戦国時代 武将以外の辞世の句
お市の方
おいちのかた 1547 – 1583 戦国大名・織田信長の妹。
さらぬだに打ちぬる程も夏の夜の 別れをさそふ郭公(ほととぎす)かな
小野木 重勝 正室
おのぎ しげかつ せいしつ 生年未詳 – 1600 島左近(清興の娘で 小野木 重勝の妻。 関ヶ原の戦いに敗れ自刃した夫の後を追った。
鳥啼きて今ぞおもむく死出の山 関ありとてもわれな咎めそ
桂林院 – 武田勝頼室 –
けいりんいん 1564 – 1582 戦国時代から安土桃山時代にかけての女性。
黒髪の乱れたる世にはてしなき おもひに消ゆる露の玉の緒
駒姫
こまひめ 1577 – 1595 安土桃山時代の女性。最上義光と釈妙英との間の次女で、羽柴秀次の側室候補。
うつヽとも夢とも知ぬ世の中に すまでぞかへる白川の水
罪をきる弥陀の剣もかかる身の なにか五つのさわりあるべき
千 利休
せんの りきゅう 1522 – 1591 戦国時代から安土桃山時代にかけての商人、茶人。 わび茶の完成者。
ひっさぐる我が得具足の一つ太刀 今此時ぞ天に抛つ
鶴姫
つるひめ 1526 – 1543 戦国時代の伊予にいたとされる伝承上の女性。 大山祇神社の大祝職・大祝安用の娘といい、兄に大祝安舎と安房がいたとされる。
わが恋は三島の浦のうつせ貝 むなしくなりて名をぞわづらふ
徹岫 宗九
てっしゅう そうきゅう 1480 – 1556 戦国時代の僧。
殺仏殺祖 遊戯神通 末期一句 猛虎舞空
細川 ガラシャ
ほそかわ がらしゃ 1563 – 1600 戦国時代から安土桃山時代にかけての女性。明智光秀の三女で細川忠興の正室。
ちりぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ
以上、『《戦国時代》大名・武将たちのかっこいい辞世の句75首一覧』を紹介しました。
地方政権が群雄割拠して互いに相争った戦乱の時代を生きた武将たちが死に際に詠った句は、美しいもの、格好いいもの、男らしいもの、達観したものなど様々です。 心に残る句はあったでしょうか?
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