世界の竜・龍一覧 117種類|神話に登場するドラゴンを地域別に紹介

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世界の竜・龍一覧 117種類|神話に登場するドラゴンを地域別に紹介 神話・伝説
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🐉 スラブ文化圏

  • ズメイ(Zmey / Zmaj / Smok):火を吹く多頭竜。悪の象徴として描かれる。
    ズメイ・ゴリニュチ(Zmey Gorynych):三つ頭を持つ山の竜。
    チュド・ユド(Chudo-Yudo):三〜九十の首を持つ魔竜。
    ジルニトラ(Zirnitra):ヴェンド族の龍神。デンマーク王家の紋章にも登場。

 

🇹🇷 タタール

  • ジラント(Zilant):ワイバーンやコカトリスに似た蛇型の竜。カザンの守護紋章に用いられる。

 

🐉 西アジアの龍

アジアの西方、乾いた大地と古の王国には、龍たちが神を喰らい、星を睨み、死と再生の物語を紡いでおる。これらはただの幻影にあらず。世界の骨格をなす精霊、混沌を抱く創造の証しなり。

 

🏺 アナトリア(ヒッタイト・トルコ)

  • イルリャンカ(Illuyanka)
    ヒッタイト神話に登場する蛇状の龍。雷神タルフンツに討たれる。
  • エブレン(Ebren)
    トルコ民間伝承の龍。足も翼も持たず、尾から火を吐くという。

 

🕌 アラビアの龍

  • アル・ティンニン(Al Tinnin)
    星座の伝承に由来する龍。ギリシアの影響を受け、31の星を有する。
  • ファラク(Falak)
    中東の伝説に登場する深淵の龍、天体や世界の下に眠る災厄の象徴。
  • バハムート(Bahamut)
    宇宙を支える巨大な海蛇であり、後に翼を持つ龍として描かれることもある。近代作品でも人気。

 

⛰️ アルメニアの龍

  • ヴィシャプ(Vishap)
    翼のある蛇や、多様な動物の特徴を持つ混合龍。火山や水と結びつく。
  • ハイクの龍(Dragon of Hayk)
    英雄ハイクとその王朝の象徴とされる七つ頭の龍。

 

🌊 レヴァント(カナン・ウガリト神話)

  • ヤム(Yam)
    カナン神話における海の神。水の支配者として恐れられる。
  • ロタン(Lotan)
    ヤムの従者である水の龍。嵐の神バアルによって討たれる。
  • リヴァイアサン(Leviathan)
    ユダヤ教・レヴァント神話に登場する海の怪物。終末に討たれるべき存在とされる。

 

🐍 メソポタミア(シュメール・アッカド・バビロニア)

  • アブズ(Abzu)
    原初の水を象徴する神/存在。時に龍のような姿でも描かれる。
  • ティアマト(Tiamat)
    混沌の海の女神。蛇龍の姿で描かれ、神々との戦いでマルドゥクに討たれる。
  • マルドゥク(Marduk)
    神々の王。ティアマトを破り、世界を創造した英雄。
  • ムシュフシュ(Mušḫuššu)
    「赤き蛇」とも。鷲の爪、猫の前足、角ある頭を持つ合成の龍。バビロニアの門(イシュタル門)に刻まれる。
  • クル(Kur)
    シュメール神話最古の龍。冥界を象徴する存在。

 

🔥 ペルシャ(イラン・ゾロアスター教系)

  • アジ・ダハーカ(Azhdaha)
    巨大な蛇または竜。心臓を食べると勇気が得られると信じられた。
  • ウル(Ur)
    マンダ教における「闇の王」。蛇や龍の姿を持つ。
  • ザッハーク(Zahhak)
    三つの頭、または肩から蛇が生える存在。ゾロアスター教における堕落の象徴。
    – 一部では巨大なコブラのような姿とされる。
    – 『千夜一夜物語』にも登場。
  • アジ・ザイリタ(Aži Zairita)
    「黄の龍」。英雄カルサースパに討たれる。
  • アジ・ラオイディタ(Aži Raoiδita)
    「赤の龍」。悪神アングラ・マイニュによって生み出され、冬を招く。
  • アゴルガン(Agorghan)
    七つの頭を持つ龍。ゴルゴンとの関連性を持つとも。
  • アシュモグ(Ashmog)
    ゾロアスター神話に登場する龍。

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