山にまつわる怖い話『夢見の古墳』|洒落怖・山の怪談

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夢見の古墳

 

この前亡くなった曾祖父から聞いた話。

関西の長尾連山に広範囲にわたって古墳群があるんだけど、そのうちのどれかは知らないけど『夢見の古墳』てのがあったらしい。
まあこのネーミングは曾祖父のグループがかってに名付けたもので、地元でも根付いてはいないんだが。
山ってのは時代を問わず子供たちの遊び場であり秘密基地でもある。

うちの曾祖父も子供の頃は山にしょっちゅう遊びに行ったんだが、古墳を秘密基地にして仲間と遊んでいたとか。
そのうち仲間の誰かが「ここでうたた寝をすると必ず夢を見る」ことを発見した。
しかも「夢の内容は必ず覚えている」のだそうだ。
夢の内容はほとんどは関連性などはなくバラバラで普通の夢と言っていい。しかしキッチリと覚えている。
曾祖父たちは夢を見に行っては仲間たちと夢の内容を語り合って楽しんでいたそうだ。

 

そうは言っても赤ん坊や中高年じゃあるまいし、遊び盛りの子供ががそんな簡単に明るいうちからなかなか眠れるもんじゃない。
思案の末、酒飲めばすぐ眠れるんじゃないかと、各自家から酒をかっぱらって集合。んで酩酊泥酔するもの続出。
結局まともに動けなくなってしまいそのまま古墳で一泊、村では子供たちが集団でいなくなったと大騒ぎ。
よく朝、明るくなってから山を降りると、全員親から鉄拳制裁くらったそうだw
おまけに古墳が荒らされてはたまらんからと、以後古墳に行くことを禁じられてしまった。
曾祖父が最後に見た夢は、「神輿で川を遡上してたらいつの間にか未来の村を進んでいた」という内容らしい。

ちなみに長尾連山はかなりの部分が造成されてしまい、『夢見の古墳』が現存してるかどうかはわからない。

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