【時空の歪み】『数分後の空』など短編10話【13】 – 異次元に行った不思議な体験

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【時空の歪み】『数分後の空』など短編10話 - 異次元に行った不思議な体験 不思議な話
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時空にまつわる不思議な体験 短編10話

 

数分後の空

 

ついさっきの出来事。
日付変わって昨日、6/30の18~19時くらいだったかな。まだ日は沈んでなかった。
急に空が掻き曇り初めて雷と土砂降りの雨が降り始めた。
南側のベランダから見ると、西→東にすごいスピードで濃い雨雲が移動してたので、新しい携帯のカメラの性能はどんなもんかと試すのも兼ねて撮影。
保存してすぐに確認したら、雨雲は丁度画面の半分くらいの所まで来てたとこだった。
妹にも見せて、おー綺麗に写ってるなーって喜んでた。で、問題はしばらくしてからもう一度同じ画像を見た時。
明らかにさっきと雲の様子が違う。右(西)側2/3が雲に覆われてる。慌てて妹を呼んで確認させたらやはりさっきと違うと言う。
妹曰く「さっき撮った写真の数分後の空って感じだね」

関係ないけど。そういやそんな道具がドラえもんにあったな。

 

カールの死

 

現在、私は大学生2年生だ。

中学3年生の時、家で飼っていた猫が死んだ。
死因は交通事故だった。
名前は【カール】と言った。
しっぽがクルンとカールしていたのでその名前をつけた。
私は泣いた。
ちゃんと最後まで面倒見てやれなくてゴメンね・・・。
こんな形で【カール】の一生を終わらせてゴメンね・・・と。
でも、実際に【カール】が死んだのは4ヶ月前。
両親や兄にはそのように記録されている。
私には中学の時と4ヶ月前に死んだという風に記憶されている。
4ヶ月前、実家に帰省した。
その時、なぜか実家に【カール】が居た。
当の昔に死んだはずなのに・・・私はたぶんそう思ったはずだ。
しかし、記憶が改竄された。
交通事故なんて起こってなかった。
【カール】は今まで生きてたのだという風に。
私が帰省して、20日経つか経たないかのうちに
【カール】は死んだ。
寿命だったらしい。(私はそう思わないが)
【カール】が死んだ時
あの交通事故から4ヶ月前までの記憶が鮮明に甦って来た。
正確には、そのように改竄され、記憶に残ったのかもしれない。
あぁ・・・今回は最後まで面倒みてやれた・・・。
家族総出で見送ってやれた・・・。
私は再び泣いた。
交通事故の時とは違う涙を流した感じがした。

 

狭間

 

20年以上も昔の、小学生の時の出来事
俺の実家の近くは、田舎ということもあり、だだっぴろい野原とか裏山みたいなのが普通にある。
いつも友達とドッヂボールしたり鬼ごっこしたりして遊んでた。
夏休みのある日、虫を捕まえようということになり、
自然と誰が一番大きな虫を捕まえることができるかという流れに。
俺も必死で探して、結構でかいバッタ(だったと思う)発見。
やっとのことで捕まえ、自慢してやろうと辺りを見るが友達がだれもいない。
みんな帰ったのかと思い、俺も帰ろうと歩きはじめたときに気づいた。
やけに寒いんだ。良く見ると周りも冬の風景で、捕まえたはずのバッタはいつのまにかいない。
家に帰ろうとするが、同じ所を堂々巡りしている感じだし人にも逢わない。
そうするうちに雨(雪ではなかった)が降り始めて当然ずぶぬれ。
もう、怖くて怖くてパニック状態だったところ、さっきいなくなったバッタ発見。
その時、後ろから「大きいバッタやなー」との声がするので振り返ると友達がいた。
辺りも、普通の夏の風景にもどっている。俺は安堵感で大泣きしてしまった。

家に帰ったら、親父にずぶぬれになっている事をつっこまれ
「服脱いで泳げよな」と言われたが、なぜか嬉しかった。

その後、同じ場所で何度も遊んだがおかしなことは何もなかった。
ただ、知らない子がずぶぬれになっているのは一度だけ見たことがある。
なんだか恐ろしくて声はかけられなかったけれども。

入れ替え

 

昨日の話。ちなみに会社のPCからの書き込み。

県が発注するときに導入された「電子入札」に関する説明会を聞くために、県庁まで車で行く事に。
上司と一緒に行く事になったんだけど、これが終ったあとに土木事務所に寄らなければならないという。
なので2人別々の車(会社の車じゃなくて自家用車)で行く事になった。
上司が先行して走り、俺がその後ろをついていくフォーメーション。
ところがその途中、別の道から合流してきた車が俺の前に入り込んできた。
別に強引に割って入ったわけじゃないので、そのまま運転。
で、ふと気付けば上司の車がいない。途中で横道に入った様子もなかったし、入ったにしても方向がそもそも違うのだ。
スピードを上げて先に言ったんだろうか。そう思ってしばらく走らせていると、携帯が鳴る。
前を走っていた上司からで「お前、どこに行ってるんだ!」と激怒してらっしゃる。
上司も、俺の車を見失ったらしい。しかしどこだも何も、俺はちゃんと県庁へ向かう道にいる。
逆に上司の居場所を尋ねると、俺がいる場所よりも後ろの場所だという。
もちろん俺は1台も車を追い越してはいないし、前にはずっとあの車が走っていた。
上司の車が俺の車より後ろへ下がるところなんて見ていないし、他にそんな車もいなかった。

とにかく県庁で上司と落ち合い、互いに首をひねり合った。
俺が上司より前の空間へ飛び越えたのか。上司が俺の後ろへ瞬間移動したのか。
俺の前を走っていた車の運転手にも話を聞いてみたかったが・・・

 

危ない!

 

小学生の頃、地区のソフトボールのチームに入っていたんだが、その時の話。
まだ低学年だったから、練習には入れず、引率の大人とキャッチボールをしてた。
ボールを取り損ねて、転がったボールを取りにいったんだが、その時
「危ない!」って言われたんだ。
何?と思って振り向くと、ボールが自分めがけて飛んできた。
ヤバい!と思ったその瞬間、視界が何故かネガ反転みたいな色になった。
そしたら、飛んできたボールがスローになったんだ。
俺は「???」と思いながらも避けた。そして、声が聞こえた方を振り替えると、視界がもとに戻った。
「よぅ当たらんかなぁ。」とキャッチボールの相手していた人が後ろから来た。
あれ?と思った。声が聞こえた方は、近くに誰もいなかった。俺は相手の人が言ったと思ってた。

まぁその後はそんなことは無い。しかも20年以上前の話なんで、記憶違いしてるだけかも

 

不連続な記憶

 

親戚のねえちゃんとその友達の3人で、近所の寺の墓場で遊んでたのだが、その日の記憶ってのが不思議且つメチャクチャに不連続。
墓地で遊んでたはずが、いつの間にかねえちゃんと友達が本堂で、赤い法衣の坊さんとニコニコ楽しそうにしてる。
自分もその輪の中に入りたいと思った瞬間、目の前が暗転した。
気が付くと、何も見えないくらい真っ暗な本堂の床にたった一人、仰向けになってた。
その後、記憶無し。
どうやって家に帰ったのか、ねえちゃん達もどうしたのかわからない・・・。
家に帰った後の出来事も。綺麗に消えている。

本当に何があったのか・・・今でも恐くて誰にも聞き出せずにいる。

 

深夜の奥多摩

 

ネットで見たのかもしれない話。
深夜、奥多摩を車で走っていると、タイムスリップをしたようになる。
すれ違う車も前を走る車も昭和30代にあったような形の車だけ。
建物までが古めかしいものになるらしい。
考えられるのは近辺でクラシックカーの集まりがあった。奥多摩はまだまだ古い建物が結構残ってる。
オカルト的な考えだと小河内ダム建設で水没した村に迷い込んでしまった

 

無心

 

五、六歳の頃の話。
板橋の仲宿のあたりに二階建のスーパーがあったんだけど、
その二階がしょぼいおもちゃ売場になってたの。
母親が買い物中、自分は二階でおもちゃを見るのがいつものパターンなんだけど、
何だかんだで買い物が長いから自分は飽きて階段で遊んでたんだ。

 

階段の位置は、店に入ってすぐ右手。
レジの位置から二階まで見えるようになってる。
で、大体13段くらいあって踊り場、更に10段くらいのL字だったのね。
自分は、階段の一番うえにたって手摺りにつかまり体重を前のめりにかけ
落ちるギリギリで体重を戻すという遊びをしてたんだ。

 

何度かやってたら、ふっとまわりの音が消えたの。
スーパーの雑多な音がなにもかも。
気が付いたら、踊り場に立ってた。
アレ?と思ってもう一度踊り場からやってみた。
するとやっぱり何度か繰り返したとき音が消えて今度は地面に立ってた。
おかしいなぁ?と思ったんだけど、気にしてなかったの。
そしたらレジのおばさんが近づいてきて
「いつのまに降りたの?落ちた?」って心配しながらこえかけてきたの。
何でも小さい子が階段で遊んでて危ないと思いながら見てたんだって。
しばらく見てたら、階段を降りてないのに自分が下にいたから、
びっくりして声を掛けたみたい。

 

どこにも怪我はなかったし、なにより痛くない。
さすがに二十段近い階段を転げたら怪我か打撲はするだろうし、自分も泣いてると思う。
でもそれも一切なかった。おばちゃんも「なんでだろうねぇ」なんて不思議な顔してたけど階段で遊んじゃだめと少し叱られた。
それからしばらくしてそのスーパーの二階がなくなっちゃったから
もう試せなかったけど、ほかの階段じゃできなかった。
今でもはっきり覚えてる不思議な体験。
あの場所は時間を飛び越えたんだと思う。

長風呂のはずが

 

これは小学生の時の話。
っていっても五年生くらいで物心は付いてた。
自分はインドア派で当時から外で遊ばず主に室内で過ごしてたから、
普段は汚れて帰らないんだけどその日は学校で芋掘り大会があったの。

 

めずらしく泥まみれで帰った自分をみて、
台所にいた母がすぐに風呂に入るよう促したんだ。
いつもは寝る前にカラスの行水なんだけど、
慣れない芋堀で疲れてゆっくり湯槽に浸かって長い時間を掛けて入った。

 

散々暖まって、少しのぼせながら風呂からあがって、
牛乳でも飲もうかなーって、台所へむかった。
そしたら母がちょうど夕飯の支度をしてたから
「牛乳とって」と声をかけた。
すると母が「あんたずいぶん早く上がるね。ちゃんと洗ってないでしょ」
と言い掛かりを付けてくる。
自分は長風呂で誉められこそすれそんなこといわれるとは思わないから
「なにいってんの。30分以上は入ってたでしょ」と抗議した。
しかし、母は飽きれた顔で
「ばかいってんじゃない、時計見てみな」
と軽く流す。
腑に落ちないまま、時計を見ると確かに風呂に入る前から三分くらいしか経ってない。

 

家の時計が遅れたのかと思ってテレビに目をやると
ニュース番組の時計も同じ時刻を指している。
「あんなにじっくり暖まったのにおかしいな」
と思って、首に掛けたタオルで頭をふこうとすると頭が 完 全 に 乾 い て る 。
ガキだったのでドライヤーなんて高尚なものは使わないし、
完全に乾くほどの時間は上がってからも経ってない。

 

慌てて鏡を見にいくと、頭はさらさらに乾き、肌も火照っていない。
風呂上がりのはずなのに???入ってないの??
なんて考えても服はパジャマに着替えているし、石けんの匂いがする。体の汚れは落ちてる。
頭から砂も出てこない。

ちなみに首に掛けたタオルも乾いてた。
おかしいとは思ったけど、アニメの時間に間に合ってラッキーくらいしか考えなかった。
でも、やっぱりしばらく不思議で次の日また長風呂してみたけど
今度は普通に時間が経ってたわ。
アニメも見逃しました(‘A`)

 

佇む俺

 

中学時代、通常の通学方法は自転車だったのだが、冬季に限りバス通学だった。
積雪やら道路の凍結やらで冬場は自転車に乗れないからね。
それで、授業も終わりいつものようにバスに乗り込み帰路につく。
何気なく窓の外をぼんやり眺めていると、何故かそこに俺が佇んでいた。
バスも結構速かったから一瞬しか見ることができなかったので、まぁ見間違えかなと思った。
だが、そのとき前に座っていた友達がこっちに振り向いてこう言った。
「今、外に○○(俺の名前)がいたよな。」って。

ワープとかそんなんじゃないけど、なんか不思議な小体験だったんで書かさせていただきました。

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