天使の9階級一覧、七大天使、死を司る天使など

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天使の9階級一覧、七大天使、死を司る天使など 天使と悪魔
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大天使 Archangels

中世以前、まだ天使の階級がはっきり定まっていなかった頃、大天使が最高位についていた。しかし、キリスト教会でもっとも支持を得ることになった天使の九階級では、大天使は八番目の階級にまで落とされている。これにより、天界の軍団の総指揮者であるミカエルや、最高位の熾天使の頭領と言われるウリエルやメタトロンなどがこのような下の格に来るという矛盾が起きている。

大天使の数は定説として七人、大天使の候補にあがっている中で定番となっているのがミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエルの四大天使。残りの三人は以下の大天使の中から候補として選ばれる。

大天使メタトロン

もっとも偉大なる天使

彼はメトラトン(Metratton)、ミトロン(Mittron)、メタラオン(Metaraon)の他、『タルムード』では七十二の別名を持つという。“天使の王”、“小YHWH”、“契約の天使”、などの称号を持つ。神の代理人との称号も持ち、大天使長のミカエルをしのぐ天使とも言われる。

小YHWH:ユダヤ教徒は神の名前をそのまま口にするのをつつしんで避け、神の名前を示すというYHWHを“神聖四文字”として、これに任意の母音をつけて神の名を呼んでいる。「アドナイ」、「エホヴァ」、「ヤーヴェ」などと発音されれている。
神の名を直接口にしないのは神聖なものに対するタブーである同時に、名前そのものにも霊質を認めているためである。日本でも古くは言葉には魂が宿り、それ自身が力を持つとされる言霊(ことだま)の概念があった。

契約の天使:旧約・新約聖書の約とは契約の約のことである。この契約とは神と人間との間に取り交わされる契約である。

エノク=メタトロン?

『エノク書』の中で、エノクは天界の旅の最後に神の面前に立ちそこでエノクは三十六万五千個の燃える目と三十六枚の翼を持つ天使に生まれ変わった。『創世記』でもエノクはその高潔な人格が認められ、彼は天界に連れてこられ天使の体に変容された。これがメタトロンであると言われている。マルコム・ゴドウィンによれば、エノクがメタトロンであるとすれば八千五百歳、天使の中ではもっとも年若ということになるそうだ(通常他の天使は宇宙の創造の前後に創られているので)。
エノクは神から真実の記録者、最大の書記者として選ばれている。メタトロンになってからも天界の記録係としての役目を負っている。イスラエルの行動の善悪全ても記録しているという。

『出エジプト記』のメタトロン

イスラエル民衆を引き連れてエジプトを出たモーセの前に「炎の柱」となって現れる。またメタトロンは天使の中でももっとも長身であるという。

大天使サリエル

監視役

サリエルは“神の命令”の称号を持ち、その役割は人間の霊魂を見守り、さらには神の法に背いた天使の運命を決定する役目も持つ。

堕天使?

人の魂を管理することから死の天使としての称号も与えられている。また、彼が邪視とも関係を持つことも魔術的なイメージを持たせている。邪視とは視線によって相手を傷つけたり病気にかける力のことであるが、サリエルの加護があればこの力から逃れられるという。こうしたことからサリエルは堕天使の有力な候補になってしまっている。

堕天使サリエル Sariel

月を支配する天使

サリエルとは本来、七人の大天使にも挙げられる高位の天使であった(→大天使サリエル)。彼の霊魂を導き監視する役目は月とも深い関わりがある。古代、月には人間の霊魂が保管されていて、人が生まれるときは月から霊魂が送り込まれ、人が死ぬときは霊魂は月に帰る。しかし、月が次第に魔力と結びつけられたこともあって、サリエルは月の秘密の魔力を人間に教えたとして堕天使におとしめられた。
彼はカナンの女司祭たちに月の干潮と運行を教え、魔力を行使する手助けをしたという。

邪視

もう一つ、サリエルが堕天使に見なされる原因が彼の持つ邪視(Evil-eye)の能力である。これは見つめるだけで相手の身動き封じたり、場合によっては死に至らしめることも可能なのである。ヨーロッパ、オリエントでは邪視はまさしく恐怖の対象であり、邪視の魔除けにサリエルの名の記された護符が持たれるようになっていたが、こうしたことは彼を堕天使と見なす根拠となっていった。

 

大天使ラグエル

天の監督官

ラグイル(Raguil)、ラスイル(Rasuil)、ルファエル(Rufael)、アクラシエル(Akrasiel)などの別名を持ち、“神の友”として知られる。エノクによればこの天使は“光の世界に復讐する”という。マルコム・ゴドウィンによれば、これは「天使の善行を監視する者」として解せるという。
エノクを天に運んだ天使のひとりであり、大地の天使、第二天の守護者であるとも言われる。

堕天使ラグエル

745年、ザカリアス教皇の開いたローマ法王庁の教会会議によって、多くの高位の天使が堕天使として告発され、堕天使におとしめられた。ラグエルは“聖人になりすます”悪魔として非難された。四大天使のウリエルやイニアス(Inias)、アディムス(Adimus)といった天使たちも堕天使の烙印を押された。この判定に訴えを起こした司祭もいたが、彼らもまた異端派として追放された。当時庶民の間で加熱していた天使信仰を抑えるための処分だったとされている。

 

大天使レミエル

魂の管理者

レミエルとは「神の慈悲」の意を持つ。魂を最後の審判に導く役目を持ち、『エノク書』では七人の大天使の指示を伝える責任を持つと言われる。また堕天使のひとりとしても数えられている。

幻視

レミエルの別名はラミエル(Ramiel)で、「真の幻視を統括する」天使として現れている。神が選ばれた人間に対して伝えるヴィジョンによるメッセージ、それが幻視である。黙示もまた、幻視によって伝えられるものである。

 

大天使ラジエル

ラジエルの秘密の書

ラツィエル(Ratziel)、ガリズル(Gallizul)、サラクエル(Saraquel)などの別名を持ち、「秘密の領域と至高の神秘の天使」の称号を持つ。ラジエルは地上と天界の全ての秘密を知り尽くしていて、それを一冊の書物にまとめた。その本は「セファー・ラジエル(Sefer Rasiel)」と名付けられている。本は最初は楽園を追放されたアダムに与えられた。しかし嫉妬に駆られた天使たちによってこの本は海に投げ捨てられる。それが原始の海の支配者の天使ラハブによって返され、様々な経過を得た後エノクに与えられ、次にはノアに与えられた。この本から知識を得て、ノアは方舟の建造を可能にした。その後ダヴィデ王やソロモン王の手に渡った後、所在不明になり、中世になってウォルムスのエリアゼルの著作として現れた。
この本は宇宙の謎を千五百項目に渡って記してあるというが、秘密の文字で書かれているため、ほとんど人間はおろか、天使でさえも判別ができないという。

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