『帰ってこなくなる学生達』など短編5話|【狂気】人間の本当にあった怖い話

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『帰ってこなくなる学生達』など短編5話|【狂気】人間の本当にあった怖い話 人間の怖い話
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帰ってこなくなる学生達

 

昔、自分の地元にあるとある女子高が、学年オリエンテーリングで山登り行った。
女の子の集団なので、山道でも当然おしゃべりしたり、はしゃぎまわっている。
そのうち、後続の数人が付いて来ていないことに気が付く。
一行は「道草を食っているんだろう」と思い、休憩している間にその子たちの友人数名が呼びに行った。

しばらくして、呼びに行った子達も帰って来なかった。
おかしいと思った引率の教師が数名、探しに戻ったが、彼らもやはり帰ってこなかった。
流石に大騒ぎになって、すぐ一行はそのまま山を降りて、地元捜索隊に出動要請をしたが、捜索隊は

「今は山に入れない。後で連絡するから、今は宿に帰れ」

とのこと。

 

翌日、行方不明の生徒と教師は全員一箇所に倒れて亡くなっているのを発見された。
捜索隊の話によると、その山は温泉が出たりする反面、超有毒な硫黄ガスが噴出したりすることがあり、おそらく最初に行方知れずになった生徒たちは面白半分でガスが噴出しているところに近づき、そのまま死んでしまったのだろうとのこと。

その後、彼女たちを探しに行った者たちは倒れている彼女たちを見つけ、慌てて駆け寄ったところをガスで死亡。
すぐに捜索隊が入らなかったのは、行方不明者が生きている確率は無いに等しく、ガスが収まらないと死体を見つけても近寄れないためだそうで。
山って、怖い。

 

 

神様に祈る踊り

 

友人の話
彼の家はとても信仰が深かった
彼も親の信仰している神様を信じ、毎日が穏やかに過ぎていった
両親はスクスクと育つ彼を見て、とても幸せでした
神の力か頑張った父親のおかげか…
お母さんは新たな生命を授かったのだった
そして彼は知ったのだ
待望の弟(妹)ができることを
嬉しさの余り学校でも家でも子供のことを話していた
やがて臨月がくると母親は信仰している宗教系の病院に行った
父親も彼を連れて母親の居る病院に行く
母親がベッドに乗せられたまま、大きな扉の向こうに吸い込まれて行く

「もうすぐ生まれるんだよね?」

彼の瞳は期待に輝いてた
父親も嬉しさの余り涙ぐんでいる
何時間経ったろうか?
もう何日も経っているような気がする
突然扉が開き、医者が飛び出してきた

「大変な難産です。お父さんも力付けてあげて下さい!ほら、君も!」

扉の向こうでは母体と生まれ出ようとしている小さな生命を救うべく、
医者達と看護士たちが必死になって、神様に祈る踊りを踊っていた…
父親は流石に眼がさめて救急車を呼び
他の病院にいって母子ともに無事出産できたそうな

 

 

日航機墜落の検死官の話

 

日航機墜落。
現場は悲惨で、手足がそこらじゅうに散らばっていて中には、どれがどうなっていたのか分からないほどの肉塊もあったという。
その日彼は、泥だらけの1つの肉塊を洗っていた。
徐々に頭髪と思われるものが見えてきたので

「あぁ、これは頭か…。」

と、その姿が全貌を現したとき、彼は戦慄した。
それには目が3つあったのだ。
衝撃等で片方が無くなり、1つ目になるなら分かるが、目が3っつ…。
1つ増えるなんて、どう考えても変である。
そこで、彼は、それをじっくり観察してみると目の周囲に少し溝があるのを発見した。
早速、個人特定と原因解決のためレントゲン等で調査をしてみるとなんと、その頭にはもう1つ頭が重なっていたのだ。
そう、2つの頭が1つの頭になってしまっていたのだ。

 

 

隣の新婚夫婦

 

かなり昔、私が小学校2、3年の頃の事です。
当時家族でアパートのような所に住んでいたのですが隣に新婚さんが引越してきました。
彼等は2人とも小学校の教師という事で、とても優しくて人見知りだった私もすぐになつきました。
ある日、いつものようにその新婚さんの部屋に遊びに行きました。
よく覚えていませんが、いつのまにかこたつで寝てしまったようです。
そして

『早く早く。』

と言う声で目が覚め、びっくりしました。
2人がかりで細いロープのようなもので私を縛ろうとしていたんです。
おどろいて暴れていると、奥さんの方が笑いながら

『顔が赤くなってきたわ。』

と言ったのをはっきり覚えています。
私はめちゃめちゃに暴れて家に逃げ帰りました。
そのまま縛られていたら、私はどうなっていたのでしょうか。
その新婚さん教師達は、一体何をしようとしていたのか未だに気になります。

 

 

レインジャー作戦

 

小学生の頃、仲間内で“レインジャー作戦”という遊びが流行った。
フェンスによじ登ってジャンプしたり、工事現場に忍び込んで警備員の目を掠めるとか、ちょっと危ない事をやってみるだけの他愛もない遊びなのだが、尻ごみすれば馬鹿にされるので結構真剣だった思いがある。

ある朝のこと、通学班という近所の子供が連れ立って登校する俺達は、班長の六年生が
「レインジャー作戦開始」
と言うのを聞いて緊張した。

コンクリ製のドブ川に架かる細いパイプを渡って向こう側に行け、という作戦だ。
年長者は次々と成功したが、同級生のOはドブに転げ落ちてしまった。
大騒ぎなって近所の大人に助けを求めた。
新聞配達の兄ちゃんが飛び込んで助かったんだけど、Oが落ちた下に何か埋まっていた。
男の死体だった。

2週間前に行方不明になっていた工員だった。
警察は来るは、学校に“レインジャー作戦”がばれて怒られるは散々な目にあった。
もちろん死体を見たのは初めてだったがパンパンに膨れたおぞましい物だった。
新聞で工員の写真も出たのだが、死体と似ても似つかない顔だった。

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