なんか笑える心霊体験【短編集】Vol. 10 – 全20話

スポンサーリンク
なんか笑える心霊体験【短編集】Vol. 10 - 全20話 笑える心霊体験
スポンサーリンク

理系の先生

 

早く寝すぎてこんな時間に起きてしまったから体験談でも
大学付きの工業高校に通っていた時の話しなんだが
その高校で電子回路の授業を受け持つ先生がいたわけだが
良い先生で、無駄に熱くてウザイやらいい人やらでまぁ愛憎半ばな対応される先生だったんだが
ここではI先生としてよう、このI先生が結婚する事になって家を買ったわけですよ
でまぁ、生徒の数人が引っ越しを手伝う事になったのね。俺も友人に誘われて参加ですよ、おごって貰える焼き肉目当てに。
でも当日になって引っ越し先の家に着いた瞬間全員ドン引きですよ、ガチでドン引き。
二階建ての小さい庭付きの古い和風建築の家だったんだけど、どう見ても幽霊屋敷。
人が住んでいないってのを差し引いて見ても幽霊屋敷。だって窓という窓にお札貼ってるんだもん。
線の細い美人って感じの奥さんなんか家見た瞬間に泣きそうになってる。
訊いたら家選びは旦那に任せて見てなかったって、あんた自分の住む家ぐらいは自分で確認しろよと。
でもI先生は一人元気、めっちゃ元気。「俺はこういう古風な和風建築が大好きなんだ!」って、OK分かったから黙れよ的な空気。
意気揚々と玄関の扉をあけてジェスチャーでお前等こいよ!的なジェスチャー、マジうぜぇ
中の雰囲気は外見に輪をかけて最悪で奥さん顔面ブルーレイ。
俺は奥さんの顔色が最悪になる瞬間をバッチリ確認、壁一面に人間の顔みたいなシミが多数。
先生はハイテンションで空気入れ替えるぞーって言いながら、明らかに封印風に貼ってるお札をびりびり剥がしながら
窓を開けまくる、窓を開けてもあんまり家の中が明るく感じられなかった。
顔面ブルーレイの奥さんに対して、ここは将来子供部屋にしよー的な事を言ってる、奥さん無言。
肝心の引っ越し作業自体は先生の友人と俺達生徒でつつがなく終了。
奥さんはキッチンが近代的なというよりも、家の古さとは明らかに不釣り合いなシステムキッチンを見て多少顔色復活。
トイレ風呂キッチンは、ちょっと前に改装されたそうだ、不動産屋の涙ぐましい努力の跡。
報酬の焼き肉を食ってる時に、奥さんが何度か唇を噛みながら「大丈夫、大丈夫」って呟いてるのを俺含めて生徒が数人確認。

で引っ越しから一週間後。
先生が授業の中の雑談で、奥さんが幽霊を見たとか笑いながら話す。明らかにウケを取れるだろう的な感じで。
だが俺達が持ち帰った先生宅の写真を見て知っていたクラスメイトは全員ドン引き。
行った俺達は全員あぁやっぱりと思う。
更に一週間後に先生が、奥さんが実家に帰るとか言い出してると授業中にぼやく、全員あぁやっぱり的な空気。
先生の話を軽く纏めると
夜中に廊下を歩く人の足音が、夜中に目を覚ますと目の前に女やら男やら子供が、風呂場の磨りガラスの向こうに人影が
本棚の本と本の隙間から男がこちらを覗いてる、廊下を千切れた腕がはっていた、ガラス窓に張り付く女等々
を全て奥さん一人が何度も目撃しているとの事。
「そんなわけないのにねー」と先生その後にこういった事実錯誤や錯覚が脳のどういった機能による物かを延々と説明。
更に一週間後に先生、奥さんが引っ越ししないと離婚するとか言い出したけど、俺はあの家が好きだと言い出す
もちろん全員ドン引き。
あの家が好きで引っ越したくないから、幽霊なんかいないというのを奥さんに証明してあげるんだ!的な事を言い
人手がいるから誰か手伝ってくれと言うが、勿論全員がそんな家に行きたいと思うわけもなく誰も手を挙げない。
見かねた友人が手を挙げたので、仕方なく俺も手を挙げる、友情って大事よ?
で、当日ですよ当日。
引っ越しの時に見た先生の友人も来てる、声をかけると「君もこういうの好きなの?」と訊かれる
そんな訳ないだろうと答えると「こういうのって理系魂が震えない?」って震えるかボケ。
先生俺達を前に軽く演説、「この家が呪われているというのなら、呪われている物的証拠があるはずだ」その時点でなんか違う。
涙目な奥さんを無視して「それを今日は探して壊します!」と宣言、奥さん相変わらず美人。

で家捜し開始。
発見された物を覚えてる物だけ
大量の球体関節の人形の右腕だけ、十体くらいの頭のない仏像、お札で塗り固められた球体の何か、
正気の人間が描いたとはとうてい思えない絵が数枚、紐でガッチガチに縛られた上にお札が貼りまくっている小さい木箱
多分ネズミの骨と思われる物が大量に入った壺、妙な染みのある掛け軸
他にも色々あったはずだが、それらを家の天井裏や床下、まだ使ってない部屋の押し入れ等から回収し
庭に並べて先生が唸る「こんなにもガラクタを放置した物件を平気で売るなんて!」先生憤る場所が違います。
でも少し納得いくぐらいに、何か曰くありそうな物が大量に発見される。
しかしここでさすがのI先生も困る事に。
「捨てるの大変だなぁ」あーそうですか。
ここで先生の友人が提案「古そうな物は知り合いの教授に要るかどうか訊いておく、要らない時は大学で処分しとくよ」との事。
先生の友人が携帯で更に友人を呼び出し、車を持ってきて貰う。
ここで殆どの物が回収される。庭先に残った物は、ネズミの骨のような物がいっぱい入った壺と、絵。
先生おもむろに絵に火を付ける。奥さんが涙目でこっちを見るがそんな目で見られても。
「壺はどうするかなー」と言いながら壺を持とうとして先生壺を落として割る。
奥さんの顔が引きつって硬直するのを俺は目撃する、友人を見ると友人も顔が引きつっていた。
I先生は「アチャー」とか言いながら箒とちり取りで、壺の破片と骨を集める。
集め終わるとおもむろに家の中にもどり、持ってきた四角いクッキーの空き缶に破片と骨を入れる。
「燃えない日でいいのかな?」と先生の友人と相談する。
「これで良し!」と宣言。何が良しなのか理解できないまま終了。
帰りの電車で友人が、「初めて幽霊見た」と俺に告白。
友人いわく、「壺を割った瞬間に庭中が黒いモヤみたいな人影でイッパイになってゾロゾロと歩いて出て行った」だそうだ。
後日、先生が嬉しそうに「奥さんが実家に帰ると言わなくなった」と俺達に報告してくれた。
思い出しながら書いていて思ったが、これじゃぁ面白いのは霊じゃなくてI先生である。

炎に顕現

 

20年くらい前(俺が大学時代)冬の話だ。
授業にもほとんど出ずに徹マンしてた。
やたら霊感の強い奴の部屋でコタツで卓囲んでた。
コタツだけでは寒いから、石油ストーブつけていたんだが
火力の調整がおかしかったのか、いきなり炎を吹き上げた。
それだけでもびっくりだが、霊感の強い奴が「観音さまやーー」
と叫んだから、なおびっくり。
炎の中に観音様の姿が浮かび上がったらしい。(邪悪ぽかったので神ではないと
その友人は言ってたが)
するとストーブ側に座ってた奴がいきなり立ち上がり、おもむろに人差し指と中指で
目潰しのポーズをとり「ここか?目はここかーー?」と言いながら、観音様がいると
おぼしき空間に目潰し。
みんな唖然として、笑い転げてしまった。
観音様もあきれたのか、すぐに消えたそうだ。

 

 

看護師の仕事

 

携帯から

うちの親父が体験した話。
親父は看護師をやっていて、その日も夜勤だった。
夜の2時頃、疲れたので手術室のベッドで仮眠をとっていた。
すると突然、手術室のドアが開いた。なんだろうと思いそちらを見ると
血塗れの男がこちらをすごい形相で睨んでいたらしい。

親父は「なんだ、幽霊か」と言ってまた寝たそうだ。

親父曰くいちいち相手にしていたら
仕事にならないそうだ。

 

 

女の嫉妬

 

私が厨房だったころたまに部屋にでてくる女の霊がいたんだ。特に何をするわけでもなく、夜中に私を金縛らせて部屋をうろうろして帰っていくだけだったんだけど。
で、ある日の夜、また金縛って(またか・・・)とか思ってるとその女私の上に乗ってきて首に手かけて首締め出したんだ。
でさ、今回はやばいかもって思いながらその女の顔見たらけっこうかわいいの。
そんときの私ちょっと太ってて男子にいじめられてて、その女の顔見たら無性に腹がたって
「てめえちょっと顔良いからってチョーシ乗ってんじゃねえええええ!!」
って叫んだら「ごめん・・・」って顔しながら消えてった
それ以来その女の霊は部屋にでなくなりました。

 

 

畑の祖母

 

俺んちの田舎の畑は大根を主に作ってる畑でした
でも祖父が腰を痛めてから畑は荒れ放題

そんなある日
夜中に誰かが畑にいる気配がしたんだって
痛い腰を抑えながら様子を見に行くと
なんと!二年前に亡くなった祖母が
荒れた畑で残されてた大根を懸命に抜いてた光景が!
でも
婆ちゃん、隣の他人の畑を中心に抜いてた為に
祖父は複雑な心境だったとか(´・ω・`)

コメント

タイトルとURLをコピーしました