108の煩悩 順番と意味一覧表

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108の煩悩 順番と意味一覧表

除夜の鐘は108回。これは煩悩の数と言われていますが、煩悩には一体どんな種類があるのでしょうか?ここでは、意味と読み方付きで108個の煩悩を一覧に見やすくまとめました。

 

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煩悩の分類

煩悩には根本煩悩と枝末煩悩があり、
根本煩悩は貪、瞋、癡、慢、疑、見の六煩悩、枝末煩悩は根本煩悩に伴って起こる従属的な煩悩といわれています。
そしてそれらを、
仏教の真理に迷うものを見惑、
現象的な事物にとらわれ迷うのを修惑、と分け、
見惑は見道位という修行段階で滅ぼされる煩悩、
修惑は修道位という修行段階で滅ぼされる煩悩、とされています。

 

三毒とは

三毒(さんどく)とは、仏教において克服すべきものとされる最も根本的な三つの煩悩である貪・瞋・癡(とん・じん・ち)を指し、煩悩を毒に例えたものです。

 

三毒読み方意味
とん貪欲(とんよく)ともいう。むさぼり、必要以上に求める心。一般的な用語では「欲」・「ものおしみ」・「むさぼり」と表現する。
しん瞋恚(しんに)ともいう。怒りの心。「いかり」・「にくい」と表現する。
癡, 痴愚癡(ぐち)ともいう。真理に対する無知の心。「おろか」と表現する。

 

108 という数について

見惑・修惑の数え方ですが、倶舎宗では 88 と 81 (88+81=169)、唯識宗では 112 と 16 (112+16=128) です。宗旨宗派ごとに違う数え方をしますし、その数も 108 ではありません。
古代インドでは、108 やその他大きい数字は大抵「大変多い」という意味を表す使い方をされていまして、数字自体にはあまり意味はありません。煩悩については他に「八万四千の煩悩」という表現があり、これは「煩悩は大変多い」 と解釈すべきでしょう。
除夜の鐘を 108回ならす習慣は中国に始まるものですが、その 108 のいわれは 12ヶ月+24節気+72候で 108 というものや、眼(げん)・耳(に)・鼻(に)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根×好(気持ちがいい)・悪(いやだ)・平(何も感じない)の三種×浄(きれい)・染(きたない)の2種×現在・過去・未来の三種で 108 とするものなど色々ありますが、すべて俗説のようです。

 

108の煩悩の順番例

 

この例は、倶舎論でいう九十八随眠(ずいめん)に十纏(じってん)を加えて108にしたものです。

九十八随眠は、修行によって消しうる煩悩を修行の段階に応じて列挙したもので、本文中で触れた根本煩悩を修行の各段階に当てはめたものと言えます。また十纏は枝末煩悩のうちでも重いとされるもの10種です。

※ 諸説あります

九十八随眠

 

見惑欲界苦諦1
2
3
4
5
悪見有身見6
辺執見7
邪見8
見取見9
戒禁取見10
集諦11
12
13
14
15
悪見邪見16
見取見17
滅諦18
19
20
21
22
悪見邪見23
見取見24
道諦25
26
27
28
29
悪見邪見30
見取見31
戒禁取見32
色界苦諦33
34
35
36
悪見有身見37
辺執見38
邪見39
見取見40
戒禁取見41
集諦42
43
44
45
悪見邪見46
見取見47
滅諦48
49
50
51
悪見邪見52
見取見53
道諦54
55
56
57
悪見邪見58
見取見59
戒禁取見60
無色界苦諦61
62
63
64
悪見有身見65
辺執見66
邪見67
見取見68
戒禁取見69
集諦70
71
72
73
悪見邪見74
見取見75
滅諦76
77
78
79
悪見邪見80
見取見81
道諦82
83
84
85
悪見邪見86
見取見87
戒禁取見88
修惑欲界89
90
91
92
色界93
94
95
無色界96
97
98

 

十纏

 

十纏無漸99
無愧100
101
102
悪作103
睡眠104
掉挙105
惘沈106
忿107
108

 

《NEXT:108の煩悩の順番例と意味》

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