阿加流比売神(あかるひめ)
名に「明るさ」「光」を持つことから、精神性・聡明さ・清らかな知恵に関わる女神として理解されてきた。古代の系譜の中でも、心の光や正しさを表す神格として位置づけられる。
ご利益:
- 心の浄化
- 正しい判断力
- 学問運向上(“明るさ=智慧の光”の象徴)
- 思考の整理
- 精神安定
- 悪しき迷いを払う
- 物事を明るく照らす開運
5 戦い・守護・災厄除けの女神
武の力や守護の働き、災厄を祓う力を持つ女神をまとめています。国や人々を守る役割を担い、勝利・防御・平安の象徴として語られる女神が含まれます。
神功皇后(じんぐうこうごう)
武力と知略を備え、海外遠征の伝承で知られる英雄的な皇后。国家安泰・戦勝祈願の象徴とされ、母としても応神天皇を育てたことから子どもの守護にも通じる。武勇と統率力を併せ持つ存在として信仰された。
ご利益:
- 勝運・戦勝祈願
- 必勝祈願(受験・仕事・競技の勝負事全般)
- 国家安泰
- 開運招福
- 子どもの守護
- 安産・子育て(応神天皇の母)
- 魔除け・厄除け
- 商売繁盛
七面天女(しちめんてんにょ)
法華信仰と結びつく守護女神で、七つの顔を持つとされる。山岳信仰とも深い関わりを持ち、人々の危難を払い、正しい行いを守護する存在として広く崇拝される。災厄除け・交通安全の守護で有名。
ご利益:
- 災厄除け
- 交通安全
- 家内安全
- 病気平癒
- 開運招福
- 諸願成就
- 正しい行いの守護(法華経守護の性質)
- 山岳安全
善女龍王(ぜんにょりゅうおう)
雨・水・豊穣をもたらす力を持つ龍神の化身で、女性の姿で現れるとされる。水害の鎮めや天候調和に力を発揮し、災厄除けと安泰を象徴する。寺院や社寺でも守護神として祀られることが多い。
ご利益:
- 雨乞い・祈雨
- 五穀豊穣
- 水害鎮護
- 安泰・守護
- 災厄除け
- 家庭繁栄
- 航海・水上安全
- 天候の調和・順調な気象
天探女(あめのさぐめ)
未来を見通す「予見」の力を持つとされる天上の女神。天照大神の天岩戸隠れに関わる場面でも登場し、神々の動向を察知する存在として描かれる。判断・警告・災いを避ける象徴とも解釈される。
ご利益:
- 災厄回避(予見の神として)
- 直感力・判断力向上
- 危険察知
- 悪運・不運を避ける守護
- 心身の安定
- 進路判断の助け
吉祥天(きっしょうてん)
福徳・繁栄・美の象徴とされる女神で、仏教由来ながら福運守護の神として日本に広がった。人々の幸福と安寧をもたらす力を持ち、災厄を遠ざける清らかなエネルギーの象徴とされる。
ご利益:
- 美・魅力向上
- 金運・財運上昇
- 福徳招来
- 家庭円満
- 商売繁盛
- 厄除け・邪気払い
- 良縁成就
- 繁栄・幸福運全般
鬼子母神(きしもじん)
元は子どもを奪う鬼であったが、仏の教えにより慈悲の女神へと変わった存在。子どもの守護・安全・魔除けの力で広く信仰され、災厄や悪意から家族を護る象徴となっている。
ご利益:
- 子どもの守護
- 子育て成功
- 家庭安全
- 魔除け・厄除け
- 安産
- 無事成長(健やかな成長)
- 家族の安全全般
神屋楯比売(かむやたてひめ)
名に「楯(たて)」を持つことからも分かるように、武具や防衛を象徴する女神。楯の持つ「守り・防御」の力を体現し、戦いや危難から人々を護る神格として伝えられている。
ご利益:
- 防御・守護
- 厄除け
- 戦勝祈願
- 家内安全
- 身体安全
- 危険回避
- 心の強さ・不動心
6 土地・国土・農耕・豊穣を司る女神
大地の生成、作物の実り、五穀豊穣などに関わる女神を紹介します。食や暮らしの基盤となる自然の恵みを象徴し、生活文化と密接に繋がる神々が中心です。
宇迦之御魂神(うかのみたま)
稲・穀物の豊かな実りを象徴する女神で、食物の恵みを支える重要な神格。稲作文化と深く結びつき、生活の基盤となる「食」を守る存在として広く信仰されている。
ご利益:
- 五穀豊穣
- 商売繁盛(稲荷信仰の中核)
- 食物・生活の安定
- 家内安全
- 金運上昇
- 成功運(稲荷神全般の信仰による)
神大市姫(かみおおいちひめ)
市や交易の女神であり、物資の流通や人々の交流を象徴する。豊かな市場が成り立つための土地の恵みと、人々の暮らしを支える循環を司る存在として伝えられる。
ご利益:
- 商売繁盛
- 交易の円滑・市場繁栄
- 良縁(人や物のつながりを司る)
- 流通・経済の発展
- 家庭円満
- 事業繁栄
若宇加能売命(わかうかのめ)
宇迦之御魂神と同一視されることもある、若々しい穀霊を象徴する女神。成長する稲の力や、新しい生命の息吹をあらわし、豊穣と再生の象徴となっている。
ご利益:
- 作物の成長促進
- 五穀豊穣
- 若返り・再生
- 新規事業・新しい試みの成功
- 食の安定
服食神(うけもち)
食物と料理の神として古くから語られる女神。さまざまな食材を生み出す能力を持ち、人々の食生活を豊かにする存在として記されている。
ご利益:
- 食物の恵み
- 料理上達
- 食産業の繁栄
- 家庭の豊かさ
- 五穀豊穣
- 無病息災
大宮能売神(おおみやのめ)
宮中祭祀や芸能に関わる女神で、神前での舞いや儀礼を通して国土の安定と豊穣を祈る役割を担う。土地の和やかな気を整える象徴的存在。
ご利益:
- 国土安泰
- 五穀豊穣
- 家内安全
- 芸能上達(神前舞の神として)
- 祭祀成功
- 心の調和・平安
大気都比売神(おおげつひめ)
豊かな食物を生む力を持つ食物神。伊弉諾の怒りに触れて命を落としたが、その遺体から多くの穀物や食物が生まれたと伝えられる。自然の恵みが生命を循環させる象徴として知られる。
ご利益:
- 五穀豊穣(遺体から穀物が生じた神話)
- 食物生成の守護
- 生活安定
- 再生・復活
- 家庭繁栄
貝比売(きさがいひめ)
海の貝の神格で、食物・海産物の豊かさを象徴する女神。海の恵みが土地に福をもたらす意義を表し、対となる蛤貝比売とともに豊穣を示す存在。
ご利益:
- 海産物の豊漁
- 食物の豊かさ
- 商売繁盛(海産業)
- 家庭安泰
- 豊穣成就
蛤貝比売(うむがいひめ)
貝類の豊かさ、海産物の恵みを象徴する女神。貝比売と一対で扱われ、海からもたらされる食物の豊饒と生活の安定に関わる神格として伝わる。
ご利益:
- 海産豊穣
- 食生活の安定
- 商売繁盛(海産・食品関連)
- 夫婦和合(貝の象徴性)
- 家内安全
刺国若比売(さしくにわかひめ)
「刺国(さしくに)」と呼ばれる土地に宿る若々しい国土の霊を象徴する女神。国の形成・土地の活力を示し、土地神としての性格を持つ。
ご利益:
- 国土の活力向上
- 土地再生・浄化
- 地域繁栄
- 家庭の繁栄
- 移住・定住の安定
葦那陀迦神(あしなだか)
「葦(あし)」に由来する名を持ち、湿地や水辺の大地形成と関わる神格。葦原中国(あしはらのなかつくに)との繋がりが深く、国土生成の象徴として扱われている。
ご利益:
- 土地生成
- 水辺の安全
- 湿地・水田の安定
- 農耕守護
- 国土安定
7 水・雨・河川・浄化の力を持つ女神
水の流れや雨の恵み、河川の働き、祓いや浄化の力を象徴する女神を取り上げます。生命を潤す一方で、災害を鎮める存在としても重要視されてきました。
瀬織津姫(せおりつひめ)
水の流れや禊ぎの働きを司り、あらゆる穢れを流し去る浄化の女神として知られる。川の水勢や清流の力を象徴し、災厄を祓う神としても古くから尊ばれてきた。
ご利益:
- 厄除け・災厄祓い
- 心身浄化・穢れ祓い
- 水難除け
- 開運招福(禊ぎの神として)
- 家内安全
- 悪縁断ち(流し去る象徴)
罔象女神(みつはのめのかみ)
水源や湧き水の守護神で、清らかな水の働きを象徴する。大地を潤し命を育む水の精霊的存在として伝えられ、祈雨・止雨や生活水の安定と深く関わる。
ご利益:
- 祈雨・止雨
- 水源守護
- 生活水の安定
- 五穀豊穣(地を潤す働きから)
- 家庭安泰
- 心身浄化
水速女命(みずはやめ)
急流や速い水の力を示す女神で、水害の鎮めや河川の調和と結びつく神格。流れの強さを象徴し、人々の暮らしを守る役割を担うとされる。
ご利益:
- 水害鎮護
- 河川の安定
- 災難除け
- 地域の治水・安全
- 家内安全

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