海にまつわる怖い話『水葬』|洒落怖・海の怪談

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海にまつわる怖い話『水葬』|洒落怖・海の怪談 怖い話
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水葬 – 貨物船の操舵手をしていたオヤジ

 

うちのオヤジは昔、貨物船の操舵手をしてました。
オヤジが乗っていた時、オヤジのボンク(寝室らしい)の上の人が、身体中カミソリで斬りつけて自殺をしたそうだ。
死んだその人を抱き上げたらすごく軽かったって。
「血液って結構重いんだなあ」と言ってたよ。

その人すげー几帳面な人で、絶対当直に遅刻しなかったんだって。
だから死んでからも、時間になるとコツコツ歩く音がしていて、すごく悲しくて辛かったとオヤジが言ってた。
奥さんが不倫したのが自殺の原因らしいんだけど、船員も大変だね。

あ、あと、水葬する時って、いっぱい足の方に重りを入れるんだって。
だから、「棺桶は海底に突き刺さってるだろう」なんてことも言ってたな。

たいていの場合は、船で冷凍して持って帰るらしいんだけど、
行きの船で太平洋のどまんなかとかで死なれると、昔なので仕方なく水葬にしたんだって。
だから、「行きで死ぬなよ。カラダが国に帰れないぞ」って、よくおどされたそうだ。

船員法第15条
船長は、船舶の航行中船内にある者が死亡したときは、
命令の定めるところにより、これを 水葬に付すことができる。

★ 水葬に付す条件として、
船舶が公海上にあること、死亡後24時間経過したこと(伝染病以外)、
衛生上船内に死体を保存できないこと、などをあげ、
本人写 真の撮影、遺髪、遺品の保管をし、遺体が浮き上がらない処置を講じたうえで、
『相当の儀礼をもって』行うことを定めています。

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