🇯🇵 日本の龍(竜/龍:Ryū)
【水の神格】日本の龍 一覧 29種類|神話・仏教・民間信仰に息づく龍神・水神

【水の神格】日本の龍 一覧 29種類|神話・仏教・民間信仰に息づく龍神・水神
日本の龍神・水神を総まとめ。八岐大蛇・瀬織津姫・高龗神・九頭龍・八大龍王・七面天女など、神話・仏教・民間信仰に登場する水の神格を解説。水の恵みと畏れを象徴する龍たちの由来と役割を詳しく紹介。
🇰🇷 韓国の龍(용:Yong / 미르:Mireu)
- ヨン(Yong / Mireu):空と水の神、基本的に中国の龍に近い。
- イモギ(Imoogi):角のない大蛇のような存在、龍になる前段階の姿とも。
- 山の龍(名は未記載):山に住まう龍、イモギと同一視されることも。
🇹🇼 台湾の龍
- 旱龍(Han Long):旱魃(かんばつ)を引き起こす龍、災いをもたらす存在として恐れられる。
🐉 オセアニアの神話・伝承に登場する龍
南洋の波間に潜むは、龍と呼ばれる精霊の記憶。嵐の風となり、火山の息吹となり、大地と海を繋ぐ者たち――彼らの名は、静かなる怒り、または優しき守護者として語られる。
🔹 ポリネシア(主にハワイ・マオリ)の龍
- キハワヒネ(Kihawahine)
ハワイ最古のアウマクア(守護霊)であり、黒い巨大トカゲ、赤毛の龍、または片目の女性として描かれる。 - カラマイヌウ(Kalamainuʻu)
ハワイ神話に登場するトカゲの女神。変身能力を持ち、人間と関わる物語が多い。 - モオ(Moʻo)
ハワイの精霊的存在。大きなトカゲの姿を取り、水場や神聖な場所を守る。時に女性に変身する。 - タニファ(Taniwha)
マオリ神話に登場する巨大な霊的存在。深い川、洞窟、海に棲み、守護者にも怪物にもなりうる。
🔹 オーストラリア先住民の龍
- 虹の蛇(Rainbow Serpent)
水と生命を司る神聖な存在。創造神話の中で大地を形作ったとされる。龍に近い性質を持つ精霊。
🐉 アメリカ大陸に伝わる神話・伝説の龍
龍は姿を変えて世界を巡る。アメリカ大陸の伝承にも、空を裂き、大地を揺るがす者たちの名が刻まれておる。ここに、その名と物語をまとめて記す――静かに、されど確かに、その息吹を感じよ。
🔹 ネイティブ・アメリカンの龍
- パイアサ鳥(Piasa Bird)
ミシシッピ川沿いの崖に描かれた、イリニ族によるドラゴン。翼を持ち、獣の顔を持つ。 - 有角の大蛇(Horned Serpent)
南東部を中心に広く伝わる、有角の水の蛇。多くの部族の神話に共通して登場。 - ミニワトゥ(Mi-ni-wa-tu)
ラコタ族の伝承に登場する、有角の大蛇型の存在。 - ウンチェギラ(Unhcegila)
同じくラコタ神話の中の大蛇。災厄や破壊の象徴とされることも。 - ガアシェンディエサ(Gaasyendietha)
五大湖周辺に伝わる、セネカ族の湖に棲む龍(または水蛇)。 - パルルーコン(Palulukon)
ホピ族に伝わる水の蛇。神聖な存在として恐れられている。
🔹 欧米系アメリカの龍
- テヴェタート(Thevetat)
19世紀の神智学に登場する、根源的存在としてのドラゴン。 - カドボロサウルス(Cadborosaurus / Caddy)
北米太平洋岸の海に棲むとされる海蛇。目撃証言も多数。 - スナリガスター(Snallygaster)
メリーランド州に伝わる、触手を持つドラゴン。翼と嘴も持つ怪異。
🔹 メソアメリカ(中米)の龍
- ケツァルコアトル(Quetzalcoatl)
アステカ神話の羽毛を持つ蛇神。知恵と風を司る。 - シウコアトル(Xiuhcoatl)
アステカ神話における火の蛇。太陽神と深く関わる存在。 - ククルカン(Kukulkan)
マヤ神話の羽毛を持つ蛇。ケツァルコアトルと類似。 - ククマッツ(Q’uq’umatz)
キチェ・マヤ族に伝わる創造神。羽毛の蛇として描かれる。
🔹 ブラジルの龍
- ボイタタ(Boitatá)
「燃える蛇」とも呼ばれる、炎の目を持つ蛇。大洪水を生き延びたとされる。
🔹 パラグアイの龍
- テジュ・ジャグア(Teju Jagua)
七つの犬の頭を持つ巨大トカゲ。果実と宝の守護神とされる。
🔹 インカ神話の龍
- アマル(Amaru)
複数の動物の特徴を持つ合成竜。翼、鱗、蛇の体、魚の尾を持ち、神聖視された。
🔹 マプチェ族(南米)の龍
- テンテン・ヴィル(Ten Ten-Vilu)
大地と豊穣を司る蛇神。カイカイ・ヴィルとの神話で語られる。 - コイコイ・ヴィル(Coi Coi-Vilu)
海と水の蛇神。テンテン・ヴィルと対を成す存在。
文化ごとに異なる“龍の意味”
世界の龍を見ていくと、文化によって“恐れる存在”であったり“恵みを与える神”であったり、まったく異なる姿が浮かび上がります。しかし、その根底にあるのは「自然への畏敬」と「生きるための願い」。
どの地域の龍も、人々が世界をどう理解しようとしたかを映す鏡のような存在です。
この記事をきっかけに、興味の範囲を広げ、さらなる物語や文化を探しに進んでみてください。
世界には、まだ知られていない龍の伝承が無数にあります。
FAQ よくある質問
世界にはどんな龍の種類がありますか?
世界には、
東アジアの「青龍・龍王・蛟龍」、
ヨーロッパの「ファフニール・リンドヴルム・ワイバーン」、
アメリカ先住民の「有角の大蛇・パイアサ鳥」、
オセアニアの「モオ・タニファ」など、多様な龍が存在します。地域ごとに姿や役割が大きく異なるのが特徴です。
アジアの神話にはどんな龍が登場しますか?
中国には「蒼龍・黄龍・応龍・伏藏龍」、日本には「八岐大蛇・九頭竜・蔵王権現」、韓国には「ミル・イモギ」、インドには「ナーガ・ヴリトラ」などが登場します。多くは水や天候を司る恵みの存在とされています。

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