世界の侵略的外来種ワースト100(100 of the World’s Worst Invasive Alien Species)は、国際自然保護連合(IUCN)の種の保全委員会が定めた、本来の生育・生息地以外に侵入した外来種の中で、特に生態系や人間活動への影響が大きい生物のリストです。ここではこれらの生物を一覧で紹介しています。
侵略的外来種は、外来種の中で、地域の自然環境に大きな影響を与え、生物多様性を脅かすおそれのあるものを指します。
世界の侵略的外来種ワースト100
世界の侵略的外来種ワースト100は、IUCN(国際自然保護連合)が選定・公表した、世界的にみて特に侵略的な外来生物100種類のリスト。日本原産の種も含まれています。
哺乳類
アカギツネ Vulpes vulpes
オーストラリアなど旧イギリス領にキツネ狩り用に移入された。 |
アカシカ Cervus elaphus
オセアニアや南アメリカに狩猟動物として移入された。 |
アナウサギ Oryctolagus cuniculus
オーストラリアに狩猟動物として移入され、爆発的に増殖した。オーストラリア産有袋類には本種が原因で絶滅した種が多くいる。 |
イエネコ Felis catus
大航海時代に船倉のネズミを駆除するために人間に連れられ、離島等に放逐され野生化。また離島に多い飛べない鳥を脅かす。 |
イノシシブタ Sus scrofa
西欧諸国が植民地化した離島に放逐され再野生化。 |
オコジョ Mustela erminea
毛皮動物として養殖されるが、養殖場から逃げ出したり養殖場が放棄されたりして野生化。 |
カニクイザル Macaca fascicularis
サモアやフィジーで野生化、果物を食害。 |
クマネズミ Rattus rattus
離島に定着。本種の侵入により卵やヒナが食害される。日本では北硫黄島のウミツバメ繁殖地が本種により壊滅した。 |
フイリマングース Herpestes auropunctatus
ネズミや毒ヘビ駆除目的で世界各地の温暖な島々へ移入されたが、地域固有の動物を捕食する。 |
トウブハイイロリス Sciurus carolinensis
イギリスや南アフリカに移入。瞬く間に増殖し、イギリスでは在来種が駆逐された。 |
ヌートリア Myocastor coypus
軍隊の防寒服用毛皮を得るため飼育されたが、第二次大戦後需要が激減し放棄され野生化。 |
ハツカネズミ Mus musculus
ほぼ世界中に定着している。人間に伴い海洋島に侵入。 |
フクロギツネ Trichosurus vulpecula
天敵のいないニュージーランドに移入され、同地で大増殖し問題を起こしている。 |
ヤギ Capra hircus
ブタ同様大洋に散在する離島に放されて野生化。 |
鳥類・爬虫類・両生類
インドハッカ Acridotheres tristis
就寝時に鳴き騒ぎ多量の糞を落とす都市害鳥。また農作物も食害する。 |
シリアカヒヨドリ Pycnonotus cafer
ハワイ、フィジーといった離島に定着しており、営巣場所を占拠するなどして固有種鳥類の繁殖を阻害するので問題となっている。また果樹などを食害もする。 |
ホシムクドリ Sturnus vulgaris
原産地でも問題になっている都市害鳥。北アメリカでは被害の深刻度を増している。 |
アカミミガメ Trachemys scripta
アメリカ合衆国内で愛玩用に大量に増殖されており、これらが世界各国に輸出されている。 |
ミナミオオガシラ Boiga irregularis
オセアニアにあるアメリカ軍基地から、軍需物資に混じって非意図的に世界各地に移入されたと考えられている。 |
ウシガエル Rana catesbeiana
食用として世界各国に移入され、そこから野生化。 |
オオヒキガエル Bufo marinus
サトウキビの害虫駆除のために熱帯域に移入された。体が大きい上に繁殖力が強く、有毒種なので天敵がいない。 |
コキーコヤスガエル Eleutherodactylus coqui
離島産固有種が侵略的外来種となった珍しい例。観賞用植物に付着した個体が野生化したと考えられている。 |
魚類
ウォーキングキャットフィッシュ Clarias batrachus
食用にアジア各地で養殖されている。生命力が強く、底生の肉食魚であるため生態系を大きく攪乱することが指摘されている。 |
オオクチバス Micropterus salmoides
いわゆる「ブラックバス」。日本でもっとも問題とされる移入外来魚。 |
カダヤシ Gambusia affinis
蚊の幼虫ボウフラを捕食するとされ世界各地に移入されたが、実際にはそれほど捕食しない。 |
カワスズメ Oreochromis mossambicus
養殖魚として近縁種と共に世界中に移入された(商業名はティラピア)。 |
コイ Cyprinus carpio
汚染に強く雑食性で何でも食べ低温にもよく耐える。30cmを超す大きさに育つので天敵が少なく、淡水水域の水底における単一優占種と化す。 |
ナイルパーチ Lates niloticus
ヴィクトリア湖の悲劇で悪名高い魚で、200種以上の固有種が本種に食害され絶滅に追いやられたとされる。 |
ニジマス Oncorhynchus mykiss
肉食性で、移入先の生態系を攪乱する。日本でも長年に亘り多数放流されており、北海道の一部地域で定着しているものの、多くの地域では定着していない。 |
ブラウントラウト Salmo trutta
日本では北海道に定着しており、現地の湖や渓流では本種の単一優占種化が進んで問題になっている。 |
節足動物
チュウゴクモクズガニ Eriocheir sinensis
ヨーロッパや北アメリカへ進入しており、侵入以降 瞬く間に分布を拡大し在来種を駆逐した。アメリカでは本種に関わる一切の商取引が禁止されている。 |
ミドリガニ Carcinus maenas
船のバラスト水を通じて世界中に広まった。 |
アシナガキアリ Anoplolepis gracilipes
邪魔な相手を見境無く攻撃するため、攻撃を受けた生物は仔や卵を殲滅されたりして絶滅に至り、侵入地域の生態系が貧弱化する。 |
アノフェレス・クァドリマクラタス Anopheles quadrimaculatus
ハマダラカの一種で水田のような環境を好む。マラリアはむろんのこと、各種伝染病を媒介する。ヒトのみならず、イヌに対しても犬糸状虫を媒介する指摘がされている。 |
アルゼンチンアリ Linepithema humile
建築物に好んで営巣し、巣の周囲にいる生き物はヒトも含めて見境なく攻撃される。特に他種のアリについてはこれを殺戮し根絶するので侵入地域からは在来種のアリが消える。 |
イエシロアリ Coptotermes formosanus
種小名にformosanus(台湾の)とあるが実際の原産地は中国南部と考えられている。家屋などの建築物を食害する。 |
キナラ・カプレッシ Cinara cupressi
アブラムシの一種。中米、アフリカ、ヨーロッパ、中東、モーリシャスに侵入しており、イトスギ属、ビャクシン属に寄生して吸汁しこれらを立ち枯らす。 |
キオビクロスズメバチ Vespula vulgaris
日本にも分布している地下営巣性のクロスズメバチ。オーストラリアでは多女王性、多年営巣性へと進化し、成虫数3,000,000-4,000,000頭といった巨大な巣を作るようになっている。 |
コカミアリ Wasmannia auropunctata
英名は Electric ant。サトウキビやカカオの吸汁害虫を保護するので、原産地でも忌み嫌われている熱帯性アリ。 |
タバココナジラミ Bemisia tabaci
トマト、ワタ、サツマイモといった農作物を吸汁し、さらにはこれらにウイルス病を感染させる大害虫。 |
ツヤオオズアリ Pheidole megacephala
分布域が広く、すでに世界中の熱帯に広まっている。凶暴な性格を有しており、本種が侵入した地域では目に見えて植物相が貧弱化する。 |
ツヤハダゴマダラカミキリ Anoplophora glabripennis
幼虫は広葉樹ならほぼ全ての樹種に穿孔し内部を食害する。 |
ヒアリ Solenopsis invicta
毒液を仕込んだ毒針を有しており、これで相手を刺すので被害が大きい。アメリカ南部、フィリピン、台湾、中国南部に定着している。 |
ヒトスジシマカ Aedes albopictus
東アジアから北米へ輸出された古タイヤの雨水に潜んでいたボウフラがアメリカ東部に定着し、10年経たないうちにそこから欧州、中南米、中東に分布を広げた。西ナイル、チクングニア熱、黄熱、デング熱などの熱病を媒介する。 |
ヒメアカカツオブシムシ Trogoderma granarium
典型的な貯穀害虫。タイとインドネシアを除いたアフリカからアジアにかけての熱帯域全ての国に分布している。 |
マイマイガ Lymantria dispar
幼虫は広葉樹、針葉樹、草本を区別なく食い尽くす森林害虫で、定期的に異常発生を繰り返すことで知られる。 |
セルコパジス・ペンゴイ Cercopagis pengoi
元々塩水性だが塩分濃度に対する耐性が強く、淡水でも生存、繁殖が可能。バラスト水を通じ旧ソ連の黒海から東ヨーロッパの淡水系に侵入したほか、アメリカ合衆国の五大湖にも侵入した。 |
軟体動物
アフリカマイマイ Achatina fulica
食用として世界中に移入されたものが野外に逸出。猛烈な繁殖力で増加し農作物を食い荒らす。さらには広東住血線虫の中間宿主であることが判明し、世界中の国々で生体の移動や持込が禁止されている。 |
カワホトトギスガイ Dreissena polymorpha
バラスト水を介してアメリカの五大湖やヨーロッパの河川に侵入。 |
スクミリンゴガイ Pomacea canaliculata
食用目的で各地に移入されたが失敗に終わり、放棄された養殖場から逸出。アフリカマイマイに同じく広東住血線虫の宿主でもある。 |
ヌマコダキガイ Potamocorbula amurensis
汽水性の二枚貝。バラスト水を介してサンフランシスコ湾に侵入。動物性プランクトンを大量に消費し、侵入地域の生態系が崩壊する。日本在来種であるため外来生物法での指定はされていない。 |
ムラサキイガイ(チレニアイガイ) Mytilus galloprovincialis
ムール貝の一種。汚水環境には強く、また繁殖力も高い。船底などに付着して世界中に広まった。 |
ヤマヒタチオビ Euglandina rosea
肉食性のカタツムリで、アフリカマイマイを駆除するため、世界各地、特に大洋の離島に導入されたが、本種が導入された地域ではアフリカマイマイが減ることはなく、代わりに離島産の固有種カタツムリが激減し、ハワイやタヒチではかなりの種が絶滅した。 |
その他の脊椎動物以外の有体腔動物
キヒトデ(ヒトデ) Asterias amurensis
北海道以南の浅海から海岸の岩礁から砂泥底に広く生息する。日本でもホタテガイやアサリなどの漁業資源を捕食するため、しばしば駆除の対象となる。ヨーロッパやオーストラリアなど天敵のいない地域では猛烈に増え、在来の二枚貝類を食い尽くすなど猛威をふるっている。 |
ニューギニアヤリガタリクウズムシ Platydemus manokwari
アフリカマイマイ駆除として導入された。本種による固有種カタツムリの絶滅種数はヤマヒタチオビのそれによるものをはるかに越えている。 |
ムネミオプシス・レイディ Mnemiopsis leidyi
バラスト水に混入することで貨物船などによって非意図的に世界各地の温暖な海域に分布を拡大している。 |
水生植物
イチイヅタ(イワヅタ) Caulerpa taxifolia
原産地は熱帯の海域。1980年代初頭にモナコ水族館周辺で地中海への侵入が確認された。同水族館の水槽に植栽されていた株から逸出したもので、突然変異を起こしており、本来なかったはずの毒性と耐寒性を備えた。 |
オオサンショウモ Salvinia molesta
観賞用・水質実験用に輸入された。生育速度が速く、取り扱いも簡単なため、富栄養化した湖沼の水質の浄化に利用できる一方で、大量に繁茂した本種が枯死して、逆に富栄養化を招くこともある。 |
スパルティナ・アングリカ Spartina anglica
汽水沿岸域の土砂流出抑制などの目的で導入された。 |
ホテイアオイ Eichhornia crassipes
花が美しく、観賞用として日本などで拡散した。繁殖力が非常に強く水面を覆い尽くすほど。 |
ワカメ Undaria pinnatifida
遊走子や配偶体がバラスト水に載って世界各地に拡散した。 |
陸上植物
アカキナノキ Cinchona pubescens
マラリアの特効薬であるキニーネを生産するための有用な樹種として、太平洋諸島に導入されたが、旺盛な繁殖力により在来植物の生育を阻害する結果を招いた。 |
アメリカクサノボタン Clidemia hirta
有毒な低木で、草原や森林に侵入し、光を巡って他の植物と競合。開けた場所で優占種となり密生した藪を形成する。ハワイで Curse(呪い・祟り)と呼ばれるほど嫌われている。 |
イタドリ Polygonum cuspidatum
19世紀に園芸花卉としてイギリスに輸出されたが、旺盛な繁殖力からたちまち在来種の植生を脅かす外来種となった。 |
エゾミソハギ Lythrum salicaria
北アメリカおよびニュージーランドに導入され、天敵不在の環境と多産性から瞬く間に増殖した。川や運河をせきとめ、在来の生態系を破壊することで問題視されている。 |
オオバノボタン Miconia calvescens
美しい葉を持つので観葉植物として熱帯各地に導入された。 |
オプンティア・ストリクタ Opuntia stricta
代表的なウチワサボテンの一つ。非常に強健な植物で、世界各地の荒地に侵入、定着している。日本での野生化の報告はない。 |
カエンボク Spathodea campanulata
世界三大花木の一つ。園芸目的で熱帯、亜熱帯の各地に導入された。アメリカ、オーストラリアなど太平洋各地で野生化している。 |
カユプテ Melaleuca quinquenervia
成長に大量の水を必要とするので、フロリダの沼沢地を乾燥させるため、種子が散布されたが、そこから大量の種子をばら撒き、エバーグレーズ国立公園にまで侵入し、在来生物をおびやかす存在となった。 |
キバナシュクシャ Hedychium gardnerianum
花が美しいので観賞用として世界各地に移入された。耐陰性があるので密林の樹下でも十分成長ができ、爆発的に個体数を増やす。 |
キバンジロウ Psidium cattleianum
英名はストロベリーグアバ。果実は熱帯果樹として有名なグアバより味が良く、熱帯、亜熱帯の各地に導入された。日陰でもよく育ち、また塩分にも強いので、在来の固有植物の成長を阻害する。 |
キミノヒマラヤキイチゴ Rubus ellipticus
地下茎でとめどなく増殖し、甘い液果を付けるので、これらを好む鳥獣に捕食され散布されることでも個体数を増やす。侵入したハワイでは在来のキイチゴ類が駆逐された。 |
ギンネム Leucaena leucocephala
多目的に有用な植物として世界中の熱帯、亜熱帯にあたる地域に導入された。本種の好む日当たりの良い空き地や、耕作放棄された田畑は大抵本種に占拠されており、在来固有種の生育を阻害している。 |
クズ Pueraria lobata var. lobata
1876年にフィラデルフィアの独立百年祭博覧会の際に日本から運ばれて飼料作物および庭園装飾用として展示されたのをきっかけとして、東屋やポーチの飾りとして使われるようになった。繁茂力の高さや拡散の早さから、有害植物ならびに侵略的外来種として指定され、駆除が続けられている。 |
サンショウモドキ Schinus terebinthifolius
先駆植物であるため、他の植物より早く成長する。耐塩性を中程度に有するほか、さまざまな障害に対しての耐性を有するので、簡単に他の植物を圧倒し単一優先種と化す。 |
セイロンマンリョウ Ardisia elliptica
園芸樹、果樹として、オーストラリア、アメリカ、太平洋諸島へ導入され、侵略的外来種となった。日陰で10年、日向ならわずから2年で成木となる。 |
タマリクス・ラモシッシマ Tamarix ramosissima
氾濫原、潅漑水路、湖岸などに生育し、塩性地やアルカリ土壌も厭わない。アメリカ南西部の砂漠にある氾濫原群集で単一優占種と化している。 |
ダンチク Arundo donax
アメリカでは1820年代に屋根葺き材として南ヨーロッパからロサンゼルス近郊へ導入され、いまでは東海岸にまで侵入している。オーストラリア、ニュージーランドへも導入された。侵入先では河岸に密生し、単一優先種となることで在来生物相に影響を与える。 |
チガヤ Imperata cylindrica
世界最強の雑草という称号がある。特に熱帯から亜熱帯にかけての雨季と乾季のはっきりした地域では非常によく繁殖し、本種のみで構成された草原がより広範囲、恒常的に存在する場所もある。 |
ハギクソウ Euphorbia esula
19世紀初頭に、非意図的に米国に移入され、最初に記録されたマサチューセッツ州から約80年でノースダコタ州にまで到達した。断片から一個体を復元できるなど栄養繁殖を繰り返し爆発的に増加する。 |
ハリエニシダ Ulex europaeus
日当たりの良い所を好み、土壌環境に対する適応性が大きい。アリによる種子の散布と、根茎を通じての繁殖で個体数を増やす。 |
ヒマワリヒヨドリ Chromolaena odorata
雨期後の種子繁殖が多く、1個体当たりの種子生産量は87,000個、1㎡当たりでは 400,000個との報告があり、着地後すぐに発芽するほか、古い茎が枯死すると根茎から再生するので駆除は困難を極める。 |
フランスカイガンショウ Pinus pinaster
原産地以外では、イギリス南部、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドに帰化しており、厄介な外来種として扱われる。なお原産地のヨーロッパでは製材樹として重要な扱いを受けている。 |
プロソピス・グランドゥロサ Prosopis glandulosa イネ科の1種。 |
ホザキサルノオ Hiptage benghalensis 熱帯アジア原産の植物で、種子が世界の各地に運ばれて、半野生化している。沖縄島、オーストラリアやハワイ等にも侵出している。 |
ミカニア・ミクランサ Mikania micrantha 蔓性の雑草で、在来種を覆い尽くし光や水や養分を奪って枯らせてしまい、本来の生態系に重大な影響を与えている。 |
ミツバハマグルマ Wedelia trilobata
緑化用に導入されたものが広がっている。群日当たりの良い場所で生化し、時に林床や海岸域にも入り込む。繁殖力が強い。 |
ミモザ・ピグラ Mimosa pigra オジギソウの仲間で全体にとげがあり、荒地や水辺などで繁殖する。繁殖力が強いため、在来植物を駆逐してしまう恐れがある。 |
ミリカ・ファヤ Myrica faya 密な藪を形成し,多量の葉を落として在来種の再生を阻害する。ハワイでは観賞用に導入された。 |
モリシマアカシア Acacia mearnsii
南アフリカなどでは本種が林冠を拡げることで日光を遮ってしまい、在来種の植物の生育を妨げている。 |
ヤツデグワ Cecropia peltata 植物園の温室などで観賞用に栽培されている。種子は果実食の鳥に運ばれる。 |
ランタナ Lantana camara 観賞用として導入、東南アジアでは果実を香辛料に使用。在来種、畑作物、牧草と競合。多種の虫、菌の寄主、ネズミの巣となる。 |
リグストルム・ロブストゥム Ligustrum robustum イボタノキの一種 |
微生物
アファノマイセス菌 Aphanomyces astaci ザリガニカビ病の原因菌。 |
エキビョウキン Phytophthora cinnamomi パイナップルの心腐病の原因菌。なお、「エキビョウキン」はPhytophthora属の総称。 |
カエルツボカビ Batrachochytrium dendrobatidis
両生類の皮膚に含まれるケラチンを分解して生きている真菌(カビ)。水を介して他の両生類に感染。人間には感染しない。これまで、南北アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドで侵入が確認されていました。日本の両生類に病原性をもつカエルツボカビが野外で拡散すると、カエルをはじめとする在来の両生類に影響を及ぼすおそれがあります。 |
クリ胴枯病菌 Endothia parasitica クリ属の樹木に発生する感染症を引き起こす菌。 |
鳥マラリア原虫 Plasmodium relictum 原虫が血液中に侵入し、赤血球や肝細胞などに寄生して貧血や元気消失、体重減少など様々な症状を呈する。 |
ニレ立枯病菌 Ophiostoma ulmi ニレ立枯病(Dutch elm disease)の原因菌。 |
バナナ萎縮病ウイルス バナナ萎縮病の原因ウイルス。ナノウイルス科。 |
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