世界の神話に登場する武器一覧 300種類|剣・槍・弓・杖の力と伝承

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世界の神話に登場する武器一覧 300種類|剣・槍・弓・杖の力と伝承 神話・伝説
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【6】中東・中央アジア・ペルシア

  • マルテ — 『ローランの歌』に登場するバビロニア王バリガンの巨矛。柄は棍棒のごとく太く、穂先だけで大量の荷重に耐えるとされる戦場槍。
  • 牛頭の矛 — ペルシア神話で英雄フェリドゥーンが鍛えさせた矛。ビルマーヤの頭を象った意匠を持ち、王権の象徴として扱われる。
  • ガルシャースプの矛 — ゾロアスター教神話の英雄ガルシャースプが、悪竜アジ・ダハーカ討伐時に使用した戦鎚型の矛。
  • スラエータオナの槍 — イラン神話の英雄フェリドゥーン(スラエータオナ)が、悪竜アジ・ダハーカに傷を与えたとされる槍。
  • ヴェル(Vel) – 軍神スカンダ(カルティケーヤ)が持つ神槍。悪魔征伐の際に母パールヴァティから授けられた“勝利の槍”。
  • トリシューラ(Trishula) – シヴァ神の三叉槍。破壊・再生・創造の三力を象徴し、インド神話の中でも特に重要な神具。
  • ヴァサヴィ・シャクティ(Vasavi Shakti) – 『マハーバーラタ』に登場。インドラ神がカルナに授けた“必中の槍”で、一度放たれれば必ず敵を滅ぼすとされる。
  • 牛頭の矛 – 大英雄フェリドゥーンが鍛冶師カーヴェに作らせた矛。怪物ビルマーヤの頭部を模した強力な武器で、王権の象徴ともなる。
  • ガルシャースプの矛 – ゾロアスター教神話の英雄ガルシャースプが、悪竜アジ・ダハーカを倒す際に用いた打撃武器(鎚矛)。怪物退治の象徴として伝わる。

【7】中国・東アジア

  • 絶海槍(dral mtsho mdung) — ホータン王国の建国神話に登場する毘沙門天の槍。海の彼方から現れた英雄に授けられたと伝わる。
  • 鉤鎌槍 — 槍身の背面に鎌状の突起を持つ複合槍。偃月槍より簡素で軽量化された武具で、東アジアを中心に広く使われた。

【8】アフリカ・オセアニアの伝承

  • Mmaagha Kamalu — イボ神話に登場する戦争の神 Kamalu の槍。邪悪な者が近づくと赤く輝き、地面を打つと震動が走るとされる。
  • ルガンズの槍 — ルワンダ第三王朝の英雄王ルガンズ2世が持つ魔槍。呪力を宿し、王統の正当性を象徴する。
  • ギネイ — 西アフリカのアナンシ英雄伝に登場する魔法の剣(槍として扱われる異伝あり)。アナンシが試練を乗り越える際に使用した武具。

 

世界の伝説的な槍・矛 一覧

  1. ズスカラ(Dzus-qara) — ナルト叙事詩に登場する神剣。英雄バトラズが奪った武器で、武器神サファが鍛えたもの
  2. アスカロン(Ascalon) – 聖ゲオルギオスがドラゴン退治に用いたとされる槍。キリスト教圏で“竜殺しの聖槍”として象徴化された。
  3. ハデス(プルートー)の二又槍(Bident) – ギリシア神話の冥府の王ハデスの武器。ポセイドンのトライデントに対する“冥府の象徴”として語られる。
  4. ピッチフォーク(Pitchfork) – キリスト教のイメージでは悪魔が持つ二又槍として描かれるが、本来は農具。民間信仰や美術表現の中で“悪魔の武器”に定着。
  5. 聖槍(ロンギヌスの槍 / Holy Lance) – キリストの脇腹を突いたとされる槍。流れ出た血が槍に聖性を与え、後世には“奇跡を呼ぶ神器”として崇拝された。
  6. グングニル(Gungnir) – 北欧神話の主神オーディンの槍。“決して狙いを外さぬ槍”として知られる。後に英雄ダグが一時的に所持したという伝承もある。
  7. ルーの槍(Spear of Lugh) – ケルト神話の太陽神ルーの武器。投げれば稲妻となって敵を焼き、常に勝利をもたらす“不敗の槍”。日本では「ブリューナク」と呼ばれる場合もある。
  8. ゲイ・ボルグ(Gae Bolg) – アイルランドの英雄クー・フーリンの魔槍。海獣の骨で造られ、突けば体内で30の棘に分裂して内部から破壊する必殺武器。
  9. アキレウスの槍 – ギリシア神話の英雄アキレウスが持つ槍。この槍で受けた傷は、槍の穂先の粉以外では治らない特別な呪力を帯びていた。
  10. 屠殺者(Spear of Pisear) – 「トゥレンの息子たちの最期」に登場。ペルシア王ペザールの毒槍で、灼熱のため普段は氷水の大釜に沈められる。後にアルスター王コンホヴァルが所持。
  11. 急進(Dart)・殺し屋(Slaughter) – アルスター王コンホヴァルが息子フィアクラに貸し与えた武具。戦闘の場面で語られる“王の二槍”。
  12. ルーン(Luin of Celtchar) – ケルトハルの槍。血に飢えて自ら灼熱するため、毒液の大釜に浸して鎮めなければならない“暴れる槍”。
  13. クールグラス(Culghlas) – アルスターの戦士コナル・ケルナハの槍。アルスター物語群で名高い彼の武威を象徴する武器。
  14. ゲイ・ジャルグ(Gae Dearg) – フィアナの英雄ディルムッドが持つ赤槍。妖精オイングスから贈られた強力な投槍。
  15. ゲイ・ボー(Gae Buide) – 同じくディルムッドの黄槍。魔術師マナナーンからの贈り物で、致命傷を負わせる呪的性質を持つ。
  16. ロンゴミニアト(Rhongomyniad) – アーサー王の槍。“槍(rhon)”と“打ち手(gomyniad)”を意味し、文献で確認できるアーサー王の正統な武器の一つ。
  17. ロン(Rhon) – こちらもアーサー王の槍。鋭く長い穂先を持つ戦槍として詩文に記録される。
  18. マルテ(Marte) – バビロニアの総督バリガンが用いた巨槍。棍棒のような太い柄を持ち、穂先は驢馬(ろば)の荷に匹敵する重さがあるとされる怪物級の矛。
  19. グラーシーザ(Grásíðr) – 『ギースリのサガ』に登場。折れた剣を鍛え直して槍の穂にした武器で、主人公ギースリが受け継いだ。
  20. ヴィグ(Vigr) – 『コルマクの物語』に登場。コルマクが盗賊に投げつけた槍。命中しなかったが、彼の気性を示す象徴的なエピソードとして残る。
  21. トリアイナ(Trident / Triaína) – 海神ポセイドンの三叉槍。大海を揺らし嵐を起こす力の象徴。
  22. トリシューラ(Trishula) – シヴァ神の三又槍。破壊・創造・再生の三つの力を象徴するインド神話の霊槍。
  23. ヴィジャヤ(Vajra / インドラの雷槍) – インドラ神の稲妻の武器。雷光を宿した神槍として、悪魔を打ち倒す力を持つ。
  24. インドラの槍(Indra’s Spear) – マハーバーラタに登場。カルナがインドラから授かった“必中の槍”で、一度使えば必ず敵を殺すとされる。
  25. ミスティルテイン(Mistilteinn) – 北欧神話のヤドリギ製の槍(剣説・矢説あり)。バルドルを殺す唯一の武器として知られる致命の神器。
  26. ロムルスの槍 – ローマ建国の王ロムルスの槍。大地に突き刺した槍が芽を出し樹木になったという“建国神話的象徴”を持つ。
  27. 鉤鎌槍(Guisarme / Hooked-spear) – 背面に鎌状の突起を持つ大槍。引っ掛けて騎兵を落とすなど、実戦で多用された。
  28. 絶海槍(dral mtsho mdung) – ホータン王国(于闐)建国神話に登場する槍。毘沙門天の槍として信仰的に伝わる武器。
  29. 牛頭の矛 – ペルシアの英雄フェリドゥーンが、怪物ビルマーヤの頭を象った矛。彼の戦勝と王権の象徴。
  30. ガルシャースプの矛 – アジ・ダハーカを倒したゾロアスター教の英雄ガルシャースプが用いた鎚矛。怪物退治の象徴として語られる。
  31. ルガンズの槍 – ルワンダ第三王朝の英雄王ルガンズ2世の魔槍。神力を持つとされ、彼の王権の象徴。
  32. ブリトマートの槍 – ブリテンの女騎士ブリトマートが持つ黒檀の槍。アーサー王系伝承と後期騎士ロマンスにおける“女性騎士の象徴武器”。
  33. ロンゴミニアド(Rhongomyniad) – アーサー王の槍。“槍(rhon)+打ち手(gomyniad)”の意味を持つ。ウェールズ伝承ではアーサーの三大神具のひとつ。
  34. ロン(Rhon) – 『ブリタニア列王史』に登場する名称。アーサー王の槍として簡潔に「槍」を意味する名称で記録される。
  35. マルテ(Marte) – バビロニアの王バリガンが持つ巨槍。柄は棍棒のように太く、穂先だけで驢馬の荷に匹敵すると描写される怪物級の武器。
  36. オリンディクスの槍 – スペイン地方伝承に登場する魔槍。正確な文献は少ないが、騎士譚・民間伝承において“英雄の槍”として扱われる。
  37. ロムルスの槍 – ローマ建国者ロムルスの槍。パラティウムの丘に突き立てたところ、槍が木となって育ったという“王権と繁栄の象徴”の神話を持つ。
  38. アスカロン(Ascalon) – 聖ゲオルギオスがドラゴン退治に使用した槍。キリスト教圏で“竜殺し”の象徴として知られる。
  39. ハデス(プルートー)の二又槍(Bident) – 冥界の王ハデスの武器。トライデントとは対になる“冥府の象徴”。
  40. ピッチフォーク(Pitchfork) – 本来は農具だが、キリスト教美術で悪魔が持つ二又槍として定着した象徴的武器。
  41. 聖槍(ロンギヌスの槍) – キリストの血を受けた槍。中世以降は“聖なる奇跡の象徴”として崇拝された。
  42. トリアイナ(Trident) – 海神ポセイドンが持つ三叉槍。海の支配・嵐の力を象徴する。
  43. ヴィジャヤ(Vajra) – インドラ神の雷の武器。槍状または金剛杵として描かれ、稲妻の力を象徴。
  44. ミスティルテイン(Mistilteinn) – 北欧神話に登場するヤドリギ製の槍(剣・矢説もある)。バルドルを殺した唯一の武器として名高い。
  45. ルガンズの槍 – ルワンダ第三王朝の建国王ルガンズ2世の魔槍。王権の象徴として伝わる。
  46. ブリトマートの槍 – アーサー王系後期ロマンスに登場する女騎士ブリトマートが持つ黒檀の槍。

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