なんか笑える心霊体験【短編集】Vol. 10 – 全20話

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なんか笑える心霊体験【短編集】Vol. 10 - 全20話 笑える心霊体験
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雨の日の女

 

8年くらい前の、ちょうどこの時期に、2週間くらい
金縛りと同時に、窓の外から女性っぽいナニカにじーっと見られる、
って体験をしてたんだけど、
何故か雨の日になると、軽い金縛りだけで終わってたんだ。

だから、カサ差す知恵は無いのかよ…ってツッコミ入れてたら
ある雨の夜に、ついに サ ト イ モ の 葉 っ ぱ を持って現れて
しかもそれをくるくる回して「どうだ」、と言わんばかりで…

思わず金縛り蹴散らして身体を跳ね起こして
「さては貴様トトロ気取りかあ!!」
って大声で叫んだら
二度と出て来なくなった

 

 

なんだ

 

父から実際に聞いた話です。

木工職人だった父が夜遅く作業場の片づけをしていると、
背後で人の歩く足音がします。
オガクズを踏みしめるさく…さく…という音がはっきりと聞こえます。
こんな時間に人が来るなんて。不気味に思った父が振り返るが誰もいない。
足音も止みました。
そしてまた片づけを始めると足音が。
振り返ると誰もいない。
何度かそれを繰り返しているとだんだん面倒くさくなってきました。
いくら足音がしても振り向きません。
そのうちに相手もしびれを切らしたのか
今度はかりかりと木を爪で引っ掻くような音がします。
そこで父親が振り向くと、どう考えても背が届かない高さの窓に、
男の顔がのぞいていました。
父が、「なんだお化けか」と言うと
「なんだとはなんだ」と怒られてしまったそうです。

繰り返しますが実話です。
その後父は特に変わったこともなく先日は釣りに行ってミツバチに刺されました。

 

 

くだん?

 

うちの父は、幼い頃によく牛お化けの話をしてくれた。
その中の一つなんだけど、九州出身の父が若い頃の話(50年ほど前)。

ある夜、海岸沿いの崖に女の子と二人で腰を掛けて話をしていた。
いい雰囲気だったらしい。
すると左前方から、何やら人らしき黒い影がこちらに向かってきた。
30m程近づいてきた物の輪郭が、ぼんやりと見えてきた。
顔が牛、身体は女性でワンピース姿。そしてスピードあげてこちらへ。
父は恐ろしくなって横にいた女の子を残し、慌てて走って逃げた。
それ以来、その女の子とは音信不通らしい。

私は幼いながらも、父が置いてきた女の人が心配で仕方なかった。
数十年経ってからも、自宅で震度2の地震が起きた時、真っ先に一人で外へ避難した父。
今でも、自分に正直に生き続けております。

黒い人たち

 

大学2年のころの話なんだが、先輩に肝試しにつれていかれたんだ
地元の人しか知らないようなマニアックなところばかり連れてかれて、途中トンネルの中で車動かなくなったり、ついてないラジオからノイズがでたりでグッタリ
最後の締めにと獣道を登った先にある廃寺につれてかれた
そこは隠れキリシタン(っていうのか?)の寺だったようで、どこかマリア様っぽい雰囲気の仏像があった
そこで出たんだよ
黒いモヤモヤした人型の塊がいくつも!
全員それを見て悲鳴をあげながら石段を駆け降り、獣道をかきわけながら全力で走った
もうすぐ車に辿り着ける!ってところで1人転倒
大学生が坂道を全力で走って転倒したもんでコケ方がハンパない
コケた勢いで飛び上がり、空中で回転→落下→転がり落ちてくる
こんな状況なのにちょっと笑いそうになりつつさっきの塊が追ってきてないか確認すると、すごい勢いでワラワラ追っかけてきてた!
ただ、動きが変
前傾姿勢でスケートみたいな動きで追ってくる
集団でスイーッスイーッて感じで
俺は我慢できなくなって噴き出したんだ
みんなも笑ったw
そしたら黒い人たちは立ち止まっちゃって、口元に手をあててコソコソ相談してるみたいな動きしだしてさ、最終的にトボトボ歩いて帰ってったw

 

 

車を追うもの

 

夏にバーベキューやっていた時に、
ご飯も食べたし、花火もしたしで、
やる事ないからお決まりの肝試しに行った時のこと。

近くに心霊スポット的な場所があるって言うんで、
車2台で分乗して行ったんだけど、
車中はこれまたお決まりの怖い話とかで盛り上がり、
女の子なんて「やだ~、もうやめようよ~」なんて言い出したりして、
肝試しには最高潮!!って空気になった時、
運転してるヤツが「後ろからなんか来る!!」って叫びだした。

みんなで一斉に振り返ると、絶対アレは車なんかじゃない!ってのが、
猛スピードで迫ってきてた。
車内は大パニックとなり、事故る寸前みたいな運転も怖いけど、
後ろから来る何だか判らない物も怖いしで、
車内が「うぎゃ~~っ!!」ってなった時に、
とうとうアレに追いつかれちまった。

そのアレの正体は、ワンボックス位はありそうな、
大きな大きなネコだった。
あまりの恐怖に車内が静まり返ったその時、
その大きなネコがこっちを向いて「にゃあ」とだけ言って、
颯爽と追い抜かしていった。

車を脇に停車させて、みんなで今見たものを協議した結果、
「アレはスゴイ大きなネコ!」という事に落ち着き、
肝試しどころじゃねぇとUターンして帰った。

後から聞いた話によるとその場所の神様だか何だかがネコで、
ふざけ半分に山道に入ってきた奴等を、
「あぶねーよ!」と注意する的な意味で姿を現すらしい。
正直、超かわいい猫なので、怖いというより、
ファンタジックなものを見た気分になった。

 

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