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心霊ちょっといい話『見守られている家』など短編全5話

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心霊ちょっといい話『見守られている家』など短編全5話 不思議な話
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起こされる

 

家がいろいろあって生活が苦しい中大学だけは行けといわれて大学行った。しかし仕送りは無しのバイト生活。
学費はまだ健在だった祖母の年金から借りて収めていた。
しかしバイトにかまけたため1年留年した。祖母は
「じゃああと1年長生きせんばね」
と言っていたが、その最後の年の12月に死去。

そうして最後の試験が年明けて始まったのだが、自分は1科目だけどうしても取れずに苦しんだ必修科目があった。
これだけの為に1年残ったようなもんだった。かなり前から勉強し前日も徹夜だったが時間までまだあるのでちょっと横になったら、眠りに入った。
突然誰かが耳元で早く起きろと言われ、あわてて時計を見ると
試験が始まった時間。あわてて試験場に行きなんとか遅刻で試験を受けられた。
その時はパジャマにコート着ただけだったが。

試験後気がついたのだが、あの時は一人きりだったし、あの口調は死んだ祖母のものだった・・・

おかげで試験は受かり無事に卒業できました。
後で親に話すと。祖母はあんたが卒業できるかどうかが一番心配してたからね・・と言われた。

 

 

ろくでもない父

 

父が姉を騙したらしく、「親が子を騙すなんて!!」と姉は憤慨、母も兄も「もう呆れ果てた」と溜め息をつくばかりでした。

でも、何故か私は父を嫌いにはなれませんでした。

それからは父の話題も出ず、私も父のことを考えることが減っていきました。

更に数年後。
姉の家に泊まりに来ていた日のことです。
夜中の0時近くに突然姉の家の電話が鳴りました。

姉が出てみると、「こちら〇〇警察署の者ですが、〇〇さんはお宅のお父さんで間違いありませんね?」と、警察からの電話だったそうです。
なんでも父はボケているそうで、お金も無いままタクシーに乗ってしまい警察署に連れてこられたという話でした。
そしてタクシーの料金を姉に立て替えてくれないか、との電話。
「私はもう関係ありませんから」と、姉は冷たく電話を切り、私も「お父さん、ボケちゃったのか…大丈夫かな」と思う以外はあまり気に止めていませんでした。

それから一週間後のことです。
姉の子供と一緒に美容院に行き、家に帰ってきたら姉が泣いていました。

「何、どうしたの?」と私が聞くと、
「お父さん、死んじゃった…」
と姉が力無く答えました。

父は、火事で亡くなったそうで、警察の方から連絡がきたそうです。
その日は家族総勢で実家に集まり、翌朝車で父が住んでいた県まで向かうことになりました。

私は心ここに在らずといった状態で、父が亡くなったことを受け入れらずにいました。

翌日父が住んでいた県の警察署に着き、警察の方に色々話を聞き、父が司法解剖から帰ってくるまで葬儀場の一室で待っていました。
帰ってきた父は、身体中包帯巻きにされていて顔は見ることは出来ませんでした。
ただ、一週間前にかかってきた電話をないがしろにしてしまったことと、今まで父の心配を何もしなかったこと、もう二度と話すことが出来ないという悲しさと悔しさから号泣してしまいました。
母も姉も兄も泣いていました。

その日一旦地元へ帰りましたが、翌日姉と兄は火葬の為にまた父が住んでいた県へ向かいました。
(私と母は仕事の都合でどうしても行けませんでした。)

その日姉と兄はビジネスホテルにツインで部屋に取り、就寝したそうですが…。
午前四時頃、姉は急に金縛りに遭い目を覚ますとベッドとベッドの間に父が立っていたそうです。
父は「お姉ちゃん…母さんと〇〇(兄の名前)〇〇(私の名前)にごめんなって伝えてくれ」と言うと消えてしまったそうです。

「全くねぇ…ロクでもない父親だったけど嫌いにはなれなかったわ」と話す姉は少し涙ぐんでいました。

それから一度だけ再び姉の前に父が現れたそうですが、主旨ズレまくりなので止めておきます。

 

 

見守られている家

 

私の実家は20年くらい前に父が建てたものです。
その前は空き地だったんですが、なぜか家の中で足音が聞こえるようになりました。
誰もいない廊下でトントンと、明かに人が移動していくような音がします。
家族全員揃っているのに、階段を誰かが上っていったりしたこともありました。
従兄弟と部屋で遊んでいた時に、ドアを何度もノックされたりもしました。(その時、他に人はおらず)
ピシっというラップ音も多く、ドアが勝手に閉まるのも日常茶飯事です。
でも、風が吹いたんだとか(窓は開いていないけど)、家鳴りがしてるんだろうと「気のせい」ということにしてきました。
なぜか怖いという感じはしなくて、むしろほっとする気持ちになることが多かったですし。

それから10年以上が経ち、父も祖母も他界しました。
私も家を出ていたのですが、先日七回忌で実家に帰った時、またその足音の話になりました。
母が友人と一緒に一階で過ごしていたところ、二階からトントンと階段を降りる音がし、そのまま足音は和室に向かい、仏壇の前でピタリと音が止んだそうです。
それは、前からいた人(?)なのか、それとも父か、祖母なのか…
正体は解かりませんでしたが、誰かがこの家を見守ってくれているんだなぁと温かい気持ちになりました。

 

 

卒論

 

数年前のこと。その年は10月に家新築したのだが
11月に母方祖父急逝→父方祖父末期肺がん発覚・入院→父大腸がん発覚・入院と不幸続きで家の中自体が暗かった。
特に父方祖父の状態は一進一退で、いつどうなるか解らない状況であった。
そんな中、2月28日に父の退院が判明。早期発見のため完治できたとのことで久しぶりに家族の希望が差した。
折りしも当時私は大学4年、卒論を書いている真っ最中であり、その日が卒論提出日。
一生懸命仕上げて提出し帰宅した所
隣家(祖父母の家)に皓々と電気がともっていた。祖父は亡くなった。

その後聞いたのだが…その日(2月28日)の夕方、父が退院したと祖父の病室に報告しに行った時、祖父は「そうかそうか、よかった、ほんとによかった…」と涙を流して自分の息子の無事を喜び、寧ろいつもより調子が良いような感じさえ受けたと言う。
そして祖父の容態が急変したのは丁度私が卒論を提出した直後と思しき時間だった。

偶然と言えば偶然なのかもしれないが祖父は父やぎりぎりまで卒論やってた私を心配して
「せめてそれまでは生きなければ」と精一杯頑張ってくれたんじゃないかなと思っている。

 

 

満開の桜

 

父の体にガンが巣食っていると判明した時には、既に手遅れでした。
あと一年の命と宣告され、きっかり一年後に旅立ちました。
すい臓ガンは発見しにくく、見つかった時には遅いというケースが多いそうです。
亡くなる少し前から、父は「○月○日に退院したい」としきりに訴えていました。
病状は悪化の一途を辿っていたので、もちろん許可は下りませんでしたが。
弱った体を支えて花見に行った数日後、夜半に危篤の連絡を受けて病院に行きました。既に意識はなく、家族に見送られて父は逝きました。
その日はまさに、退院したいと父が言っていた○月○日。死亡退院となりました。
葬式の日は天気がよく、桜が満開でした。ハラハラと桜が散る中、皆泣きながら父を見送りました。
中でも、母と祖母の嘆きは酷く、祖母は「私も連れていって」と繰り返し泣いていたのを覚えています。

それから私は家を出て、東京で一人暮しを始めました。
父の三回忌の為、仕事を休んで実家に戻ることになりました。帰郷にはもう一つ目的があり、それは祖母のお見舞いでした。
少し前に祖母がガンになり、あと半年の命だということが判明したのです。
父と同じすい臓ガン。不思議な巡り合わせを感じながら、祖母を見舞いに病院へ行きました。
「あなたの母と手を取り合って、頑張って生きていきなさい」
祖母はそう言って、私の手を握り締めました。
母を長年虐めてきたのは祖母なのに、と私は半ば冷めた気持ちで聞いていましたが。それでも祖母のことは好きでしたし、「そんなすぐ死にそうなこと言わないでよ。もっと生きてね」と祖母を励まして帰りました。
法要の予約は父の命日の少し前にいれてあり、無事に三回忌を済ませました。
それですぐに東京に戻ろうと思ったのですが、急に酷い風邪を引いて実家で数日寝こんでしまいました。
それでも仕事を休めるのには限界があるので、命日の夕方、さすがに帰らなければと仕度をしていた時です。
一本の電話があり、祖母の容態が悪化したというのです。
病院に向かうと、大勢の親戚が皆揃っていました。父の三回忌なので、遠方の親戚も集まっていたのです。
みんなに見守られながら、祖母も亡くなってしまいました。
あと半年残っていたはずなのに、医者も驚くほど急に悪くなったそうです。
そして、葬式の日。
その日は桜が綺麗に咲いていました。あの日と全く同じに。

以上です。いい話かはやはり微妙ですがw
たまたま葬儀場も一緒だったり、お坊さんも偶然同じ人だったり、と重なることが多くて、親戚一同不思議がっていました。
嘆き続けていた祖母を見かねて、父が一緒に連れていったのかもしれません。

何度か、父の夢を見ました。
二人で何気ない雑談をしている夢です。
私は父が亡くなったことを知っていて、それでも「口に出したら消えてしまうかもしれない」という
恐れから、知らないふりをして楽しく話し続ける夢です。
起きてから泣きました。
もっとたくさん話せばよかった。
比較的会話の多い家族だったとは思いますが、それでも足りない。
頭がよく、雑学をたくさん知っていた父。
もうすぐ私は結婚しますが、その姿を見せてあげたかったと思います。

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