世界のさまざまな言語には、「ハート」を表す言葉に、それぞれ少しずつ違う響きやイメージがあります。柔らかく優しい音のもの、力強い印象のもの、詩のような余韻を残すものまで幅広く、眺めているだけで小さな発見が生まれます。名前づくりや創作のヒントにもなる、各言語の“ハート”の表現をまとめました。
『ハート』の外国語 一覧|かっこいい・美しい・おしゃれな言葉
西欧語
- 英語
Heart(ハート)まっすぐで親しみやすい響き。love・core などの類語とも近く、感情や中心を示す言葉として幅広く使える柔らかな印象の語。 - フランス語
Cœur(クール)丸みのある音が特徴で、情緒的な雰囲気を帯びる語。âme(魂)やamour(愛)とも結びつき、文学的な表現にも映える。 - イタリア語
Cuore(クオーレ)伸びやかな響きが特徴で、情熱や温かさのイメージを伴う。anima(魂)やamore(愛)など、感情語との相性もよい。 - スペイン語
Corazón(コラソン)リズム感ある語で、優しさと力強さを併せ持つ。alma(魂)やamor(愛)と近い領域の言葉としても親しまれている。 - ポルトガル語
Coração(コラサォン)鼻母音を含む独特の響きが魅力。carinho(想い)などの語と並び、温かい気持ちを描く表現に役立つ柔らかな音を持つ。 - ドイツ語
Herz(ヘルツ)硬めの音が特徴だが、不思議と温度を感じさせる語。Seele(魂)やLiebe(愛)と並び、感情の中枢を表すときに使われる。 - オランダ語
Hart(ハルト)シンプルで軽やかな印象の語。gevoel(感情)やliefde(愛)に近いニュアンスを持ち、ストレートな表現に向いている。 - 現代ギリシャ語
Καρδιά(カルディア)柔らかく歌うような音が特徴。psychi(心・魂)などの語と並び、感情の核を示すときに使われる、美しい余韻をもつ言葉。
北欧語
- スウェーデン語
Hjärta(イェータ)北欧らしい澄んだ響きをもつ語。kärlek(愛)とも近く、やわらかい感情や内面を静かに示すときに使いやすい落ち着いた音。 - デンマーク語
Hjerte(イエァテ)優しい子音が特徴で、穏やかな温度を感じる語。følelse(感情)などと添えると、静かな心情描写に向く表現になる。 - ノルウェー語
Hjerte(イェルテ)軽い響きを持ち、北欧語らしい透明感がある。kjærlighet(愛)と並び、優しい感情や真心を表すときによく用いられる。 - アイスランド語
Hjarta(ヒャルタ)角張った音と柔らかい母音の対比が魅力。ást(愛)やsál(魂)などと組み合わせると、神話的な雰囲気にもなる語。 - フィンランド語
Sydän(シュダン)落ち着いた音が印象的で、北方らしい静けさを感じる語。rakkaus(愛)とも近い領域で、幻想的な創作にも合う響き。
東欧・中欧語
- ポーランド語
Serce(セルツェ)丸い音の中に芯のある響きをもつ語。miłość(愛)とも親しく、素朴さと温もりが混ざる東欧らしい言葉。 - チェコ語
Srdce(スルドツェ)独特の子音配置で、チェコ語らしい硬質な美しさがある。láska(愛)と並ぶと、静かな感情の深さを表現しやすい。 - スロバキア語
Srdce(スルツェ)チェコ語と似た響きで、素朴で力のある語。láska(愛)などと合わせると、温かい情緒や中心を示しやすい表現になる。 - ハンガリー語
Szív(スィーヴ)鋭さと軽さが同居するユニークな音。lélek(魂)やszerelem(愛)と親しく、神秘的な雰囲気を出すのにも向く。 - ラトビア語
Sirds(スィルツ)清涼感のある響きで、北方らしい透明感がある語。mīlestība(愛)と呼応し、静かで深い感情を描くときに合う。 - ロシア語
Сердце(シェールツェ)柔らかさと重厚さが共存する語。душа(魂)やлюбовь(愛)と結びつきやすく、情緒をゆっくり伝える印象がある。 - ウクライナ語
Серце(セールツェ)明るさと穏やかさを感じる語。душа(魂)やкохання(愛)との相性が良く、優しい感情表現に適した響きを持つ。

コメント