酒神(さけがみ)は、酒を司る神で、日本では少彦名神と大物主神が有名です。
酒や醴・酢などの醸造をつかさどった造酒司(みきのつかさ=宮内省の被官)では酒などを醸造するための酒殿(さかどの)に酒甕(さかがめ)を神格化した酒甕神を祀っていました。京都の松尾大社には酒造の神が祀られています。
ここでは、日本と世界の神話に登場する「酒の神」を一覧で紹介します。
日本の酒を司る神
- 大山津見神・大山祇神(おおやまつみのかみ)
別名 酒解神(さかとけのかみ)。
酒造の祖神とされる。
大山祇神社などに祀られている。 - 木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)
別名 酒解子神(さかとけこのかみ)。
京都の梅宮大社では、酒解神、酒解子神を祭神としています。 - 大物主神(おおものぬしのかみ)
国造りの神、蛇神。
水神または雷神としての性格を合わせ持ち、稲作豊穣、疫病除け、醸造などの神。
酒造りの神で、大神神社などに祀られている。 - 少名毘古那神(すくなびこなのかみ)
常世の神、医薬・温泉・禁厭(まじない)・穀物・知識・酒造・石の神など多様な性質を持つ。
酒は古来薬の一つとされ、スクナビコナが酒造りの技術を広めたことから、酒造の神とされている。 - 御酒殿神(みさかどののかみ)
三重県伊勢市にある神社で、同神社の祭神。
御酒殿神で行われる御酒殿祭では、神宮で醸造する神酒の無事と日本の酒造業の繁栄も祈念される。 - 酒弥豆男
日本神道において酒造を司る男神。
酒造司(みきのつかさ)に祀られる大宮売神社四座・酒殿神社二座のうち、酒殿神社に酒弥豆女とともに祀られていた。
日本の酒を司る女神
- 酒弥豆女
日本神道において酒造を司る女神。
酒造司(みきのつかさ)に祀られる大宮売神社四座・酒殿神社二座のうち、酒殿神社に酒弥豆男とともに祀られていた。
世界の酒を司る男神
- ディオニューソス
ギリシア神話に登場する豊穣とブドウ酒と酩酊の神。 - ハオマ
ハオマ草を搾って造る酒。
ゾロアスター教において重視される神酒。神聖な酒として特別視された。 - バックス
ローマ神話のワインの神。 - パテカトル
アステカ神話の酒の神。 - リーベル
生産と豊穣の神。酒の神ともされる。
世界の酒を司る女神
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