運命を司る神の一覧です。運命は「時間」の中において展開されるものであるため、過去・現在・未来、という形で三神とされる場合があります。
ここでは、日本と世界の神話に登場する「運命の神」を一覧で紹介します。
日本の運命の神
福天(ふくでん)・福の神(ふくのかみ)
日本の民間信仰で、福をもたらす神。
福の神(ふくのかみ)・福神(ふくじん)ともいう。神道では神で福神・福の神、仏教では天部で福天とされる。
貧乏神
取りついた人間やその家族を貧乏にする神。家に憑く際には、押入れに好んで住み着くという。
大晦日の夜に囲炉裏で火を焚くと、貧乏神が熱がって逃げていくが、代わりに暖かさを喜んで福の神がやって来るとされる。
日本の運命の女神
黒闇天
仏教における天部の一尊。
黒夜天、黒夜神、黒闇、黒闇天女、黒闇神、黒闇女などとも呼ばれる。
吉祥天の妹。容姿は醜悪で、災いをもたらす神とされている。
貧乏神・疫病神として恐れられる一方で、貧乏を払い福を招く神として信仰された例も存在する。
世界の運命の男神
アヌンナキ
人間の運命を司ったとされる古代シュメール、アッカド、アッシリア、バビロニアの一群の神々。
モロス
ギリシア神話に登場する、死の定業、運命を司る神である。
シャイ
エジプト神話における運命を司る神。
名前は、「定められたもの」を意味する。
世界の運命の女神
アナンケー
ギリシア神話の女神で、運命、不変の必然性、宿命が擬人化されたもの。
テュケー
ギリシア神話における都市の財産と繁栄、そしてその運命を司る中心的な女神。
パルカ
ローマ神話における「運命の三女神」こと「パルカエ」の一柱。複数形はパルカエ。
デキマ
ローマ神話における「運命の三女神」こと「パルカエ」の一柱。
運命の糸を配る役割を担っており、「過去」を司る神とされる。
ノーナ
ローマ神話における「運命の三女神」こと「パルカエ」の一柱。
運命の糸をつむぐ役割を担っており、「現在」を司る神とされる。
モルタ
ローマ神話における「運命の三女神」こと「パルカエ」の一柱。
死の女神でもある。
運命の糸を絶つ役割を担っており、「未来」を司る神とされる。
モイラ
ギリシア神話における「運命の三女神」のこと。クロートー、ラケシス、アトロポスの3柱。
アトロポス
ギリシア神話の女神。運命を司る3人の女神モイライの1人。
名前は「変えるべからざる者」という意味を持つ。
ラケシス
ギリシア神話の女神。運命を司る3人の女神モイライの1人。
名前は「運命を割り当てる女」という意味を持つ。
クロートー
ギリシア神話の女神。運命を司る3人の女神モイライの長姉とされる。
名前は、「紡ぐ者」を意味する。
手にする糸巻き棒から引き出し紡いで運命の糸とした。
ウルズ
北欧神話に登場する運命の三女神の一人。英語ではウルド (Urd) という。その名前は「編む者」を意味するが、のちに「運命」「宿命」「死」を意味するようになった。三姉妹の長女。
ヴェルザンディ
北欧神話に登場する運命の三女神の一人。三姉妹の次女。
英語ではヴェルダンディ(Verdandi)という。その名前は「生成する者」、「現在」を意味する。
スクルド
北欧神話に登場する運命の三女神の一人。三姉妹の三女。
その名前は「未来」「税」「債務」「義務」を意味する
エゲリア
ローマ神話における水の下級女神。王政ローマの王ヌマ・ポンピリウスの妻であり助言者だった。その名は「女性助言者」または「女性相談役」。
エゲリアの神域とされた木立ちに水かミルクを捧げると、知恵と予言を授けてくれるとされていた。
セシャト
古代エジプトの知恵、知識、記述を司る女神。
天文学、占星術、会計学、建築学、数学、測量を司る女神ともされていた。
ディース
北欧神話における女神たちの総称。
豊穣・運命や戦いを司る霊的存在で、黒いベールを着た乙女戦士の姿。破滅と不吉の予言が迫っている事を警告し、恐ろしい姿で現れるとされており、運命に介入する役割を持つ。
ノルン
北欧神話に登場する運命の女神。その数は非常に多数とも言われる。
フォルトゥーナ
ローマ神話に伝えられる、運命の女神。
運命の車輪を司り、人々の運命を決めるという。
ヘカテー
ギリシア神話の女神。
「死の女神」、「死者達の王女」、「女魔術師の保護者」、「霊の先導者」、「ラミアーの母」、「無敵の女王」等の別名で呼ばれた
カメーネ
ローマ神話における泉や噴水の女神たち。賢く、時には予言を与えてくれる。
カメーネは、カルメンタ、エゲリア、ポリマ(アンテウォルタ)、ポストウェルタ(ポストウォルタ)の4人。
マナート
アラビア半島で崇拝されていた女神。
運命、特に死を司る女神とされた。
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