中国武器 102種の一覧|刀・剣・槍・暗器など名称・読み方・特徴を紹介

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中国武器 102種の一覧|刀・剣・槍・暗器など名称・読み方・特徴を紹介 伝統・文化
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 暗器(飛刀・鏢・毒針など)

  1. 飛刀|ひとう|Fēidāo|フェイダオ
    投げ用の短刀。中国武術の代表的な暗器で、直線・回転など複数の投擲法が存在する。
  2. 飛鏢(鏢)|ひょう|Biāo|ビャオ
    小型の投げ槍・ダーツ状の暗器。「手鏢」「袖鏢」「指鏢」など多くの派生がある。
  3. 梅花鏢|ばいかひょう|Méihuā biāo|メイホアビャオ
    五枚刃状の星型鏢。現代でいう「中国式手裏剣」に近く、武術演示でも用いられる。
  4. 袖箭|しゅうせん|Xiùjiàn|シウジエン
    腕に装着し、小型矢を発射する暗器。バネ式・筒式など複数構造が伝わる。
  5. 袖箭(腕弩)|しゅうせん(わんど)|Wàndù|ワンドゥ
    腕に付ける小型弩(クロスボウ)。機械的に矢を射出する最も古い暗器の一つ。
  6. 鴛鴦鉤(暗器型)|えんおうこう|Yuānyāng gōu|ユエンヤンゴウ
    小型の鉤状暗器として使われる型。相手の腕・衣服を引っ掛けて制圧する。
  7. 判官筆|はんがんひつ|Pànguānbǐ|パンガンビー
    金属製の棒状暗器。筆のような形状から名が付き、突き・打ちによる急所攻撃に用いる。
  8. 鐵蓮子(鉄弾)|てつれんし|Tiěliánzi|ティエリェンズ
    手のひらサイズの鉄球。投擲・打撃に使用され、武侠作品などで知られる鉄球状の暗器。
  9. 透骨針|とうこつしん|Tòugǔ zhēn|トウグージェン
    細い金属針の暗器。刺突・急所攻撃に用いられ、武術小説でも頻出する実在武器。
  10. 飛爪(飛鉤)|ひそう/ひこう|Fēizhǎo|フェイジャオ
    鉄の爪を縄・鎖の先に付けた暗器。引っ掛け・投げ・絡め取りに使う多用途武器。
  11. 蛇形匕首(蛇形短剣)|じゃけいひしゅ|Shéxíng bǐshǒu|シェシンビショウ
    波状の刃を持つ短剣。刺突力と切断力を両立する。
  12. 鐵蒺藜(鉄蒺藜)|てつしつり|Tiě jí lí|ティエジーリー
    地面に撒く多棘の鉄製トゲ。足裏を傷つけて追跡者を妨害する罠型暗器。戦場・護身双方で史料に登場。
  13. 袖箭(短矢型)|しゅうせん|Xiùjiàn|シウジエン
    袖に隠す小矢型暗器。掌から素早く放つ投擲武器として多数の流派に伝わる。
  14. 子母銭|しぼせん|Zǐmǔ qián|ズームーチェン
    小銭を加工して作る投擲暗器。手裏剣に似た運用で、掌から滑らせるように投げる。
  15. 玄鉄禅杖暗器(禅杖仕込み)|げんてつぜんじょう|Xuántiě chánzhàng|シュエンティエチャンジャン
    玄鉄製の禅杖内部に小型暗器を仕込んだ“仕込み武器”。
  16. 袖箭筒(袖筒)|しゅうせんとう|Xiùjiàn tǒng|シウジエントン
    袖に装着する金属筒。複数の鏢・針などを収め、暗器を素早く取り出すための器具。

 

 棍・棒・打撃武器

  1. 棍(棒)|こん|Gùn|グン
    武術の基本武器。「百兵之祖(全ての武器の祖)」と呼ばれ、殴打・突き・払いなど応用範囲が広い。長棍・短棍・八卦棍など多くの派生が現存する。
  2. 長棍(大棍)|ちょうこん|Cháng gùn|チャングン
    身長より長い棍を用いる武器術。歴代軍隊の歩兵訓練にも存在し、清代では兵器体系として正式に使用された。
  3. 短棍|たんこん|Dǔan gùn|ドゥアングン
    腰丈ほどの短い棍。護身武器としても使われ、南北の武術流派に広く伝わる。
  4. 八卦棍|はっけこん|Bāguà gùn|バーグアグン
    八卦掌系の武術で使われる棍術。旋回・円運動を中心とした特徴的な操法をもつ。
  5. 虎頭棍|ことうこん|Hǔtóu gùn|フートウグン
    虎頭を意匠とした棍状武器の総称。武威や権威の象徴として儀仗・武術演武に用いられ、実戦用の打撃武器として扱われた例も伝わる。
  6. 盤龍棍|ばんりゅうこん|Pánlóng gùn|パンロングン
    龍が身をくねらせるような円運動・旋回を多用する棍術套路の名称。
  7. 梢子棍|しょうしこん|Shāozǐ gùn|シャオズグン
    数節の短棒を鎖や縄で連結した柔軟武器の総称。ヌンチャクに類似する構造で、遠心力と柔軟性を生かした打撃・巻きつけ技に用いられる。
  8. 鉄棍|てっこん|Tiě gùn|ティエグン
    鉄製または鉄芯を仕込んだ棍。重さが増すため鍛錬・打撃用途に使われる。
  9. 狼牙棒(短柄)|ろうげぼう|Lángyá bàng|ランヤーバン
    木棒の先端に鉄の突起(狼の牙)を備えた打撃武器。宋〜明代にかけて歩兵武器として使用記録がある。
  10. 錘(打撃錘)|つち|Chuí|チュイ
    頭部に球状・円盤状の重りを持つ武器。「流星錘」と異なり鎖を持たず、柄を掴んで殴打に使う。
  11. 双錘|そうつい|Shuāng chuí|シュアンチュイ
    両手に錘を持つ武器法。主に打撃力による制圧・破壊を目的とし、一部の北派武術で体系化されている。
  12. 大槌(武槌)|おおづち|Dà chuí|ダーチュイ
    大型の木槌・鉄槌を長柄に付けた打撃兵器。建設用槌に由来するが、史料上武器としての使用例がある。
  13. 棍花(棍術の技法名称)|こんか|Gùn huā|グンホア
    武器名ではなく技法名だが、棍術体系で多用される「転・回・舞」の操作。棍の特徴説明として一般的な歴史的用語。

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