悲しみや不安、怒りのような感情は、ひとつの言葉だけでは言い表しきれないことがあります。英語には、似ているようで微妙に異なる心の動きを表す語が数多く存在し、その違いを知るほど感情の輪郭がはっきりしてきます。ここではネガティブな気持ちを表す英語表現をカテゴリごとに並べ、読み方と意味、ニュアンスの違いを添えて紹介します。文章表現や創作、心情描写を深めたいときにも役立つ内容です。
負の感情を表す英語一覧
※読み方は目安として付けています。実際の英語発音とは一致しない場合があります。
悲しみ・喪失感
大切なものを失ったときに残る静かな空白や、心の奥に沈む重さを表す英単語です。涙を伴う強い悲しみだけでなく、長く尾を引く寂しさや言葉にならない虚しさまで含まれ、時間とともに形を変える感情を描きやすい表現です。
- sadness — サドネス
悲しみ全般を指す基本的な語。
はっきりとした原因があるときにも、なんとなく心が沈むときにも使われる広い意味を持つ。静かに気持ちが曇る場面から、深く落ち込む瞬間まで自然に寄り添う響きがある。 - grief — グリーフ
深い悲嘆、特に喪失による痛み。
大切な存在を失った直後の重い感情を表し、胸の奥に穴が開いたような感覚を含む。時間が止まったように感じるほどの深い心の揺れを伴う語。 - sorrow — ソロウ
しみじみとした悲しみ。
激しさよりも余韻を帯びた悲しみを表し、静かに続く心の痛みを伝える。詩的な場面でも使われ、落ち着いた哀感のある響きが特徴。 - melancholy — メランコリー
物思いに沈む憂い。
理由がはっきりしない寂しさや、穏やかに続く陰りを含む語。悲劇的ではないが、どこか晴れない気持ちを描くときに自然に溶け込む。 - mourning — モーニング
死を悼む期間の悲しみ。
失った存在を思い続ける時間そのものを含み、感情と行為が結びついた表現。心の整理がゆっくり進んでいく過程を感じさせる。 - heartbreak — ハートブレイク
胸が張り裂ける悲しみ。
恋愛や人間関係の終わりに伴う強い痛みを表す語で、感情の衝撃が直接的に伝わる。急に世界の色が失われたような感覚を含む。 - despair — ディスペア
希望を失った悲しみ。
先が見えない状況で感じる重さを伴い、悲しみが諦めへ傾く瞬間を表す。感情の出口が閉ざされたような印象を持つ。 - gloom — グルーム
陰鬱な気分。
明確な理由がなくても心が暗く沈む状態を指す。周囲の空気まで暗く感じるような、静かな重苦しさを帯びる語。 - misery — ミザリー
惨めさを伴う悲しみ。
苦しさと自己評価の低下が混ざった感情で、逃げ場のないつらさを表す。身体的な不快感と結びつくことも多い。 - regret — リグレット
後悔による悲しみ。
過去の選択を思い返すときに生まれる痛みを示し、取り戻せない時間への思いが含まれる。静かな反省と切なさが同時に漂う語。 - remorse — リモース
深い自責の念。
自分の行為によって生じた結果を強く悔いる気持ちを表す。単なる後悔よりも重く、心に長く残る痛みを伴う。 - yearning — イヤーニング
切望からくる寂しさ。
手の届かない存在を思い続ける感情で、温かさと苦しさが混ざる。懐かしさを帯びた静かな悲しみに近い響き。 - sad — サッド
悲しい、切ない。
いちばん素直に「悲しい」を言える基本語。小さな落ち込みから深い喪失まで幅が広く、文脈で温度が自然に変わります。 - unhappy — アンハッピー
幸せではない、満たされない。
悲しみだけでなく、満足できない心の曇りも含む語。理由がはっきりしない沈み方にもよく合います。 - upset — アプセット
動揺してつらい、気持ちが乱れる。
悲しみ・ショック・怒りが混ざったような「つらさ」をまとめて受け止められる。感情が揺れている場面に向きます。 - down — ダウン
気分が落ち込んでいる。
重すぎない口語で、元気が出ない感じをやわらかく伝えられる。日常の心の沈みを描写しやすい表現です。
不安・心配
未来の不確かさに触れたときに生まれる落ち着かなさを示す英単語です。はっきりした原因がある不安から理由の分からないざわめきまで幅広く、緊張や恐れ、警戒との距離感も表しやすい表現です。
- anxiety — アンザイエティ
漠然とした不安。
原因がはっきりしないまま心が落ち着かない状態を表す語で、現代的な心理表現によく使われる。身体の緊張を伴うことも多い。 - worry — ウォーリー
心配。
日常的に使われる軽めの不安を指し、将来への気がかりを自然に表せる。小さな懸念から継続的な気苦労まで幅広い。 - concern — コンサーン
気にかかる思い。
不安ほど重くないが、放っておけない注意の向き方を含む語。相手を思いやる文脈でも使われ、柔らかい警戒心を帯びる。 - unease — アンイーズ
落ち着かない感覚。
はっきり理由を言えない不快感を指し、空気の違和感を察知したような状態を表す。静かな緊張が続く印象を持つ。 - restlessness — レストレスネス
そわそわした不安。
じっとしていられない心理状態を示し、期待と心配が混ざる場面でも使われる。身体の動きと結びつきやすい語。 - apprehension — アプリヘンション
先を案じる不安。
悪い結果を予測して構える気持ちを表し、控えめながらはっきりした警戒心を含む。静かに身構えるような感覚。 - dread — ドレッド
強い予感的恐れ。
起こる前から重く感じる不安で、避けられない出来事を待つときに使われる。胸が締めつけられるような響きがある。 - tension — テンション
張りつめた緊張。
精神的な圧迫感を示し、対立や重要な場面の直前に現れやすい。空気の硬さまで想像させる語。 - panic — パニック
突発的な強い不安。
理性が追いつかないほど急激に高まる恐れを表す。瞬間的に判断力が失われる感覚を伴う。 - nervousness — ナーバスネス
神経質な緊張。
失敗を気にして落ち着かない様子を示し、対人場面や発表前などに自然に使われる。軽度だが持続的な不安。 - insecurity — インセキュリティ
自信のなさからの不安。
自分の価値や立場が揺らぐときに生じる感情で、人間関係の文脈でも使われる。心の土台が不安定になる感覚。 - worried — ウォーリード
心配している。
日常会話で最初に出てきやすい基本形容詞。小さな気がかりから大きな不安まで、温度を調整しやすい語感です。 - anxious — アンキシャス
不安な、気が急く。
胸の内が落ち着かない感覚を表しやすい。心配だけでなく焦りも混ざるとき、短い一語でまとまります。 - uneasy — アンイージー
不安な、居心地が悪い。
「何か変だ」と感じる薄い緊張に合う語。はっきり言えない違和感を、静かに伝えたいときに便利です。 - stressed — ストレスト
ストレスを感じている。
負荷が続いて心が張りつめている状態を示す口語。忙しさやプレッシャーの重さをそのまま乗せられます。
怒り・苛立ち
理不尽さや不快感に反応して熱を帯びる感情を示す英単語です。爆発的な怒りだけでなく、小さな不満の積み重なりや抑え込まれた憤りも含み、人間関係の機微を描きやすい表現です。
- angry — アングリー
怒っている。
怒りをまっすぐ示す基本形容詞。強さは文脈で変えられ、短いのに感情の輪郭がはっきり出ます。 - mad — マッド
怒っている(口語)。
カジュアルな響きで、感情の熱を近い距離で伝えられる。親しい会話やくだけた心情描写に合います。 - annoyed — アノイド
うんざりしている、苛立っている。
爆発するほどではない不快を言い当てやすい語。小さな積み重ねの苛立ちを軽く提示できます。 - irritated — イリテイテッド
いらいらしている。
神経をこすられるような苛立ちを含む形容詞。短い描写でも、気持ちのざらつきが伝わりやすい。 - anger — アンガー
怒りの基本語。
最も広く使われる表現で、激しさの幅を持つ中心的な語。感情の熱を素直に示す場面に向く。 - rage — レイジ
激怒。
抑えきれないほどの強い怒りを指し、衝動的な行動と結びつくことが多い。爆発する感情の印象。 - fury — フューリー
荒々しい怒り。
激しさに加え、破壊的な勢いを含む語。制御が難しい怒りの瞬間を描写する際に用いられる。 - irritation — イリテーション
軽い苛立ち。
小さな不快が積み重なった状態を表し、日常的な不満を表現しやすい。継続する神経的な疲れを含む。 - annoyance — アノイアンス
うっとうしさ。
相手の行動などに対する軽度の怒りで、表面には出にくい不快感を示す。距離感のある怒り。 - frustration — フラストレーション
思い通りにならない苛立ち。
努力と結果の差から生じる怒りで、自分自身へ向かうことも多い。行き場のないエネルギーを含む。 - resentment — リゼントメント
恨みに近い怒り。
長く残る不公平感を伴い、時間とともに強まる傾向を持つ。静かながら深い反発心。 - indignation — インディグネーション
義憤。
道徳的な怒りを表し、理不尽に対する正当な反応として使われる。冷静さを帯びた強さがある。 - hostility — ホスティリティ
敵意。
相手を拒絶する持続的な怒りで、態度や雰囲気に現れる。対立関係を表現する際に使われやすい。 - bitterness — ビタネス
苦々しい怒り。
失望と怒りが混ざり、長く残る感情を指す。過去への執着を含むことが多い。 - wrath — ラース
激しい怒り。
古風な響きを持ち、強い制裁のニュアンスを帯びる語。宗教的・文学的表現にも現れる。 - outrage — アウトレイジ
憤激。
社会的な不正に対する怒りを示し、共有されやすい感情。外へ向かう強い反応を含む。

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