天空神(てんくうしん)は、宇宙を創造した天上の至高存在者として、世界中の神話に見られる神格です。多くの場合、天空神は宇宙の創造神であるため、人間の生活と関わりを持つことが少ないので、至高の存在として知られながらも、礼拝を捧げられる事が少ないようです。
ここでは、日本と世界の神話に登場する「天空の神」を一覧で紹介します。
日本の天空の神
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
日本神話の天地開闢において登場する神。名は天の真中を領する神を意味する。『古事記』では神々の中で最初に登場する神であり、天地開闢の時にあらわれた五柱の神々の一柱。 - 天之常立神(あめのとこたちのかみ)
天地開闢の時にあらわれた五柱の神々の一柱。独神であり、現れてすぐに身を隠した。
天の永久性を象徴する神とされる。
世界の天空の女神
- アベグウォ (Abeguwo)
【メラネシア神話】 - アディティ (Aditi)
【ヒンドゥー教】
昼と夜の神の母として、天の秩序の神。 - アイデ (Aide)
【バスク神話】 - アマイ・テ・ランギ (Amai-te-rangi)
【マンガイア島】
ポリネシアのマンガイア島の空の悪魔。 - アン (An)
【メソポタミア神話】
シュメル神話で天空の神とされる。 - イルマタル (Ilmatar)
【フィンランド神話】
フィンランド神話の空気の女神。 - イラ (Ira)
【ポリネシア神話】 - ヌト (Nut)
【エジプト神話】
エジプト神話における天空の女神。ヘリオポリス九柱神に数えられる。 - メヘト・ウェレト (Mehet-Weret)
【エジプト神話】
牝牛の姿を取る天空の女神。
世界の天空の男神
- アイテール (Aether)
【ギリシア神話】
ギリシア神話に登場する原初神で、天空神。
天空の上方にあるとされた、澄み渡った輝く大気の神格化。 - アメン (Amen)
【エジプト神話】
名は「隠れた者」を意味する。
ナイル川東岸のテーベ(現・ルクソール)地方の大気の守護神、豊饒神である。 - アンフル (Anhur)
【エジプト神話】 - アヌ (Anu)
【メソポタミア神話】
メソポタミア神話における天空の神。創造神でもあり、最高神である存在。 - アンシャル (Anshar)
【メソポタミア神話】
バビロニアの神話に登場する天の神。名前は「天の中心」を意味する。 - アトゥア・イ・カフィカ (Atua I Kafika)
【ポリネシア神話】 - バデッシイ (Badessy)
【ブードゥー教】 - バルサミン (Barsamin)
【アルメニア神話】 - ベールシャメン (Beelshamen)
【アラビア神話】 - 【マヤ神話】
- カエルス (Caelus)
【ローマ神話】 - ディヤウス (Dyaus)
【ヒンドゥー教】 - ハダド (Hadad)
【レバント神話】 - ホルス (Horus)
【エジプト神話】
エジプト神話における天空の神。エジプトの神々の中で最も古く、最も偉大で、最も多様化した神。地域や時代によっては異なる呼称や神格を持ち、また多くの他の神々と習合している。 - ユーマラ (Jumala)
【フィンランド神話】 - ユーピテル (Jupiter)
【ローマ神話】
ローマ神話の主神。天空の神、気象現象(特に雷)を司る神。 - コンヴォウム (Khonvoum)
【ムブティ族】 - ラトビルス (Latobius)
【ゲール神話】 - ラウファカナ・ア (Laufakana’a)
【トンガ神話】 - シャンゴ (Shango)
【ヨルバ人】
ナイジェリアのヨルバ人に伝わる神。雷と嵐を司り、その象徴は両刃の斧とされる。 - シュー (Shu)
【エジプト神話】
エジプト神話における大気の神。ヘリオポリス九柱神に数えられる。 - タンガロア (Tangaloa)
【トンガ神話】 - タラニス (Taranis)
【ケルト神話】
ケルト神話の天の支配神。電光・雷鳴を司る。 - トルンガルスク (Torngarsuk)
【イヌイット神話】 - テュール (Týr)
【ゲルマン神話】
法と豊穣と平和をつかさどる天空神。 - トザコル (Tzacol)
【マヤ神話】 - ウッコ (Ukko)
【フィンランド神話】
フィンランド神話で、天空・天気・農作物(収穫物)とその他の自然の事象を司る神。 - ウーラノス (Uranus)
【ギリシア神話】
ギリシア神話に登場する天空神である。全宇宙を最初に統べた原初の神々の王とされる。果てしなく巨大な体躯を持ち、無数の銀河系が鏤められた宇宙を常に身に纏っている。 - ゼウス (Zeus)
【ギリシア神話】
ゼウスは全宇宙や天候を支配する天空神であり、人類と神々双方の秩序を守護・支配する神々の王
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