富山県
人喰谷(ひとくいだに)・富山県城瑞町
冬に生活物資が不足すると、ボッカという人達が雪の中、峠を越えて平野まで行って物資を運び出していたが、この谷は雪崩が多く、また雪崩に流されると雪が解けても、人も荷物も出てこなくなることから、人喰谷と呼ばれるようになったという。
滋賀県
滋賀県信楽町[ゴズメ山]
明治初期、その山にゴズメという老女祈祷師が住んでいた。雨乞いや狐払いに優れ、村人は尊敬していた。
彼女の祈祷は小動物と米を山に供え、山神を体に憑依させて行うもので、霊験あらたかだが危険の多いものだった。彼女はある日、村人に今晩、小屋に火をかけるよう頼んだ。
祈祷の際、強い荒神に体を取られ、災い封じに死を選んだのだ。件の村人は尊敬のあまり実行できなかったが、朝には彼女の姿は消えていた。その後、山から狂女の笑い声が響くようになり、山に入ると発狂したり死ぬ者が続き入山禁止となった
奈良県
奈良県東吉野村三尾「まのはら(魔の原?)」
三尾の集落に入る左手前、道路と四郷川の間の一段低いところに10坪ほどの平地があり、以前より「まのはら」と呼ばれていたとの事。
今から30年ほど前に、その場所に製材所を建てた人がいましたが、その後その人の一家には変死者が相次ぎ、最後には全員が死に絶えたと聞いています。
ちなみに、今現在製材所は廃墟と化してますが、街灯がほとんど無い場所なので夜に横を通ると雰囲気たっぷりです(;´Д`)
なお、川を挟んだ対岸の崖の上には鉱山の坑道が残っていますが、かつてはその坑道の中で幽霊が出没したという噂も聞いています。
愛知県
東栄町「御戸の丸山」
大笹山の大入川側の山中に、すり鉢を伏せたような、どこから見ても同じ形をした山があるという。昼なお暗い、寂しい所だという。
この山には、つい先程まで何物かがいたかのように、枯れ草が取り除かれ草も生えていない綺麗に掃除された一角がある。あまりに人為的なものなので、気味が悪いのだという。集落では今でも、一人では絶対に行ってはならないとされており、必ず二人以上で登る。
以前、一人で丸山に登った人は、巨大な白ヘビを見たと後に語ったそうだ。
このヘビは山の主であり、主を見る事は凶兆とされている。
京都府
京都府与謝野町・岩崎橋周辺
昔、橋の脇に松の大木が生えており、その枝は太く、道にせりだすほど立派なものでしたが、枝で首を吊る人が多かった為、首吊り松と呼ばれていました。松は数十年以上前に切り倒されましたが、その跡地はずっと手付かずでした。やっと周囲の土地ごと買い取られて工場が建っても、首吊り松の跡地周辺だけ、建設予定地の看板を立てたまま25年も放置されています。
近年、松の跡地から50Mほどの土地に家を建てた方の奥さんは、
越して1ヶ月ほどで亡くなりました。死因は偶然かも知れませんが首吊り自殺でした。
三重県
三重県Y市
昭和40年代、三重県Y市の海水浴場で、何人かが高波で同時に溺れ死んだことがあった。
しかし、一命を取り留めた人たちもなぜか一様におびえている。そのおびえ方があまりにひどいため、介抱した人が理由を聞くと、口を揃えて「足を引っ張られ、海底に引きずり込まれそうになった」という。
緊急避難的な状況だから自分を責めないようにと慰めようとしたが、そうじゃないと血相を変えて言った。水の中を見ると、足を引っ張っていたのは、必死の形相で足にしがみつこうとするモンペと防空頭巾の女性だったんだそうだ。
その砂浜は、空襲で川に飛び込み、そのまま溺死した人たちが流れ着いた場所だったんだとさ。
広島県
広島県 芦田川・高屋川合流地点付近
昔はこのあたりは海だったという言い伝えがある。はるか昔、漆を大量に積んだ船が大風によって難破し、そこの山は漆山と呼ばれるようになった。この地では、昔の漆の気が残っているために、訪れるものは皆かぶれるといわれていた。春から夏の季節の変わり目に耕作のために田に入ると、足の脛に小さな発疹ができ、耐えられぬほどの痛さ痒さに襲われる。やがては下痢や嘔吐を起こし、寝汗をかき肉は落ち、腹だけは鼓のように膨れ、最後は足にむくみが来て落命する。
20世紀初頭、日本住血吸虫感染が原因であることが証明された。
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