4 中東・古代メソポタミアの魔女
- リリス(Lilith) – メソポタミア起源の“夜の女悪魔”。吸血・誘惑・乳児を脅かす魔女的存在として最も有名。
- ラマシトゥ(Lamashtu) – 悪霊女魔。母子を襲い、病・悪夢・死をもたらす恐ろしい魔女女神として恐れられた。
- 疫病を操る魔女(Namtar Witch) – 死と疫病の神ナムタルに仕える呪術女。呪い・病気を操る女性魔術師として文献に登場する。
- ザクミ(Zakmi / Zaqiqī) – 古代アッシリアの夜の霊と関わる魔術女。呪い・霊操作・儀式に関わる“女魔術師”として記録された。
- エンヘドゥアナ(誤称) – 実際はウルの大女官(女祭司)。後世の文献で魔術と結びつけられ“魔女扱い”される場合がある。
5 アジアの魔女(伝承・妖術師)
- 妲己(だっき) – 中国の殷王朝を滅ぼしたとされる狐妖の女性。変身術・幻術を操る典型的な魔女的存在。
- 白素貞(はくそてい) – 『白蛇伝』に登場する白蛇の女性。薬術・法術・変化の術に通じる妖術師。
- 麻姑(まこ) – 中国神話の仙女。霊薬や長寿の象徴で、仙術を扱う超常的存在として“魔女的側面”を持つ。
- 玉藻前(九尾の狐) – 日本と中国に伝わる九尾の狐の化身。変身・惑乱・呪術を操る最強格の魔女的妖狐。
- 葛の葉(くずのは) – 人間の男性と愛を育んだ狐の女性。変身能力を持つ妖狐で、魔女的存在として語られる。
- 鬼女紅葉(きじょもみじ) – 日本伝承の女鬼。呪術や妖力で人々を惑わす魔女的存在。
- 山姥(やまうば) – 山に住む超常的な老女。呪術・異界性・人喰いの伝承から“日本の魔女”とも言われる。
- 磯撫(いそなで) – 海辺に現れる妖術を使う女妖怪。海と呪術を結びつけた魔女的存在。
- 蛇婆(へびばば) – 蛇を操り呪術を使うとされる妖怪。妖術・毒・変身に通じる魔女像を持つ。
- 蘇妲己(そだっき) – 『封神演義』に登場する魔性の女性。玉藻前の化身として描かれ、残虐な妖術を使う。
6 アフリカ・カリブ海の魔女
- マミ・ワタ(Mami Wata) – 西・中部アフリカに広く伝わる水の精霊。富と誘惑、呪術を操る“魔女的存在”として崇拝される。
- オヤ(Oya) – ヨルバ神話の嵐・死・変革の女神。稲妻と霊界を操る力から“魔女女神”として恐れられる。
- エズリ(Ezili / Erzulie) – ハイチ・ヴードゥーの女性霊。愛・美・魔術を司り、呪術儀式に深く関わる。
- アジェ(Aje) – ヨルバ文化で“女性の魔力・魔女集団”を指す概念。豊穣・呪術・治癒・破壊の力を持つとされる。
- カリブの黒魔女(Obeah Women) – カリブ地域で“オベア”と呼ばれる呪術を扱う女性。治癒・呪い・護符作成など魔女的役割を持つ。
7 “魔女的役割”を持つ女神・精霊
- ヘカテ – 魔術・夜・十字路を司るギリシャの女神。呪術・霊界・月との結びつきが強く、魔女の守護者とされる。
- アルテミス – 夜と月を支配する狩猟の女神。特定の地域伝承で魔術や呪いと結びつけられる。
- セレーネ – 月の女神で、満ち欠けの力を通して魔術と関連づけられることが多い。
- フレイヤ(Freyja) – 北欧の大女神。魔法体系「セイズ(seiðr)」を操る最強の魔術の使い手として知られる。
- イシス(Isis) – 古代エジプトで呪文・護符・復活の魔術を司る女神。最古の魔術女神の一柱。
- モリガン – 戦・死・変身を司るケルトの女神。未来予言と魔術に通じ「戦の魔女」として語られる。
- カリ(Kali) – インドの破壊と再生の女神。呪術・血の儀式と結びつき、強い魔女的側面を持つ。
- パールヴァティ(Parvati) – 地域によっては「ドゥルガー」「カーリー」と習合し、呪術的な側面が語られることがある。
- ニヴ(Niamh) – アイルランド神話の妖精女王。魔法を使う超自然の女性として“魔女的能力”を持つ存在。
- ブリギッド(Brigid) – ケルトの炎と詩、治癒の女神。魔術・炉の火・霊的知識と深く結びつく。
- ラダ(Lada) – スラヴの美と豊穣の女神。一部の地域伝承で魔術や占いを扱う姿が語られる。
- ルサルカ(Rusalka) – 水辺に現れる妖精・妖女。誘惑・呪い・変身といった“魔女的役割”を持つとされる。

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