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時空にまつわる不思議な体験『消えた駄菓子屋』など短編全5話

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時空にまつわる不思議な体験『消えた駄菓子屋』など短編全5話 不思議な話
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沼の奥

 

俺の親父は教師で俺は小学校二年まで教員住宅に住んでたんだ。
俺のウチの裏は林になっていてそこに「そこなし沼」って俺らの間で呼ばれてた沼があったんだ。
ほんとはちょっとした水溜りのようなもんだったんだけどその周りではクワガタがたくさん捕れるんでよく友達と遊びに行ってた
ある日の事いつものように友達とクワガタ捕りにいくとその沼の奥になにやら白い人影が見える。
白いワンピース着た中学生くらいの女の子。
普段人気のまったくない所だし道なき道を泥まみれになりながらすすまないと来れないような場所だってんで不信に・・・は思わなかった^^; 小学生だしね。
「遊ぶ?」って尋ねるとその女の子は「ちょっといい所しってるんだ。カエルがいっぱいいて面白いよ」
って言って俺の手を引っ張って工事現場みたいな所に連れて行かれた。
近くには田んぼがあって確かにカエルがウヨウヨいた。
その女の子とカエル捕まえたりして遊んでるうちに遅くなったんでその子と別れて家に帰る事にした。
始めて来た場所とはいえ「そこなし沼」からはそう離れてなかったし、沼までたどり着けば後は勝手知ったる土地。
暗くなり始めてはいたけど10分もあればつけるだろと思ってたんで沼も通りすぎて我が家が見えてきた。

「ただいまー」
いつものように玄関を開けるとなんだか様子がおかしい・・
まだ帰ってきてないはずの父がいる。いつもの我が家とは違う変な空気
「お前・・・・何処いってたの!!!」
突然母に怒鳴られた。わけがわからない。
「探したんだから!近所中で!」
時計を見てみるとなんと深夜の二時。外を見て愕然とした。

闇。

とても林の中を歩いてきたとは思えないくらい真っ暗。
さっきまでちょっと日が落ちかけたくらいだったのに・・
結局そのあとさんざん怒られてこの事は俺が道に迷ったって事でかたがついた。
あまりに不思議な出来事だったんで俺と一緒に遊んでた友達にも聞いてみた所
「昨日お前と遊んでないじゃん」と言われた。
確かに思い出してみても友達との記憶は沼までで途切れてるんだよね・・
そこからはなぜか俺と女の子との記憶しかない。沼から帰ってきた時も一人。

このスレ見ててこの話思い出したんで親にも聞いてみた。
「全然知らなかった・・・気持ちわる・・・あの時さあビービー泣くと思ってたんだよ。
怒った時さ。でもあんたなんかボーっとしてるんだよね。確かにちょっと気味悪かったよ。
それにあそこ工事現場も田んぼもないよ。唯の山だもん」

俺が深夜遅く一人で帰って来て様子が変だったって所までは事実っていえるんだけど・・
その他の記憶はいったいなんなんだ

 

 

きよみちゃん

 

私が小学校三年生位の時の話です。
そのころ、とても仲よしだった、きよみちゃんという女の子が、クラスにいました。
彼女と私は、毎日のように学校が終わると、お互いの家を行き来しては、ふたりで遊んでいました。
その日は、彼女の家の台所のキッチンテーブルで、ふたりでドラえもんを読んでいました。
その内容は、ドラえもんが、のび太に切抜き絵本のようなものを出してあげます。

 

それには、ケーキやおかし、車など色々なものがあり切り抜いて組み立てると、本物のように、食べれたり、乗れたりするというものでした。
きよみちゃんと私は早速、
「おもしろい!まねしてみようよ!」
と、画用紙や、ハサミ、色鉛筆を持ち出しました。
もちろん本物になることなどありえないと、理解できる年齢でしたが、とても楽しかったのを覚えています。
そして、日も暮れかかり、私が家に帰らなければいけない時間になりました。

 

きよみちゃんは、いつもそうするように、玄関の外まで、私を見送りました。
そのとき、きよみちゃんが言いました。
「ぶるぶるちゃん。今日のこと、
大人になっても忘れないで」
私はきよみちゃんが、いきなり変なことを言うのには慣れていたのですが、そのときは、彼女の様子がいつもと違うので、なんでー?と聞き返しました。
今こうしてふりかえると、確かにあの日のきよみちゃんは、いつもと雰囲気が違ったような気がします。

 

きよみちゃんは続けました。
「今日の私、32才の私なんだ」
ますます私には、訳が分かりません。
でも彼女は続けます。
「2002年だよ。32才。ぶるぶるちゃんのこと
思い出してたら、心だけが子供の私に飛んでっちゃった」
はっきりいって、聡明とはほど遠かった(今もね)
子供の私は、なんだかわからないけど、2002年と行ったら、超未来で、車なんか空飛んでたりする、という考えしかないくらい遠い遠い未来。

 

「ふーん。ドラえもんの未来からかー!」
なんて、ばかな受け答えしかできませんでした。
きよみちゃんは、そんな私を笑いながら、
「それが全然!マンガの世界とはちがうよー」
と言いました。
そして、私ときよみちゃんは、また明日遊ぶ約束をして、別れました。
今考えると、なんであのときもっと問い詰めなかったんだろう
と後悔しますが、なんせ子供だったし、きよみちゃんも私と同様、ドラえもんの影響で、ふたりでよくSFチックなことを、夢見ていたので、別にきよみちゃんが私に言ったことが、そんなに変とも思わなかった。

 

翌朝、学校に行くと、いつものようにきよみちゃんが私に、話しかけてきます。
まるっきり、いつものきよみちゃんでした。
そして、私もまた、きよみちゃんが私に言ったことなど、すっかり忘れて、そのまま毎日が過ぎて行きました。
そして、私たちは5年生になり、それと同時に私は地方へ引っ越すことになりました。
そしてそのまま、きよみちゃんと、二度と会うことはありませんでした。

 

今年、2002年。私は32才になりました。
そしてハッとします。
あの日のきよみちゃんの言葉を思い出して。
もしかして、もしかして、もしかして..と。
私はその後も、引っ越しを繰り返し、今では海外在住です。
きよみちゃんを探したいのですが、結婚してれば名字も変わっているだろうし、どうやって見つけられるか。
あの頃の私は、片親だったので(当時はまだ珍しく、世間からは白い目で見られがちだった)、
「ぶるぶるちゃんと遊んじゃだめよ。片親なんだから」
と、思いっきりよその子供の親が、
私の目の前で言うなんてことも、珍しくなかったし、
大嫌いだった先生にも、
「片親だからね。目つきも悪くなるんだろう」
と言われたこともあった。

 

ごめん省略されちゃった。
大嫌いだった先生にも、
「片親だからね。目つきも悪くなるんだろう」
と言われたこともあった。
そんな中、きよみちゃんだけが、私の友だちで、子供時代の唯一の理解者であったと思う。
会いたいと思う気持ちがそうさせたのか、2週間ほど前に、”あの日”の夢を見た。
あの日と同じ、きよみちゃんのおうちの台所。
イッチンテーブルいっぱいに、画用紙と色鉛筆。
私が自分の家から持ってきた、コロコロコミックが二冊置いてある。

(当時コロコロコミックは、結構高価だったので、私ときよみちゃんは、かわりばんこに買って、ふたりで回し読みをしていた)
台所からは、6畳ほどの今が見え、きよみちゃんのお母さんが、緑色の座椅子に座ってテレビを観ている後ろ姿が見えます。
本当に、何もかもが、私がこの夢を見るまで忘れていたことまでが、はっきりと、目の前にありました。
きよみちゃんが、ケーキの絵を画用紙に描いて、色を塗り、私はその横で、ハサミを持って、きよみちゃんが描くケーキを見つめています。

 

私は、夢の中で、
「これは夢だ」
と自覚していました。
きよみちゃんが、ふと手をやすめて、私を見ます。
そのとき、私は彼女に言いました。
「きよみちゃん。今日の私も、32才!」
きよみちゃんは、びっくりした顔をしたと思うと、私を見つめて言いました。
「忘れなかったんだ。ぶるぶるちゃん..」
きよみちゃんは、半分泣き笑いような表情です。

 

私も、泣きそうになるのをこらえながら、言いました。
「ドラえもんの未来じゃなかったねー!」
そして、ふたりで泣きながらも、大笑いしました。
そして…私は目が覚めました。32才の私の体で。
私は、泣いていました。
ただの夢だったと思う。でも、私は時空を超えて、あのときのきよみちゃんに、会いに行ったのだと思いたい。
きよみちゃんが、そうしてくれたように。

 

 

きよみちゃん2

 

私引っ越したの5年生の時だから、その小学校の卒業アルバム持ってないのよ。
もうひとつ、色々つっこまれるの覚悟で、きよみちゃんが私のために雨を降らしてくれた(今でも私はそう信じてる)話。
その日、”遠足のお知らせ”が配られた。
徒歩で2時間ほどかけて、ピクニックエリアのある大きい公園に行く、というもの。
遠足といったら、子供なら普通大喜びというところだけど、私は憂鬱だった。

 

なぜなら、前回の遠足が、つらい思い出になってしまったから。
他の子たちはみんな、当時流行りだった、ピンクや赤のサンリオ関係のお弁当箱に、タコのウィンナーやらハンバーグやらが入っていたりして、とてもかわいらしかったが、母子家庭の私の家は、そんな余裕もなく、男物(死んだ父の物)の、真四角で、銀色の、しぶ~ーいお弁当箱しかなかった

 

漢字キット、使ってるからかなー?名前ちゃんと”ぶるぶる”って打っても、出なかったりする。ごめんね。
続き
もちろん、おかずなんて質素なもので、母の気持ちも考えず、
「こんなのイヤだ!赤いキティちゃんの
お弁当箱買ってよ!おかずもウィンナー入れて!」
とだだをこねたりした。
母が申し訳なさそうに、何度も
「ごめんね、ぶるぶる」
と言っていた(ひどいよねー私も)。

 

そして遠足のお昼の時間、グループに別れてお弁当を食べることになり、
(きよみちゃんは、別の班になってしまった)
私は、一生懸命お弁当を包んであるフロシキ
(このフロシキがまた、やっぱり親父仕様だったんだけど)
で、お弁当箱を隠しながら食べていた。
でも、そのグループの中に、お約束のように意地悪なリーダー各の女の子がいて、目ざとく私のお弁当箱に注目。

 

リーダーは、にやにやしながら、隣りの女の子に、私のお弁当を指さしつつ、ひそひそと耳打ちした。
そしてまた、耳打ちされた子がそのまた隣りの子に、と伝言ゲーム。
全員(6人ぐらい)にまわったところで、大爆笑。
私は、本当に消えて無くなってしまいたかった。
前ふり長くなったけど、とにかくそういう理由で、私にとって、遠足イコール地獄、だった。

 

きよみちゃんも、あの時、遠巻きに見ていたらしく、遠足のプリントをもらった時、そんな私の気持ちを読んでか、
「ぶるぶるちゃん。私遠足行きたくないな。
学校の方が面白いし。ぶるぶるちゃんも?」
と言ってきた。
私は、即座に、
「私も行きたくないんだ。A子が意地悪だから」
と言った。きよみちゃんは、
「じゃ、雨が降るように、お祈りしてあげるから!」
と、言った。

 

そして、遠足の前の晩、母親が茶箪笥から例の銀色弁当箱を、出すのを横目で見つつ、オーマイガッとなりながら、布団に入った私。

次の朝。大雨。

そりゃもー本当に、ドシャ降りで、近所のドブ川は、あふれまくってた程。
嬉々として学校に行く私。もちろん遠足は中止。
「きよみちゃん!ほんとに雨降ったね!」
と、彼女を見つけるなり私は言った。
きよみちゃんは、にこにこと笑っているだけだった。

 

 

デパートの道

自分語りになってしまうけど、小さい頃から気になっている奇妙な道がある。
いまは造成されてしまってきれいな街角になってしまったけど、小学生ぐらいの時は野原や空き地だらけの場所だった。
で、そこを二本道が走ってるんだけど右側はお社への道。
小さいお社で小さい鳥居にお狐様がこれまた小さく置いてあった。
で反対側の道が不思議で、俺は「デパートの道」って呼んでた。
なんでデパートかって言うと、草ぼうぼうの道を進んで行くとなぜか急に道が開けてよく出かけた二子多摩川の高島屋の近くに出たんだ。
直線距離は自分の家から2km。
それがその道を使うと500mぐらいで着く。
車の音もざわめきもなく、いきなりデパートの裏手に出るんだ。
ガキの頃は便利な道だったけどリア厨の時に一回使ったきり変に思って使わなくなった。
まだお社は残っているけど、もう道はなくなってる。
今思い出しても不思議でしょうがないですよ。

 

 

消えた駄菓子屋

 

小四の時の記憶なんだけどね。
近所に公園があって、そのすぐ先に駄菓子屋があったのさ。
いつもは公園でみんなと遊んで、駄菓子屋いって買い食いしてってパターンだったんだけど、その日はなんだか俺一人だったね。
一人で公園いてもつまんないから、駄菓子屋に行ったのさ。
何時も通りの道を行って、何時もの交差点の角に駄菓子屋が……。
無い。

なんか普通の家が建ってる。潰れたのか、とも一瞬思ったんだけど昨日まであった店なのよ。
しかも、更地になってるわけでもなく普通の一軒家になってる。
10年来住んでる町で徒歩30秒くらいのトコを道間違えるはずもないし。
周りの風景、何時もと同じな様でちょっとだけ違和感があるような感じがしてきて。
怖くなって走って公園に戻ったさ。
でも、もっかい確かめるかと思い直して駄菓子屋行ったら今度はちゃんと有った。
何時も通り。
これっきり、二度と起きなかったけどね。アレは何だったんだろう。

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