3. クリプト(未確認生物)・神話領域と結びついた存在
UFO研究やオカルト領域では、古代神話やUMA(未確認動物)として知られる存在の中には、地球外生命体または異次元存在の関与を示唆するものがあると指摘されることがあります。ここでは、代表的な7つの存在を「宇宙・異星・異次元」のテーマに沿って再整理します。
モスマン(Mothman)

──“災厄を予告する異次元の観測者”
通常の分類: UMA
主な地域: アメリカ・ウェストバージニア州
宇宙的解釈:
- 姿を現すのは重大事件の前後が多く、「異次元からの監視者」「時空のゆらぎの産物」と考える説がある。
- 赤く発光する目は、生物的というよりエネルギー体に近い性質を指摘する研究家もいる。
「次元の綻び」や「異星文明による観察ドローン」説など、UFOコミュニティでの考察が盛ん。
■ 特徴
- 大きな翼を持つ人型の怪物
- 赤く輝く目
- 身長は2m前後とされる
- 夜間に飛行し、人間の上空に現れるとされる
■ 背景
1966〜1967年にかけて、プラズマのような光や異様な“飛行生物”が多数報告された。
特に シルバーブリッジ崩落事故(1967) と関連づけて語られることが多く、「災害の前兆を知らせる存在」という解釈が広まった。
ジャージー・デビル(Jersey Devil)

──“パインバレンズの異形種族”
通常の分類: 民間伝承・UMA
主な地域: アメリカ・ニュージャージー州(パインバレンズ)
宇宙的解釈:
- 山羊の頭部・翼・長い尾という地球生物の組み合わせでは説明困難な体構造。
- 局所的に多発する目撃は「ポータル(異次元の裂け目)」の存在と関連づけられることがある。
地球外よりも異次元生命体説が強い存在。
■ 特徴
- 山羊の頭
- コウモリの翼
- 二足歩行
- 長い尾
- 奇声をあげて飛行するという証言もある
■ 背景
「第13子が悪魔として生まれた」という“リーミー夫人伝説(Mother Leeds)”が起源。
現地では観光資源としても扱われ、UMA文化の象徴として人気が高い。
ネッシー(Loch Ness Monster)

──“湖に封じられた異星生物の残存種”
通常の分類: 湖のUMA
地域: スコットランド・ネス湖
宇宙的解釈:
- 生物学的にはプレシオサウルス説が有名だが、ネス湖だけに出没することから「地下空洞ネットワーク」→「地底文明・地球内部文明」起源説も。
- “地球外由来の生物を太古に放した”という古代宇宙人説も一部で語られる。
湖という閉鎖空間に棲む未知生物=隔離された外来種という視点。
■ 特徴
- 長い首と小さな頭
- 体長は10m前後とされる
- プレシオサウルスに似た姿という証言が多い
■ 背景
“ネッシー写真(1934年)”により世界的に有名に。
科学調査では決定的証拠は見つかっていないものの、世界的なUMAの筆頭格。
ノンモ(Nommo/アフリカ神話の水棲存在)

──“天の星から降りた水棲の賢者”
通常の分類: ドゴン神話の神聖存在
地域: マリ共和国・ドゴン族
宇宙的解釈:
- ドゴン族の伝承には、シリウス星系との関連が登場する。
- これはUFO界で“古代に訪れた宇宙文明”の痕跡とされ、ノンモを高度な異星種族とする説が広く知られる。
宇宙人テーマには最も相性のいい神話存在。
■ 特徴
- 人間と魚の混成形態
- 水中で生活する水棲の聖なる存在
- “言葉と知識”をもたらす文化英雄として語られる
■ 背景
ドゴン族の宇宙観には、ノンモと“天の星シリウス”に関する神話があり、
これが後に「地球外生命体説」と関連づけられてUFO研究家にも引用されるようになった。
モケーレ・ムベンベ(Mokele-mbembe)

──“コンゴのジャングルに残存する外来生物”
通常の分類: UMA
地域: アフリカ・コンゴ盆地
宇宙的解釈:
- 恐竜型の体構造を持ちながら現代まで生存しているという点に矛盾があるため、
一部では「地球外由来の生態系」または「次元を跨いで出現する存在」と考えられる。 - 目撃例が非常に限定的で、まるで局所的に投影されるホログラムのようだという指摘も。
■ 特徴
- 長い首を持つ大型生物
- 恐竜(主にサウロポッド)に似た姿
- 体長は5〜10mとされる
- 水辺・湿地帯に生息すると伝えられる
■ 背景
「生き残った恐竜ではないか」として調査が行われてきたが、
科学的な証拠は確認されていない。
巨人族(Quinametzin/Rephaite)

──“古代に地球へ降り立った巨躯の宇宙来訪者”
通常の分類: 神話の巨人
地域: 中南米(アステカ)/中東(旧約聖書)
宇宙的解釈:
- 旧約聖書やアステカ神話に登場する巨人族は、高度な知識や天から降りた描写が多い。
- 古代宇宙人説では、
- “Rephaite=星々から来た巨人”
- “Quinametzin=最古の来訪者”
と解釈されることもある。
古代文明に技術を与えた“宇宙種族”という位置づけ。
■ Quinametzin(キナメッツィン:アステカ神話)
- 身長4〜5mの巨人
- 世界創造以前に存在した種族
- 神々によって滅ぼされたとされる
■ Rephaite(レファイム:旧約聖書)
- “巨人”として語られる古代の民族
- バシャンの王「オグ」などが有名
- 実在した民族か象徴的な存在かは議論がある
■ 共通点
- 人間を超える体格を持つ
- 古代の英雄譚や神話に登場
- 巨人族の原型として語られる
ラブランド・フロッグマン(Loveland Frogman)

──“地球外両生類のスカウト種族”
通常の分類: UMA
宇宙的解釈:
- 直立歩行・人間に似た腕・知性のある動き──
これらは地球両生類の進化ラインから逸脱している。 - UFOの光が見られた地域と目撃のタイミングが重なることがあり、
“地表の偵察生物”と解釈する研究者もいる。
■ 特徴
- 人型のカエル
- 身長1〜1.5m
- 夜間に道路脇で目撃されることが多い
- 腕を持ち、直立歩行する姿が特徴的
■ 背景
1972年に警官が「大きなカエルを見た」と報告したことでも有名。
UMAの中でもコミカルな存在として人気がある。
- 異次元存在(Interdimensional hypothesis)
- 地球外生命(Extraterrestrial hypothesis)
- 地底人(Cryptoterrestrial hypothesis)
として説明されることがある。
しかし多くは懐疑的に見られ、観光目的の創作・誤認・群集心理(マスヒステリー)とされる場合も多い。

コメント