婆さんは生きてるから)で食事会みたいなのをした。
食事をし終わったあと、本が好きな俺は爺さんの読んでた本を探してて
その中のひとつの原版らしき太宰治全集を物色してたら、なんかその全集を取った奥に小さい引き戸があって
その引き戸を開けたら中に紐で結ったコミックスサイズの薄黄色い手帳があった。
婆さんにそれを「これ何?」って見せたら
爺さんが無くなる直前まで、20年くらい心霊現象、超常現象みたいなのを研究していた事がわかった
爺さんも特に隠してる様子は無かったので、俺にくれた。
その中は、色々と場所や、思念がどうだかって、よくある事が書いてあったんだけど
その最後に、詩的な短文があった。

見出しに
「口に出したり、その内容の意図を理解すると
霊的な現象、感情の変化を引き起こす可能性がある文字列、また文章」
て書いてあった。興味があるので、そのまま抜き出してみたいと思う。

一つ目
「目を抜き口を紡ぎ空を見る 海は火となり空を焼く
彼の者路を示し合わせん 案内早し道は長し
先はあれど後は無し 崖を背にただ歩むのみ
果ては無限終わり無し 闇に光に空は無く
すべて崩れたり」

二つ目
「示しましょう 落ちましょう
示しましょう 落ちましょう
示しましょう 落ちましょう
死にましょう」

婆さんが言うには、この手帳は爺さんが亡くなるつい前まで書き込んでいたらしい。
杞憂かもしれないのだけど、最後に書き込んだ後に亡くなったのは
この文章に関係があったりしないかな?
爺さんは肺炎で亡くなったんだけど、なんかゾクっとした。

 

□ □ □

因みにこういう怖い話を集めたりすると霊が寄ってきやすくなるから首の後ろの部分とか肩がだるくなったり
痛くなったりしてきたらこのスレからぬけた方がいい・・・・

既に俺は首が重い・・・

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