さまざまな言語で「悪魔」を表す言葉には、音の強さや響きの深さに少しずつ違いがあります。少し怖さを含みながらも、その国らしい独特のニュアンスが感じられるのが面白いところ。物語づくりや名前の参考にもなるので、気軽に読み比べてみてください。
『悪魔』の外国語 一覧|かっこいい・美しい・おしゃれな言葉
西欧語
- 英語
Demon(ディーモン)
一般的な「悪魔」を表す語で、冷たく鋭い響きが特徴。Devil や Fiend に近い語感で、創作では邪悪な存在名として幅広く使われる。 - フランス語
Démon(デモン)
やや湿った音色を持つ語で、英語より神秘的な印象。Diable(ディアブル)も近い意味で、物語では妖しい雰囲気を添える言葉として人気。 - イタリア語
Demone(デモネ)
滑らかな響きを持つ表現で、情念を感じる音が特徴。Diavolo(ディアヴォロ)も類語で、より強く“悪“のイメージに寄る。 - スペイン語
Demonio(デモニオ)
語尾の響きが印象的で力強い言葉。Diablo(ディアブロ)も代表語で、激しさや混沌を連想させるため創作名としても使われる。 - ポルトガル語
Demônio(デモーニョ)
伸びる母音が特徴で、重厚さと不気味さが混ざる響き。Diabo(ジアボ)も近い語で、民間伝承でしばしば登場する。 - ドイツ語
Dämon(デーモン)
硬質で冷たい音を持つ語。Teufel(トイフェル)も強い語感を持ち、悪しき霊や人を惑わす存在として語られる。 - オランダ語
Demon(デーモン)
英語と似た綴りだが、口にしたときはやや軽やかな印象。Duivel(ダイフェル)はより一般的で、日常語にも登場する。 - 現代ギリシャ語
Δαίμονας(デーモナス)
古代語に由来する深みのある響きで、中性的な“霊”のニュアンスも残す。Diavolos(ディアヴォロス)はより悪の色が強い。
北欧語
- スウェーデン語
Demon(デモーン)
英語に近い形で使われる語で、硬さの中に少し陰のある響き。Djävul(イェーヴル)は「悪魔」を表し、より強い印象を持つ。 - デンマーク語
Dæmon(デーモン)
柔らかい母音が特徴で、静かな恐ろしさを感じる語。Djævel(イェーヴェル)も類語で、宗教的文脈で登場する。 - ノルウェー語
Demon(デモーン)
落ち着いた響きで、霊的存在としての悪魔像を伝える。Djevel(イェーヴェル)はより日常的で強いニュアンスを持つ。 - アイスランド語
djöfull(ジョフル)
北欧らしい鋭い音を持ち、荒々しいイメージを与える語。demon と比べ自然の力や古代神話の影が濃く感じられる。 - フィンランド語
Demon(デモン)
外来語としての形が使われるが、Paholainen(パホライネン)が一般的。重い響きで、邪悪な霊的存在を強調する。
東欧・中欧語
- ポーランド語
Demon(デーモン)
深みのある発音で、闇の霊を思わせる語感。Diabeł(ジャベウ)は強い“悪“の印象を持ち、伝承にも多く登場する。 - チェコ語
Démon(デーモン)
素直で発音しやすい形で、英語より柔らかい。Ďábel(ジャーベル)は“悪魔そのもの”に近い直接的な語。 - スロバキア語
Démon(デーモン)
濁りの少ない響きが特徴で、静かな魔性を帯びる。Diabol(ディアボル)も近い語で、強烈な悪意のイメージがある。 - ハンガリー語
Démon(デーモン)
伸びのある音が魅力で、どこか異国的な雰囲気。Ördög(エルドゥグ)は民間伝承にも多い語で、より俗的な悪魔像。 - ラトビア語
Dēmons(デーモンス)
語尾が強く残り、存在感のある響き。Velns(ヴェルンス)も類語で、妖しい力を持つ存在として登場する。 - ロシア語
Демон(デーモン)
重く深い響きで、文学作品でも象徴的に使われる。Чёрт(チョルト)はより俗的で、悪戯好きの悪魔像を持つ。 - ウクライナ語
Демон(デーモン)
柔らかさのある発音が特徴で、悲哀を帯びた雰囲気も。Біс(ビース)は民話的で、悪意より騒がしさを連想させる。

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