武田 信勝
たけだ のぶかつ 1567 – 1582 安土桃山時代の武将、甲斐武田氏の21代目当主。
あだに見よ誰も嵐の桜花 咲き散るほどは春の夜の夢
立花 道雪
たちばな どうせつ 1513 – 1585 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。豊後の戦国大名・大友氏の家臣。
異方に心ひくなよ豊国の 鉄の弓末に世はなりぬとも
伊達 政宗
だて まさむね 1567 – 1636 羽国と陸奥国の戦国大名で、伊達氏の第17代当主。
曇りなき心の月を先立てて 浮世の闇を照らしてぞ行く
筒井 順慶
つつい じゅんけい 1549 – 1584 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、戦国大名。
根は枯れし筒井の水の清ければ 心の杉の葉はうかぶとも
筒井 定慶
つつい じょうけい 1556 – 1615 戦国時代から江戸時代にかけての大名、武将。
世の人のくちはに懸る露の身の 消えては何の咎もあらじな
豊臣 秀次
とよとみ ひでつぐ 1568 – 1595 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名。
月花を心のままに見つくしぬ なにか浮き世に思ひ残さむ
豊臣 秀吉
とよとみ ひでよし 1536 – 1598 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将、大名。天下人、武家関白、太閤。
つゆとをちつゆときへにしわかみかな なにわの事もゆめの又ゆめ
露とちり雫と消える世の中に 何とのこれる心なるらん
鳥居 景近
とりい かげちか 生年未詳 – 1573 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。朝倉氏の家臣。
先立ちし小萩が本の秋風や 残る小枝の露誘うらん
鳥居 強右衛門
とりい すねえもん 1540 – 1575 戦国時代の足軽。奥平家の家臣。
我が君の命にかわる玉の緒を 何に厭ひけん武士の道
長野 業盛
ながの なりもり 1546 – 1563 戦国時代の武将。
春風に梅も桜も散りはてて 名のみ残れる箕輪の山里
中村 文荷斎
なかむら ぶんかさい 生年未詳 – 1583
契あれや涼しき道に伴いて 後の世までも仕へ仕へむ
新納 忠元
にいろ ただもと 1526 – 1610 戦国時代から江戸時代初期にかけての武将。島津氏の家臣。
さぞな春つれなき老とおもうらん ことしも花のあとに残れば
二条 良豊
にじょう よしとよ 1536 – 1551 戦国時代の公卿。
秋風や真葛原に吹き荒れて 恨みぞ残る雲の上まで
野上 房忠
のがみ ふさただ 生年未詳 – 1557 戦国時代の武将。陶氏の家臣。周防国守護代・陶興房の小守護代。
生死を断じ去って 寂寞として声なし 法海風潔く 真如月明らかなり
波多野 秀尚
はたの ひでなお 生年未詳 – 1579 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。
おほけなき空の恵みも尽きしかど いかで忘れん仇し人をば
波多野 秀治
はたの ひではる 生年未詳 – 1579 戦国時代から安土桃山時代にかけての丹波国の大名。
よはりける心の闇に迷はねば いで物見せん後の世にこそ
平塚 為広
ひらつか ためひろ 生年未詳 – 1600 戦国時代から安土桃山時代の武将。
名のためにすつる命は惜しからじ つひにとまらぬうき世と思へば
別所 友之
べっしょ ともゆき 1560 – 1580 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。別所氏の家臣。
命をもおしまざりけり梓弓 すゑの世までも名の残れとて
別所 長治
べっしょ ながはる 1558 – 1580 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名。
今はただ恨みもあらじ諸人の いのちに代はるわが身と思へば
北条 氏照
ほうじょう うじてる 1542 – 1590 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将。
天地の清き中より生れ来て もとのすみかにかえるべらなり
北条 氏政
ほうじょう うじまさ 1538 – 1590 戦国時代の相模国の戦国大名・武将。
吹くとふく風な恨みそ花の春 もみぢの残る秋あればこそ
雨雲のおほへる月も胸の霧も はらひにけりな秋のゆふかぜ
我身いま消とやいかにおもふべき 空より来りくうに帰れば
細川 高国
ほそかわ たかくに 1484 – 1531 戦国時代の武将、大名。第31代室町幕府管領。摂津・丹波・山城・讃岐・土佐守護。
絵にうつし石を作りし海山を のちの世までも目かれずや見ん
なしといひありと又いふことの葉や 法のまことの心なるらん
前野 長康
まえの ながやす 生年未詳 – 1595 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・大名。豊臣氏の家臣。但馬国出石城主。
限りある身にぞあづさの弓張りて とどけまいらす前の山々
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