7.剣・鍛冶・金属・武具の神
刀剣・鍛冶・鉱山・金属に関わる、メカニカルで硬質なイメージの神々です。
刃のようにシャープな響きや、鍛冶神ならではの渋い名前をここにまとめます。
- 天之尾羽張神(アメノオハバリ)
鋭利な刃の力を象徴する剣神。名そのものが「天の大剣」を思わせる。 - 天之迦久神(アメノカク)
刃と金属の精を宿す神。鋭い音が切れ味を感じさせる名。 - 天目一箇神(アメノマヒトツ)
片目の鍛冶神。火と鉄を操る日本版“サイクロプス”のような存在。 - 石凝姥命(イシコリドメ)
鏡作りと金属加工を司る女神。硬質で重厚な響きが特徴。 - 金山彦神(カナヤマヒコ)
鉱山と鍛冶の守護神。金属の力強さが宿る雄々しい名。 - 金山姫神(カナヤマヒメ)
鉱山の女神。金属の光沢を感じさせる華やかな名。 - 金屋子神(カナヤコ)
鍛冶職人に信仰される守護神。金属を扱う技の象徴。 - 建葉槌命(タケハヅチ)
機織りとも関係するが、鋭い音の連なりが武具の神性を感じさせる名。 - 布都御魂(フトミタマ)
剣に宿る霊威そのものを神格化した存在。武具を象徴する神聖な名。 - 石押分之子(イワオシワクノコ)
岩を押し分ける強大な力を持つ神。重く響く名が武威を表す。 - 磐筒男神(イワツツノオ)
岩の柱のように強固な武神。硬質な音が鋼鉄の印象を与える。
8.知恵・言葉・呪術・占いの神
知恵・思索・言葉・占い・呪術など、頭脳やスピリチュアルな力を象徴する神々です。
インテリジェンスや策略、神託のイメージをもつクールな神名を選びます。
- 思金神(オモイカネ)
天界随一の知恵神。策略・判断・発想の象徴とされる。 - 天児屋命(アメノコヤネ)
祝詞と祭祀を司る神。言葉と儀礼の最高位として崇められる。 - 布刀玉命(フトダマ)
祭具と呪術を司る神。儀式の根幹を支える霊力の象徴。 - 事代主神(コトシロヌシ)
言葉による託宣を行う神。語りと予言の守護者。 - 八意思兼神(ヤゴコロオモイカネ)
八百万の知恵をもつ神。深い思考力の象徴として知られる。 - 宇比地邇神(ウヒヂニ)
地を象徴し、言葉の力と呪術的意味を帯びた神名。 - 須勢理毘売命(スセリビメ)
呪術的な力を持つとされる女神。強く響く名が神秘性を高める。 - 玉祖命(タマノオヤ)
勾玉を司る神。玉は霊力と言葉の象徴でもあり、神秘の名として尊い。 - 御食津神(ミケツ)
八神殿の神で、儀式と呪具の守護神。短くも霊性を帯びた名。 - 天香山命(アメノカグヤマ)
香り・言葉・霊性を併せ持つ名。名の響きに高貴さが宿る。
9.運命・災厄・死・境界の神
禍・厄災・呪い・死・黄泉・境界など、人が畏れつつも惹かれてしまう領域の神々です。
不吉さとカリスマ性が同居する、ダークで印象的な名前を集めます。
- 禍津日神(マガツヒ)
災厄そのものを象徴する神。名の鋭さと恐ろしさが際立つ。 - 八十禍津日神(ヤソマガツヒ)
数多の禍をもたらす荒ぶる存在。音の連なりが圧巻の迫力を生む。 - 速佐須良比売神(ハヤサスラヒメ)
禍を祓い鎮める神。疾走感ある名が浄化の力を示す。 - 黄泉津大神(ヨモツオオカミ)※参考系
黄泉の支配者とされる存在。死と境界を象徴する重い響き。 - 予母都志許売(ヨモツシコメ)
黄泉の国の女怪。怨霊と死の気配を宿す名が印象的。 - 塞坐三柱神(サイノカミ)
境界を守護する神。道の分岐に立つ静かで強い存在。 - 道俣神(チマタノカミ)
道の交差点を司る境界神。名の響きに独特の威圧感がある。 - 大戸惑子神(オオトマドヒコ)
大山津見神の別系譜に属する神。迷いや境界の象徴となる名。 - 大戸惑女神(オオトマドヒメ)
境界に宿る混迷の力を象徴する女神。重くしっとりとした響き。 - 底筒男命(ソコツツノオ)
海の底を司る神。現世と異界の境界を象徴する重厚な名。

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