有名な怖い話『夢と違うじゃねーか』|都市伝説・洒落怖・ほん怖

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有名な怖い話『夢と違うじゃねーか』|都市伝説・洒落怖・ほん怖 オカルト
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夢と違うじゃねーか

 

彼女は、ストーカーのような男に追い回される夢を見ました。
走って叫んで、助けを求めようとしましたが、間もなく捕まってメッタ刺しに!
自分のモノスゴイ悲鳴で目が醒めました。

ある日彼女は、近所の公園の側を歩いていました。
すると、なんと夢で見た男にソックリな男が向こうからやって来るではありませんか!
恐怖のあまり彼女は電話ボックスに駆け込み、友人に電話をかけました。

男は通り過ぎました。

安堵の胸を撫で下ろし、再び歩き始めた彼女。
するとまた向こうからあの男がやって来たのです!

心臓は割れ鐘のように乱れ打ち、腋も手の平も冷や汗でじっとり濡れています。
しかし今度は逃げ込む場所がありません。

彼女は、男の、横を、通り抜けました。

男は そのまま 通り過ぎながら 呟きました「夢と話がチガウじゃねえかよ」

 

□ □ □

 

志保(友達)は数年前に見た夢の話を、私に聞かせました。

「あの時、私は夢の中で誰かの気配を感じた。
普通に道を歩いているだけなのに、なぜか視線を感じるの。
振り返ってみると、近くの交差点で恐ろしい形相をした青年が包丁を持って、ジッと私を見つめていた。
恐くなって走り出すのだけど、自分の家まであとちょっとで辿り着くという時に、なぜか足の力が抜けて、歩くこともできなくなってしまった。
たまたま近くにあった電話BOXまで這っていき、自宅にいる母親に電話をかけ、

「助けて! タバコ屋さんの向かいの電話BOXにいるの! 私殺される!」
って叫んだのだけど、
母さんは「近くまできているじゃない! 自力で帰ってきなさい!」
と言って、電話を切ってしまった。
そのとき、とてつもない恐怖を感じて振り返ると、
その青年が目の前にいて……。
私は、首を包丁で……、切断された。時間をかけて、ゆっくり…。」

志保は顔が真っ青になっていた。
これは尋常じゃないと悟った私は優しくなだめるも、彼女は「まだ続きがあるっ!!!」と怒鳴りつけた。

「あれから数年が経って、夢のことなんてすっかり忘れていた。
だけど、だけど……、4日前。
学校の帰り道で、ふと強烈なデジャヴに襲われたの。
あれ? こんなこと、前にもあったなって。
一生懸命思い出そうとしていたら、急に全身に鳥肌がたち、思わず振り返ると、いるの……、包丁を持った男の人が。
私はあの夢のことを、まだ思い出せずにいたのだけど、そんなことよりも、恐怖で…、足がすくんでなかなか前に進めない。
やっと近所のタバコ屋さんの近くまで来た時に、完全に足の力が抜けて、全く動けなくなってしまった。

とりあえず、目の前にある電話BOXまで這っていき、電話をかけたの。
そしたらフラッシュバックのように、夢の出来事を思い出し、あ……私死んだ……。って心から思ったけど、でも、、、、
「助けて! タバコ屋さんの向かいの電話BOXにいるの! 私殺される!」
って母さんに訴えた。来てくれないって分かっていたのに。
でもね、夢と違っていた。母さん、来てくれたの。
結局何もなく、母親と家路につくのだけど…、あの男の人が、いるの。いなくなっていたと思っていたのに。
そしたら、すれ違いざまにね、一言……

後日談:

志保は今でも元気です
でも、この話はマジかどうか分かりません。
ヤツの妄想かとも思いました。
なぜなら、すれ違ったハズの青年を、志保の母親は見ていないからです。

でも、彼女はまたあの夢を見るのかもしれないと、毎夜、脅えています。

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