風を表す言葉は、同じ自然現象でも言語によって響きやニュアンスが少しずつ変わります。さらりとした音のもの、包み込むような柔らかさをもつもの、物語を運んでくるような響きのものなど、眺めるだけでも楽しい表現がそろいます。創作や名前づくりのヒントにもなる、小さな言葉の旅を一緒に楽しんでみてください。
『風』の外国語 一覧|かっこいい・美しい・おしゃれな言葉
西欧語
- 英語
wind(ウィンド)軽く抜けるような響きで、そよ風から強風まで幅広く使われる語。breeze(そよ風)、gust(突風)と並び、創作でも扱いやすい表現。 - フランス語
vent(ヴァン)鼻に抜ける柔らかい響きが特徴。軽やかな風を連想させ、brise(微風)とも相性が良い。静かな情景を描くときに向く語感。 - イタリア語
vento(ヴェント)明るくよく通る音で、自然の力強さをイメージしやすい語。brezza(そよ風)も近い語として使われ、詩的表現にもなじむ。 - スペイン語
viento(ビエント)息の破裂音が心地よく、動きのある描写と相性がよい。brisa(微風)と合わせるとシーンの強弱をつけやすい表現になる。 - ポルトガル語
vento(ヴェント)母音が続く柔らかい音で、穏やかな風も荒れる風も表せる語。brisa(そよ風)もよく使われ、情緒的な文脈にも合う。 - ドイツ語
Wind(ヴィント)重すぎず硬すぎない響きで、自然の勢いを端的に表す語。Brise(微風)、Sturm(嵐)など関連語も力強い印象をもつ。 - オランダ語
wind(ウィント)英語と似た綴りながら、どこか素朴で柔らかな響き。bries(そよ風)など類語と組み合わせると、北海の情景を感じさせる。 - 現代ギリシャ語
άνεμος(アネモス)滑らかな母音が続き、神話の風神アネモイを思わせる語。微風はαύρα(アヴラ)で、幻想的な名前づくりにも使いやすい。
北欧語
- スウェーデン語
vind(ヴィンド)軽快な響きで、北欧の澄んだ空気を思わせる語。bris(微風)も近く、静かな森や湖畔の風景づくりに向く柔らかい音。 - デンマーク語
vind(ヴィン)短くすっきりした発音が特徴で、海風のイメージとも相性がよい。brise(そよ風)と並び、都会的な雰囲気にも使える語感。 - ノルウェー語
vind(ヴィン)透明感のある響きで、山から海へ吹き抜ける風を想像させる語。bris(微風)など関連語も自然描写に心地よく馴染む。 - アイスランド語
vindur(ヴィンドゥル)独特の語尾があり、荒涼とした大地を吹く風を思わせる響き。andvari(そよ風)もあり、神話的な空気をまとった表現が可能。 - フィンランド語
tuuli(トゥーリ)丸みのある音で、優しい風の動きを感じさせる語。kevättuuli(春風)など複合語も豊富で、創作名にも使いやすい。
東欧・中欧語
- ポーランド語
wiatr(ヴィアトル)やや硬めの音が特徴で、強さを含んだ風のイメージに向く。bryza(微風)もあり、バルト海沿岸の情景ともよく合う表現。 - チェコ語
vítr(ヴィートル)鋭さのある発音が印象的で、山間の風を思わせる語。větřík(小さな風)など派生語も多く、細かなニュアンスを描ける。 - スロバキア語
vietor(ヴィエトル)チェコ語と近い響きで、なめらかな語感をもつ。vetrík(そよ風)もあり、穏やかな丘陵地帯の描写に向く柔らかさがある。 - ハンガリー語
szél(セール)独特の子音が存在感を出し、乾いた大地を吹く風の印象が強い。szellő(そよ風)は柔らかく、対比が創作にも使いやすい。 - ラトビア語
vējš(ヴェーイシュ)長い母音が伸びやかで、波打つ海風の情景を連想させる語。brīze(微風)もあり、穏やかで広がりのある表現に向く。 - ロシア語
ветер(ヴィェーテル)豊かな母音が続き、広い土地を渡る風を思わせる語。ветерок(軽い風)もあり、情緒的な情景描写に使いやすい。 - ウクライナ語
вітер(ヴィーテル)柔らかな発音で、草原を渡る風のイメージと相性がよい。вітерець(そよ風)もあり、優しい音のバリエーションが楽しめる。

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