『下の階の男』など短編7話|【狂気】人間の本当にあった怖い話

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『下の階の男』など短編7話|【狂気】人間の本当にあった怖い話 人間の怖い話
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謎の看護婦

 

怪我で入院してた病院での事。
入院病棟だけで5~6棟ある、大学付属の大きい病院。
救急もあって、自分の入院してた病棟の一階部分が救急受け入れ口。
ある夜中、トイレに行こうと廊下を歩いていると、丁度救急車が入ってきたところだった。
すると、若い看護婦さんが奥の方の病室から出てきて、小走りに廊下を歩いてきた。
看護婦は自分に気がつくと足を止め、
「○○さん(自分の名前)、トイレですか?まだ寒いから何か羽織った方が良いですよ」
と言い、それから階段の方に小走りに去っていった。
かなりの早足なのに足音もさないってすごいな~と、ちょっと感心した。
翌日、昼頃に来た母親(入院病院の元看護婦)にその話をしたら、
「ああ、その人まだ居るんだ。いいかげんどこか行ったと思ってた」
と知ってるように言うので聞いてみると、
元々自分の入院してる棟は救急で来た人の病棟で、重傷者が多かった。
夜中に機械がいじられたり、勝手に点滴が止められている事があった。
その前後に、看護婦の姿を見てる人が多かったが、該当する看護婦がおらず、該当する医師や外来客も居ない。
それで、命の別状のない入院患者ばかりその病棟に入れる事にした。
というのだ。
はっきり言って、可愛い看護婦だったので、存在は怖くはない。
その事を知ってて、平然とその病院に入れた母親が怖かった。
(自分も救急で運ばれて即入院したもんで)

 

 

人の歯

 

子供の頃、かくれんぼをしていました。
住宅や雑居ビルが入り組んだ地帯に住んでいたので、隠れる場所などいくらでもありました。
特にビルとビルの隙間は見つかりにくく、私はよくそこに隠れていました。
もちろん、ただ間に入るのではなく、そこに捨ててあるダンボールなどを被って、より見つからないようにするのです。
その日も5人ほどで同じ遊びをしていました。
私はいつもの場所とは違う、もう1つ裏の方面にある、ビルとビルの間に隠れる事にしました。
そのビル間は1mくらい開いていましたが、ダンボールなど何も無かったため、どうしようかなとうろうろしていました。
そのうち、白い消しゴムの欠片のような物が落ちている事に気付いたのです。
私は興味を持って近付きました。
否。
白い消しゴムではなく
人間の歯
でした。
(それなりに光は入ってきているので識別できました。)
げっ、と思って捨てると、頭の上にかかかかっ、と何か落ちてきました。
うち一個か二個か、背中に入りました。
なんだよ~と見るとやっぱり全部人間の歯…
そして上を見ると、太陽の眩しい光の間に黒い人影。
一瞬ぶるっ、と体が震えた後、全速力で逃げました。
もちろん見つかってしまいましたが、どうでもよかったです。
安堵の溜息をついて、何気なく指を見ると、真っ赤な血がついていました。
どうやらリアルタイムで抜いていたようです。
全く以って意味不明の体験でした…

 

 

プラスチック成形機の金型

 

大阪の某社で勤めていたんですが、限界を超えた人が凄まじい行動をするのを目撃したことがあります。
私はそれがトラウマで転職した位でした。
プラスチック成形機の金型ってごぞんじですか?
あれの間に、先輩が入っていったんです。
製品がはりついたのかな?とおもって、どうしたんですか?
と声をかけた時気づいたんです。
先輩が安全柵を自分でしめていたことに。
ズー、ズシュー、メキメキメキメキパキブシュー。
とっさにみなが手元にあった非常停止ボタンを手当たり次第おしました。
私はぴったりと閉じてしまった金型をみて、たぶんもう生きてはいない事を知っていました。
しかし開けない訳にはいかず、そのジレンマに主任に泣きついていました。
主任は工場長を呼び、そして現場にいた人達を全員工場から退去させて機械を操作しました。
工場長の嗚咽とも悲鳴ともとれる声がしました。
救急と警察の方がきましたが、警官の方は開け放たれた機械をみるなり口から嘔吐物をぼろぼろとこぼしながら工場の外へと走っていきました。
その時ドアからちょっとだけ見てしまった、そこにはまだ人間の名残をわずかに残した塊がありました。
私はその後失神したそうです。
今でもまだ夢に見ます。

 

 

虫がわいてくる

 

姉が結婚したので新居に引っ越しの手伝いに行きました。
そこは古い文化住宅なんだけど近所の人がやたら
「前はおばあさんが一人暮らしをしていたんだけど~」
「息子がたまに来てたけど…」
とやたら説明しにくる
裏口に周るとなぜか外から入れない様に板を二重に打ち付けている
素人がやったと思われる雑なやり方だ
最初にそれを見た時に違和感を感じてゾクッとした
部屋に入るとおばあさんが使っていた皿や醤油などの調味料すべてまだ残っていた
掃除を始めて一枚の畳を上げた途端
「ぎゃあー!」
と悲鳴が上がった
白髪の束が大量に出て来たからだ
気持ち悪いが契約してしまっているので我慢して姉は新生活をスタートした
だが夜な夜な、白髪のおばあさんの幽霊が姉の寝ている足下に立って姉を見下ろす
しばらくして私と姉は変なことに気がついた
掃除しても掃除してもウジ虫の様な小さい虫がわいてくる
虫がわいている元を辿ってみたらあの裏口の辺りに辿り着いた
「ここに絶対に何かあるよ」
と私は言った
姉は私が帰った後、思い切って裏口の床板を剥してみた
すると
『腐敗して半分ミイラ化した片足』
が出て来た
本当にあった話です

 

 

下の階の男

 

妹の体験談。

とあるアパートの2階で一人暮らしを始めてしばらくした頃、1人の男が部屋にやってきた。
話を聞くとその男は下の住人で、ウチの騒音に迷惑して抗議に来たとか。
出るところにでも出る覚悟だが、話し合いをしたいので部屋に上げてくれと。
「え?」と瞬間的に抵抗を感じたが、どうも迷惑を掛けているみたいだし、なにより部屋に彼氏が来ていたのでまぁ安心かなと、部屋にあげるつもりでドアを開けた。
すると、部屋の中に人の気配を感じた男は、やっぱり日を改めると帰っていった。

その日の晩、妹はとりあえず不動産屋にこんなトラブルがあったのだけどと電話で相談をした。
すると不動産屋の返事はこうだった。
「今お調べしたのですが○○さんの下の部屋は現在空室ですよ」

それから程なく妹は引越をした。それまでの期間はずっと彼氏に家で寝泊まりしてもらっていたとか。

 

 

黄色いパーカー

 

ある日、商店街の裏にある友人のアパートに行きました。
アパートは、一階に共同トイレがあり友人の部屋は一階の一番奥でした。
その後、友人の部屋で朝まで飲んでいたらトイレに行きたくなり、気味の悪いトイレに行きました。

トイレで用をたしてるとキョロキョロしながら黄色いパーカーを着た青年が大きな声で
「オハヨウゴザイマス!!」
と言ってきたので
「おはようございます。」
と言って何も気にせず部屋に帰りました。

その数分後、一人の友人がトイレに行き帰って来ると「青年が挨拶してきた。」と言って挨拶を返したと言ってきました。
その後、眠っていると一人の友人が「おい!これ見ろ!いいから見ろ!」と言ってきてテレビを見るとニュース番組で「白昼堂々!通り魔」というタイトルでやっていました。

目撃したおばあさんの証言は黄色いパーカーを着た青年だったそうです。
そして逮捕された青年の動機は
「挨拶をしたのに返さなかったから刺した。」

 

 

誰も近寄りたがらない同級生

 

自分が高校の頃の話です。

自分は美術部に入っていて、自分で言うのもなんですが、その部の中では1番絵が上手いみたいな感じで、絵が仕上がる度に結構みんなからチヤホヤされてたんです。
しかも、美術部に男は少なく、ほとんどが女子だったので、数人の男子からは
「絵が上手いとモテモテでいいよなー」
とか羨ましがられてました。

自分は、少し複雑だったのですが。
しかし、自分と同じぐらい、いや、むしろ自分より上手い人が部の中にいたんです。髪の長い、女の子。
しかし、その人は何か陰湿な感じで、その人がどんな上手い絵を書いても、誰も見てくれはしませんでした。
先生も、自分の方をえこひいきして、自分はその人が可哀想に見えてなりませんでした。
そして、ある日のこと。自分はその人に声をかけたんです。

「○○さん、絵かなり上手いよね?絶対俺よりも上手いし!」
自分はその時、心の中でセリフが決まっていたもんだから、その人が書いてる絵に目をやっていませんでした。
するとその女の人は、今までの陰湿なイメージを吹き飛ばすような微笑みを見せました。
何だ、この人、実は明るいんじゃん!

自分は、その人との話題を作るために、その人が書いてる絵に目をやりました。
鮮やかな赤い絵の具が光る、綺麗な色彩画。
と思いきや、俺の死体。

皆がこの人に近付かない理由がよく分かりました。
ちなみに、後の友達の話によると、その女の人は、好きな人の死体を書くのが趣味らしい。
異常ですよね。

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