『飛び降り現場の清掃』など短編5話|【狂気】人間の本当にあった怖い話

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『飛び降り現場の清掃』など短編5話|【狂気】人間の本当にあった怖い話 人間の怖い話
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飛び降り現場の清掃

 

ある日の夜遅い時間に、年齢不詳・女性からの電話が鳴った。

「飛び降り自殺の現場の清掃はいくらくらいかかりますか?」

話の内容から、てっきり特殊清掃の「見積依頼だな」と思った…が、違っていた。

「現場によって作業内容や費用は異なるので、実際に現場を見させていただかないと金額はだせないんですよ。」

と、いつもの応え。
現場の場所や状況を質問したところから話が変わってきた。

「実は、これから飛ぶところなんです。」

とその女性。

「えッ?」

と絶句する私。
本音を言うと

「嫌な電話にでてしまったなぁ」

と後悔した。

 

 

指がほしい

 

中学生の頃、町の夏祭りに友人と夜遅くまで遊んでた。
もう日付がかわる頃、

「もう、ねみ~し帰るべ」

って事になりお開きになった。
帰り道、細い道を友人と二人で歩いてると、前からこちらへ歩いて来る人がいた。
どうも酔っ払ったオッサンらしく、ひょこひょこと正に千鳥足だった。

絡まれるとウゼーと思い、二人で道の端により道を譲ろうとした。
オッサンは立ち止まり俺等を虚ろな目で見た。
そしてゆっくりと口を開き、幼児の様な高い声で、

「指・指、欲しい」

と言って、背中に隠してたらしいナタを出してきた。
俺等一目散に今歩いてきた道引き返したんだが、オッサンも後からついてくる。
途中、二手に別れて逃げたがオッサンは俺の方には来なかった。
数日後、別の道を逃げた友人の指二本取られてた事を知った。

 

 

緑色の水

 

父の転勤で田舎に行ってたときの事で、もう、20年くらい前の話。
もの凄く人なつっこい農家の娘さんと友達になり、良く遊んでた。
ある時その子の家に行って、ままごとをする事になった。

刃のなくなったフルーツナイフとか欠けたお皿等、家庭用品の廃品を道具に遊んでた。
クズ野菜の端とか、葉っぱの切ったのとかで遊んでる最中に、

「ハイ、ジュースどうぞ」

って、お母さん役の友達が、綺麗な緑色の水をコップに入れて出してきた。

「綺麗な色だね~、本当に飲めそう。飲んでも大丈夫かな?」ってきいたら、
「ん~、おばあちゃんはダメだったよ。年寄りだったからかな」
「子供には関係ないって、お父さんは言ってたけど」

と答えた。
コップを口まで持って行ったら、何とも臭くてとても飲めなかったんで、結局飲まなかった。
中学生になってから知ったんだけど、そこのおばあさんは農薬の中毒症状で死んでた。

 

 

寝ないとおかしくなる

 

神奈川の寒川でスーパーの改装工事をした時の話。
徹夜続きで余りの睡眠不足で頭痛がしだした頃から工事メンバーの奇行が始まってきた。
鏡に向かって怒鳴る人、段ボールの商品名を読みあげて爆笑する人。
一番怖かったのが2階からショーケースに飛び降りた機械メーカーの工事部の人。

「ゴメンゴメン…」

と言いながら飛んだ。
大ケガすれば現場から抜けられると思ったらしい。
人間、寝ないと本当におかしくなる。
まばたきをせずにゾンビみたいに歩き回る工事の人達が怖かった。

 

 

適当に選んだ

 

家で普通に寝てたのよ。
んで10時くらいに起きて飯食おうと1階に行った。
そしたらやかんに火がついてお茶が沸かしてあった。
まずここで有り得ないんだ。
一人暮らしだから。

幸い階段から火がついてたのに気付いたからパッと火消して速攻二階に逃げた。
聞き耳立てながらガクブルしてたら物音が。

こっそり見に行ったらまた火が着いてた。
もう訳が分からなくなって警察に電話したのさ。

間もなく警察来て不審者は捕まった。
顔も忘れかけたくらいの、高校の頃の担任だった。
普通に飯食おうとしてたらしい。

何故俺だったかと理由を聞いたら卒業名簿見て適当に選んだらしい。
怖くない?

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