日本の神話には、雷と剣を操る武神、炎や破壊を司る火の神、闇や運命を支配するダークな神、そして美や縁結びを象徴する女神まで、思わず使いたくなるかっこいい神様の名前が数多く登場します。
ここでは、
「雷・戦い・武」「火・炎」「闇・夜・星・月」「風・空・嵐」「海・水」「山・大地」「剣・鍛冶」「知恵・言葉・呪術」「運命・災厄」「美・芸能・愛」「龍神・神獣」「創造・始源」
といった属性ごとに、日本の神様のかっこいい名前をまとめました。
1.雷・戦い・武の神
雷・剣・武力・勝利を象徴する、もっとも「強い」イメージの神々です。
戦いの場面やバトル系ファンタジーにも相性がよく、響きからしてパワフルな名前をここにまとめます。
- 建御雷神(タケミカヅチ)
雷と剣を司る最強格の武神。圧倒的な武威で知られる。 - 建御名方神(タケミナカタ)
諏訪の軍神。タケミカヅチと力比べをした勇猛な神。 - 経津主神(フツヌシ)
武具・軍事の守護神。名の響きが鋭く、剣の精霊ともされる。 - 八十禍津日神(ヤソマガツヒ)
禍をもたらす荒ぶる神。名の強さと迫力が群を抜く。 - 磐筒男神(イワツツノオ)
岩のように強固な武神。硬質で重厚な響きを持つ。 - 磐裂神(イワサク)
岩を裂く力を象徴する武神。圧倒的な剛力を示す名。 - 根裂神(ネサク)
根をも断ち割るとされる荒ぶる武神。緊迫感ある響きが特徴。 - 武甕槌神(タケミカヅチノオオカミ)
建御雷神の別名。より威厳と武力の象徴を強める呼び名。 - 道俣神(チマタノカミ)
境界を守る戦の神。道の要衝を司る武力の象徴。 - 八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌ)
国引き神話に登場する力強い神。名の響きが雄大で重量級。 - 大己貴神(オオナムチ)
大国主の勇壮な別名。国造りの神としても武威を象徴する。 - 大雷(オオイカヅチ)
強烈な雷の神。荒々しく轟く名がそのまま力を表す。
2.火・炎・破壊と再生の神
炎・業火・噴火・浄化・再生など、「燃える力」を司る神々です。
激しさと美しさをあわせ持つ名前が多く、破壊と創造の両面が感じられる神を選びます。
- 迦具土神(カグツチ)
誕生の炎でイザナミを焼き、国土を生んだ火の根源神。 - 火産霊(ホムスビ)
炎と生命力を司る神。火の破壊と再生の象徴。 - 火之迦具土神(ヒノカグツチ)
カグツチの別名。より激烈な火力と荒ぶる面を表す呼び名。 - 甕速日神(ミカハヤヒ)
「甕(みか)」に宿る神火。疾走する炎のような鋭い名。 - 火遠理命(ホオリ)
火の尊を祖に持つ神。山幸彦として有名で、火の血統を継ぐ。 - 火照命(ホデリ)
海幸彦として登場する火の神の子。強い生命力を象徴。 - 樋速日神(ヒハヤヒ)
「速き火」を象徴する神。鋭い響きに炎の勢いが宿る。 - 速甕之多気佐波夜遅奴美神(ハヤミカノタケサハヤジヌミ)
爆発的な名前の長さと勢いが特徴の、火と雷の強力な神。 - 天火明命(アメノホアカリ)
天の光と火の力を併せ持つ神。名の美しさと神秘性が光る。 - 火須勢理命(ホスセリ)
火の勢いを象徴する神。短いが鋭い音が響く力強い名。
3.闇・夜・星・月を司る神
夜空・闇・星・月といった神秘的な領域を司る神々です。
静かな闇や冷たい光を思わせる、ダークでクールな響きの神名を中心にまとめます。
- 月読命(ツクヨミ)
月を象徴する神。静かな闇と冷たい光を宿す美しい名。 - 天津甕星(アマツミカボシ)
星の神にして叛逆の象徴。日本神話屈指の“魔王的”存在。 - 闇龗神(クラオカミ)
暗闇の龍神。名からして深い闇と水気を感じさせる神。 - 天香語山命(アメノカゴヤマ)
天の香りをたたえる山の神。夜の空気を連想させる名。 - 天探女(アメノサグメ)
謀略・影を象徴する女神。闇に潜む不気味さが漂う名。 - 天之闇戸神(アメノクラド)
闇の入り口を司る神。境界を感じさせる重厚な名。 - 天之御影神(アメノミカゲ)
“影”を象徴する天の神。光と闇の境界を体現する名。 - 天之久比奢母智神(アメノクヒザモチ)
夜の水や影の性質に関わる神。複雑な音が神秘性を高める。 - 稚日女尊(ワカヒルメ)
太陽の若き光を象徴する女神。黎明の淡い輝きを感じさせる名。 - 天若日子(アメノワカヒコ)
天から降りてきた若き神。夜明け前の雰囲気をもつ美名。

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