有名な天使一覧と天使の役割|20天使の役割を解説 – 大天使ミカエル・ウリエルなど

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天使の役割一覧|20天使の役割を解説 天使と悪魔
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天使とはどんな存在か

「天使」を意味する英語 Angel は、ギリシア語の angelos(使者・伝令) に由来します。もともと天使は、神の意志や言葉を人間に届ける神の使いとして理解されてきました。

ユダヤ教・キリスト教・イスラームなどの一神教では、天使は神とは別の被造物であり、人間とも違う霊的な存在だと考えられています。どの宗派・時代の教えを採用するかによって、

  • どの天使が「正典」として認められているか
  • どこまで外典(偽典)や神秘主義・オカルトの伝承を含めるか

が少しずつ異なります。

カトリック教会では、聖書正典と『トビト書』にもとづき、名前が公に認められている天使は「ミカエル・ガブリエル・ラファエル」の3名のみとされています。それ以外の天使名は、外典や神秘主義的文献、後世のスピリチュアル文化の中で語られてきたものです。

 

有名な天使一覧 20名

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教、そして外典や神秘主義の文献などに登場する有名な天使を20体を選び、それぞれの由来と役割を簡潔にまとめました。

1. ミカエル(Michael)

主な伝承: ユダヤ教・キリスト教・イスラム教

役割: 神の民を守る戦いの大天使。『ダニエル書』ではイスラエルの守護者として、『黙示録』では竜(サタン)と戦う天軍の指揮官として描かれます。イスラム教でもミーカール(ミカーイール)として四大天使の一柱とされます。

2. ガブリエル(Gabriel)

主な伝承: ユダヤ教・キリスト教・イスラム教

役割: 神の言葉を人間に伝える「使信」の天使。『ダニエル書』や新約聖書の受胎告知に現れ、イスラム教ではコーラン啓示をムハンマドに伝えた天使ジブリールと同一視されます。

3. ラファエル(Raphael)

主な伝承: キリスト教(カトリック・正教会など)

役割: 癒しと旅の守護者。『トビト書』で青年トビアの旅を導き、父の失明を癒す大天使として登場し、「神は癒す」という名の通り病や心の傷を癒す存在とみなされます。

4. ウリエル(Uriel)

主な伝承: ユダヤ教文献・キリスト教外典・正教会伝統

役割: 知恵と啓示を司る大天使。エズラ書(外典)などで預言者に天上界を案内する存在として登場し、裁きや知恵、火・太陽と結びつけられます。

5. メタトロン(Metatron)

主な伝承: ユダヤ教神秘主義(カバラ)

役割: 「天上の書記官」とも呼ばれる高位の天使。義人エノクが昇天して姿を変えた存在とされ、人間と神を仲介し、世界の出来事を記録する役目を負うと伝えられています。

6. サンダルフォン(Sandalphon)

主な伝承: ユダヤ教神秘主義・後代の霊的伝統

役割: 祈りと音楽の天使。メタトロンの双子の兄弟とも言われ、地上からの祈りを神に届ける、また天上の音楽を司る天使として語られます。

7. アズラエル(Azrael)

主な伝承: イスラム教を中心とする伝統

役割: 死の天使。イスラム教では人の魂を肉体から離れさせ、次の世界へ送り出す役目を持つ四大天使の一柱とされます。キリスト教圏では外典的・神秘主義的な文脈で言及されます。

8. アリエル(Ariel)

主な伝承: ユダヤ教・キリスト教神秘主義

役割: 自然と動物の守護天使。「神の獅子」を意味し、動植物や地球環境の保護・癒しに関わる天使として紹介されます。スピリチュアルな文献では、自然界とのつながりを回復させる存在ともされます。

9. ジェレミエル(Jeremiel / Jeremiel)

主な伝承: ユダヤ教外典・キリスト教神秘主義

役割: 夢とビジョンの天使。「神の憐れみ」を意味し、困難の中にいる人へ希望のビジョンを見せ、人生を振り返って軌道修正することを助けるとされます。

10. バラキエル(Barachiel / Barachiel)

主な伝承: ユダヤ教・東方教会伝統

役割: 祝福の大天使。「神は祝福された」を意味し、神の祝福や繁栄、平和を人々にもたらす天使として知られます。守護天使たちの長とみなされることもあります。

11. ザドキエル(Zadkiel)

主な伝承: ユダヤ教・キリスト教神秘主義

役割: 慈悲と赦しの天使。アブラハムがイサクをささげる場面で、犠牲を止めた天使と同一視されることもあり、「神の義」「慈悲」を象徴する存在とされます。

12. ラジエル(Raziel)

主な伝承: ユダヤ教神秘主義

役割: 神の「秘密」を知る天使。「神の奥義の書」を預かり、宇宙や自然法則に関する深い知識をアダムやノアに授けたとする伝承があります。

13. カムエル(Chamuel / Camael)

主な伝承: キリスト教神秘主義・近現代の霊的伝統

役割: 愛と調和、探しものの天使。「神を見る者」を意味し、人間関係の調和、真の仕事やパートナー探し、失せ物探しを助けると信じられています。

14. ハニエル(Haniel)

主な伝承: ユダヤ教・キリスト教神秘主義

役割: 直感と優雅さを司る天使。月や女性性、愛と喜びと結びつけられ、心の静けさや人間関係の調和をもたらす存在として描かれます。

15. ジョフィエル(Jophiel / Iophiel)

主な伝承: ユダヤ教・キリスト教神秘主義

役割: 美と知恵の天使。「神の美」を意味し、芸術・学問・思考の整理を助ける存在として、近年のスピリチュアル文化で広く知られています。

16. ラギュエル(Raguel)

主な伝承: ユダヤ教外典・キリスト教神秘主義

役割: 正義と調和の天使。「神は牧する」を意味し、不正を正し、天使たちや人間社会の秩序とバランスを保つ役目を担うとされます。

17. サリエル(Sariel / Saraqael)

主な伝承: 『エノク書』などの外典

役割: しばしば「神の命じる者」と解される天使で、月や天体の運行、霊的な戒めと関係づけられます。文献によっては堕天使として描かれることもあり、解釈が分かれる存在です。

18. ラミエル(Ramiel / Remiel)

主な伝承: ユダヤ教外典・初期キリスト教文献

役割: 「神は雷鳴らせた」を意味する名を持つ天使。神からのビジョンを告げ、死者の魂を天へ導く役割を担うとされます。

19. セラフィエル(Seraphiel / Serafiel)

主な伝承: 『エノク書』などの神秘文献

役割: 六翼の炎の天使セラフィムの長とされる存在。神の玉座の周囲で賛美歌を教え、他のセラフィムたちを導く役割を持つと描かれます。

20. ファヌエル(Phanuel / Paniel)

主な伝承: 『エノク書』などの外典

役割: 悔い改めと希望の天使。神の御顔を意味する名を持ち、罪から立ち返ろうとする人に希望を与える存在として描かれます。四大「御前の天使」の一人ともされます。

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