悪魔の種類と階級・序列一覧|最強の悪魔は?

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悪魔の種類と階級・序列一覧|最強の悪魔は? 天使と悪魔
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ベヘモト Behemoth

陸の魔獣

ベヘモト、またはビヒモス(ベヒーモス)と呼ばれる。レヴィアタンと同様、海から生まれたが、あまりに巨大なため、二匹が共に暮らすことができず神はビヒモスを地上に上げデンデインという広大な砂漠に住まわせた。この二匹は最後の審判の日には互いに殺し合うことになっている。その姿は、「尾は杉の枝のようにたわみ、腿の筋は硬く絡み合っている。骨は青銅の管、骨組みは鋼鉄の棒を組み合わせたようだ。これこそ神の傑作、創り主をおいて剣をそれに突きつける者はない」(『ヨブ記』)と表されている。ベヘモトは本来は河馬のような姿をしていると考えられたが、イギリスの詩人ジェイムズ・トムスンが『四季』(1726年頃)で犀であるとし、ウィリアム・ブレイクもそれに影響を受けたベヘモトを描いたとフレッド・ゲティングスは述べている。
もっともその性質は、「山々は彼に食べ物を与え、野のすべての獣は彼に戯れる」とあり、穏やかであるらしい。しかしグリモアの伝統においてはベヘモトは暴飲暴食を助長するデーモンであり、サタンの別名であるとされている。
ルーツとしてはインドのガネーシャ神の姿が模されて生まれたともいわれ、後世になると、ビヒモスの名はイスラム伝承の「バハムト」に由来するとデーモン学者たちは推測するが、「バハムト」は巨大な魚であり、犀や河馬にイメージされるベヘモトと、ルーツに共通点があったとしても、それは名前の点だけであると思われる。
『バルク黙示録』では、ベヘモトとレヴィアタンはともに天地創造の第5日目に創られ、ベヘモトは男性の魔獣として、レヴィアタンは女性の魔獣として結びつけられている。

 

アバドン Abadon

底なしの穴の破壊者

アバドンの名はヘブライ語のabad(「彼は殺した」(資料によっては「死んだ」、になっているものもある))に由来し、ギリシア語訳されたアポリオン(Apollyon)の名は「破壊者」を意味する。アバドンは『ヨハネの黙示録』に登場し、五番目の天使が吹くラッパの音を合図に出現する。この合図で地獄の淵の扉が開かれ、地獄の煙の中からアバドンと呼ばれるおびただしい数のイナゴの群が現れる。そのイナゴの姿は「出陣の用意をととのえられた馬によく似て」いて、「金の冠のようなものをつけ、顔は人間のようであり」、髪は「女の髪」のようで、歯は「獅子の歯」のよう、そして胸当てを付け、羽は戦車の響きのような音を立てる。そして蠍のような尾と針でもって、額に神の印がない人間だけを襲い、五か月の間死よりも辛い苦痛を与える。
本来、アバドンはこの『ヨハネの黙示録』に登場するイナゴの群にこの名が付けられていたが、それが地獄の支配者である特定個人の悪魔の名前として用いられるようになったと思われる。

地獄の君主たち Demon Lords

悪魔の階級の項でも述べたように、悪魔の分類には確かなものがない。そのため、ここでの地獄の君主の分類も高位のデーモンとして挙げられることのある悪魔をリストアップしたものである。

アスタロト Astaroth / カマエル Camael/ サリエル Sariel/ バアル Baal/ モレク Morech/ ラハブ Rahab/

 

アスタロト Astaroth

女神アスタルテ

ルーツは古代フェニキアの都市ビブロスの女神アスタルテと言われている。“真の統治者”の称号を冠せられる彼女は、古い世界を破壊し新しい世界を創り出し、死と再生を司る。国家の王となるものは彼女に仕えることを宣言することで秩序を維持する資格を得たという。彼女は死者の霊魂の管理も行い、星は天に昇った死者の魂とされ、その天に輝く月はアスタルテとされる。
アスタルテはバビロニアではイシュタル、ギリシアではアフロディーテと同一視される。エジプトの戦いの女神としてのアストレトの名も持つが、ブレイクはアストレトをアシュタロスと呼び、バアルの妻であるとしている。

 悪魔アスタロト

キリスト教によって悪魔に変えられたアスタルテは中世ではアスタロトと呼ばれる。ドラゴンにまたがり鎖蛇を手にしているというが、地上では黒衣の美しい天使の姿で現れるという。この時点でアスタロトは男性に変えられ地獄の公爵として君臨している。彼は過去、現在、未来についての様々を知る。
ミカエリスの階級では堕天した座天使の君主の一人で、怠惰な生活を望み、人間に対してもそのように働きかける。

 

カマエル Camael

能天使の司令官

「神を見る者」を意味する名を持つ彼は、セフィロトの木のゲブラーを司り、神の御前に立つ七人の天使の一人にあげられることもある。能天使の司令官でもあるが、能天使階級の天使からもっとも多くの堕天使が出たように、カマエルもまた善にも悪にもとられることがある。地獄の公爵の姿で現れる彼は、隠秘学では邪悪な星とされる火星を支配し、ケムエルの名で一万二千の破壊の天使を従える。他に懲罰、復讐、死の天使の指揮官でもある。この役目が神からものなのか悪魔の性質によるものなのかは分からない。

 

サリエル Sariel

月を支配する天使

サリエルとは本来、七人の大天使にも挙げられる高位の天使であった(→大天使サリエル)。彼の霊魂を導き監視する役目は月とも深い関わりがある。古代、月には人間の霊魂が保管されていて、人が生まれるときは月から霊魂が送り込まれ、人が死ぬときは霊魂は月に帰る。しかし、月が次第に魔力と結びつけられたこともあって、サリエルは月の秘密の魔力を人間に教えたとして堕天使におとしめられた。

彼はカナンの女司祭たちに月の干潮と運行を教え、魔力を行使する手助けをしたという。

邪視

もう一つ、サリエルが堕天使に見なされる原因が彼の持つ邪視(Evil-eye)の能力である。これは見つめるだけで相手の身動き封じたり、場合によっては死に至らしめることも可能なのである。ヨーロッパ、オリエントでは邪視はまさしく恐怖の対象であり、邪視の魔除けにサリエルの名の記された護符が持たれるようになっていたが、こうしたことは彼を堕天使と見なす根拠となっていった。

 

バアル Baal

 悪魔の将

もとはセム人の豊穣の神の一人であった。古代オリエントの多神教の神々が住まうという万神殿の実力者からきているとも言われる。カナン神話では「混沌」と戦う勇猛な神であった。バアルの名は「王」を意味し、ハンニバル(Hannibal『バアルの恵み』)やベルゼブルの語源であるバールゼブブ(Baalzebub『館の王』)など、多くの歴史上の名前の敬称として使用されている。

ソロモンの悪魔の一人で人と猫とヒキガエルの頭のどれか、またはその三つの頭を持って現れる。豊富な知識を持ち、特に法律には優れているという。中世には地獄最大の王となり、六万個の師団を率いる武将となっている。ミルトンやブレイクはバアルをアストレト(アシュタロト)の夫として結びつけた。

 

モレク Morech

 生け贄を求める神

メレク(Merek)、モロク(Morech)とも呼ばれ、その名はヘブライ語の「王」を意味する。かつてはカナン人の神であり、初期のセム人に崇拝されていた。このモレク神は人々に国の繁栄や収穫を約束する代わり、王の初子を焼いて生け贄にささげることを要求していた。

モレクを祀った神殿はエルサレム郊外、ゲヘナ(Gehenna)と呼ばれたところにあり、モレク崇拝が絶えた後は罪人の死体やゴミがまとめて燃やされるようになり、その悪臭や光景が地獄を連想させ、ゲヘナが地獄を意味するようになった。

中世においては、悪魔と見られるモレクの像は、内部に地獄の罪人を焼く業火がたぎる牛の頭をした巨大な像と考えられ、像の中でモレク自身が生け贄の苦しむ様を喜んでいるという。

 

ラハブ Rahab

 混沌と海の支配者

ラハブとは「混沌」を意味する怪物で、神が天地の創造を行う前からすでに存在していたという。神はこの怪物を裂いて天の水と地の水をつくり、ラハブは海を支配するようになったという。

キリスト教下でのラハブは天使の一人で、天地創造の際に神が地球を置く乾いた場所をつくるため彼に世界中の水を飲み込むよう命じたが、拒否したため怒りをかって殺されてしまったという。しかしそれから復活したらしく、その後の伝承にも何度かラハブは姿を現している。

その後のラハブは海の支配者として登場し、海に投げ込まれたラジエルの秘密の書を探し出すよう神に命じられ、素直に回収を行った。次には“原初の海の支配者”として、エジプトの守護者となり、エジプトを脱出し紅海を渡ろうとするモーゼとヘブライ人の一行の邪魔をしようとして現れ、再び神に滅ぼされている。

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