『お稲荷さん・お狐様にまつわる不思議な話』|奇妙な体験まとめ

スポンサーリンク
『お稲荷さん・お狐様にまつわる不思議な話』|不思議な話・奇妙な体験まとめ 不思議な話
スポンサーリンク

ボロボロの御神体にお供えを続けていたら

 

京都での話なら俺もひとつ

俺は大学生で、コンビニでアルバイトしてた。

そんで、俺の通ってた大学ってのがまた田舎っていうか
山の中に校舎あるのよ。
敷地内にリアルに‘猪注意!!’なんて看板あるわけww
ぶちゃけ↑で大学、特定されそうなんだが

まぁ、そんな大学に歩いて5分弱の所に住んでた。
こんな所だから、街灯なんてほとんどないのよ
マジで真っ暗
当時は「流石は京都!風情があるぜ!」とか思ってたw

いい加減、貯金尽きて二回生の春くらいからコンビニの深夜勤始めた。
廃棄の量にビビッたね。
一ヶ月くらい務めてからもう本当に面倒くさくなってね
コンビニ行く道を探索しまくった。
バイトがメンドい⇒探索になった理由は俺に聞くな
そんなこんなで、探索中に何か社?みたいな?そんなんがある道を見つけた。

 

もう本当にボロボロ。
あちこち傷ついてるし、社にある御神体っていうの?
が、近所の馬鹿ガキのせいか原形ない、ただの石になってた。
まぁある意味、原形だな。
イメージ的に言うなら夏目友人帳の露神さまみたいなの

凄く可哀想だと思った。つーか不憫に感じてな
大学の専攻が歴史ってのもあったし、宗教学の講義も習ってたから
(習ってたくせに?付けまくってすまん。 不真面目な学生でした)
山の社なんて時代違えば、結構な信仰の対象だろ?
それで、どーせ廃棄捨てるんだったら、ここに御備えすればいくない?
って発想になった。
ちなみに御備えものは饅頭とか団子

 

そこから俺の日課は
大学終わる⇒寝る⇒22時からバイト⇒4時終了⇒御備え⇒寝る⇒大学
になった。
不思議なことに御備えものは次の日にはなくなってた
まぁ今考えると不思議なだけで、当時は「よしよし、いい食いっぷりだ」
とか特に深く考えず思ってた。

そんな日を続けて、コンビニの制服が半袖から長袖になったくらいだと思うんだけど
明らか未成年の襟足の長さが戦闘能力の高さと勘違いしてる金髪DQNが
タバコ買いに来て
テンプレ通りに断ったら、俺のチャリをパンクさせやがった
悪いとは思ったけどあまりにイラついたんで歩きタバコしながら帰った
社の前に通りかかってもタバコくわえてて
いつも通り御備えしてたらタバコ煙かったのか「コンッ!」って声ってか音が聞こえてな
聞き間違えと思いつつも、試しにフーって吐いたらまた聞こえたw
恐怖心とかは全然なかった。
言うまでもなく、俺の日課はひとつ増えたw

 

飽き性で、長続きしない俺が唯一、卒業でバイト辞めるまで自発的に続けられてたのが
この御備えものだった
コンビニを辞める最終日にいつも3時くらいにワンカップ買って帰るお爺さんに
「○○道の少し外れにある社ってなにを祀ってるかご存知ですか?」って聞いてみたら
「知っとるよ。狐さまが祀られとる。」
詳しく聞くとやっぱり、昔は多くはなかったけど拝みに来てる人がいたらしい
今では亡くなったり、入院してたり、遠くに行っちゃったりでほとんどいないということだ。
(爺さんが、儂も腰が云々ほざいたから、深夜に酒買いにくる人が何をw と突っ込んどいた)

最後の御備えの時
まぁ、最後ってんで、きちんとかがんで頭下げて手を合わせた
その最中、何か気配を感じて薄目開けたら黄色くて先が白い尻尾が見えた
瞬きしたら消えたんだけどね

こんな感じw
怖くなくてごめんねw

大学の講義のことなんざかけらも覚えちゃねーけど
このことに関してはなんでか鮮明に覚えてんだよね

神様が泣く

 

うちの祖父さん(祖父さんは婿養子で実家を出てる)の実家の山に伏見から借りてるお稲荷さんの祠があって、でも祖父さんの家の人たちはみんな神様とか信じない人たちだから、祠にお供えどころか祠までの道が荒れ放題っていう状況で。
自分の祖母さんが異常に信心深いのと、母さんが信心深くはないけど霊感みたいなものが強いおかげで自分はお稲荷さんの存在を知ってたし、祖父さんの家の墓参りついでにいつも参ってたんだ。

母が言うに、お稲荷さんは長いことずっと「伏見に帰りたい」って言っていたらしい。
だけど祖父母は離婚してるから祖母さんは「○○(祖父)家のことはあたしには関係ない」って取り合ってくれないし、祖父さんに相談しても何が神様だって笑われておしまいだし。
実家も祠も山の中過ぎて祖父さんの車に乗せてもらわないと行けないのに、祖父さんが年で車の運転ができなくなってしまった。
だから、最後のお参りの時に母さんがお稲荷さんに「もうここには来れない」ってお稲荷さんに言ったんだそうだ。
自分だけはそんなこと知りもしなかったから、無邪気にいつかお稲荷さんを伏見に返してあげたいって思ってた。

 

それから5年くらいして独り暮らしも始めて、あるとき祖母さんが京都に旅行に行くっていうからそれにくっついて伏見に行くことにした。
その時に自分じゃ全然気が付かなかったけどずっと自分のそばにいたらしいお稲荷さんが、電話越しに母さんの方に行って、母さんがいわゆる「狐憑き」状態になった。
狐憑きで実際に何がどうなったのかは母さんは人に弱みを見せるのが嫌いなせいでよくわからないんだが、
1日中涙が止まらなくて、「たすけて」ってお稲荷さんの言葉が絞り出すように口から出た、らしい。
祖父さんの親族は神様なんて信じないし、祖母さんは他人事だし、母さんはもうここには来られないって諦めてしまった。
もうこのお稲荷さんを助けてあげたいと思っているのは世界中であんただけなんだよ、って母さんに言われた。

神様が泣くっていったいどんな惨事だよ、って思いながら、その話聞いてものすごい使命感に駆られてどうやったらお稲荷さんを伏見に返すことができるのか色々調べて、何とかお稲荷さんを伏見に返すことができた。
お稲荷さんを伏見に返す瞬間、物凄い号泣してた。今まで祖父さんたちの家族を見守ってくれてありがとう、って、そういう気持ちで送り出したかったんだけど、
個人的な感情ではこの人(?)はもう自分と縁のあるお稲荷さんじゃなくなっちゃうんだな、ってすごい寂しかったな。

本当はもっといろいろあったんだけど簡単にまとめるとこんな話。
うちのお稲荷さんを返せたのはすごくよかったんだけど、これを思うと、どこかの地方の田舎の山奥とかで忘れられて祟り神になっちゃってるお稲荷さんってもしかしたらいるんじゃないかって、ちょっと怖い。

私も、母の実家のお稲荷さんのお世話を叔父に頼まれていたんだけど
親戚に阻まれてできなくなってしまった。
一緒にお祀りしてたご先祖様が
夜な夜な夢にでて来たよ。
ご先祖様が「お屋形様のところに戻してくれ」
というときに、ドンと丸に十字の家紋が出て来たので必死で調べて
鹿児島稲荷神社にお返ししました。
自分じゃ動けなくて、母や親戚にお願いしたんだけど、無事にすんで安心しています。

おお、島津の殿様の家来だったのかな?うちもそうなんです(かなり下級だけど)
島津と稲荷は縁がありまくりだもんね。お返し出来て良かった良かった

と、思う反面、長年派遣先から帰ってきた狐さんたちに居場所あるのかなぁ
こんなに祭られなくなってしまって、仕事ない狐さんたち多いのかな…

屋敷神としてお祀りしてるから、お祀り自体は別々ではあるね。
ただ、神棚には色んな神社のお札が一緒になってるよ。
特に問題はないとおもっているけど、零感だからわかってないだけかもしらん。
読みながら涙があふれてしまったよ…
放置なのが悲しいんじゃなく、誰からも信じられない、必要とされないのが一番ツラい気がする
帰りたいのに契約(?)で縛られ帰れないなんて、狐さん可哀想過ぎる…あなたが願いを叶えてあげて良かった。家を守る役目は終わっても、あなたとの縁はずっと繋がり続けると思うほんと、あちこちの放置社から御霊返し出来たらね…
へー興味深いお話ありがとう
「自分では帰れない」って本当なんだね
人間にできないあれこれができるのに、世話してくれなってつらいのに勝手に帰る
のは不可っていう、ようわからん神様界のルールそれにしても稲荷神にも性格の違いがあるんかね
荒々しいのだと関係者がヒドイことになるらしいじゃん
それに比べたらなんて温和な神様だ
あと、電話で移ったっておもしろいしかし勧請は本当によほどの覚悟が必要なんだね
なにが起こるかわからない無常の世の中、社会はどんどん核家族化、経済不況で
結婚すらできない人も増え、一方で科学万能で信仰心の全体的な衰退化
今困ってる派遣先の神様方も勧請した方も、当時はまさかこんな風になるとは考えもしなかった
だろうしねえ 

コメント

タイトルとURLをコピーしました