ダーウィン賞(Darwin Awards)は、愚かな行為による死亡、もしくは生殖能力を無くすことによって自らの劣った遺伝子を抹消し、人類の進化に貢献した人に贈られる賞のことです。
進化論者のチャールズ・ダーウィンにちなんで名づけられた皮肉の「名誉」です。
受賞資格は、「子孫を残さないこと — 事故が原因で死亡したかまたは生殖能力を失った者であること。」などつの条件があるとしている。
受賞した事件・事故 一覧
※受賞と次点(Runner-Up)の事例のみ記載しています。記載のない年度は受賞なしです。2015年度は、受賞後に嘘が発覚したため取り消しとなっています。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ダーウィン賞
1994年
アメリカ合衆国【受賞】
商品を盗もうと飲料の自動販売機の上に乗ったが機械が倒れ、その下敷きになって死亡。
1995年
アメリカ合衆国【受賞】
乗用車にJATOを装着して高速道路を走行したところ車が離陸し、高さ約38メートルの崖の壁面に激突。(都市伝説扱い)
エジプト【次点】
井戸に落ちたニワトリを助けようと中に降りたが、次々と溺死した6人の男女。その後引き上げられたニワトリは無事だった。
1996年
ポーランド【受賞】
男らしさを誇示しようとチェーンソーで自らの首を切断。
インド【次点】
動物園のトラの首に新年を祝う花輪を掛けようと、檻に侵入して襲われた酔っ払い2人。(1人死亡、1人生存)
1997年
アメリカ合衆国【受賞】
「女にペ〇〇を切断された」と主張していたが、実は自分で切断していた男。(生存)
アメリカ合衆国【次点】
鉄道橋からバンジージャンプを行ったが、紐が長すぎたため頭から地面に激突し死亡。
1998年
アルゼンチン【受賞】
口喧嘩の末に8階の自宅バルコニーから投げ落とした妻が電線に引っかかっているのを見て、追撃のためか救出のためか自らも飛び降り、そのまま地面に激突して死亡した夫。妻は近くのバルコニーから救助された。
アメリカ合衆国【次点】
水槽掃除を手伝っている最中にふざけて飲み込んだ魚が喉に詰まり窒息死。
1999年
イスラエル【受賞】
夏時間と通常時間を取り違えて時限爆弾を設定し、運搬中に爆死した3人のパレスチナ人テロリスト。
アメリカ合衆国【受賞】
シャチと泳ごうと夜中に水族館のプールに忍び込み、水中に引きずり込まれ死亡。
カンボジア【次点】
酒を飲んでいる最中に裏庭から対戦車用地雷を発見、ロシアンルーレットと称して3人が次々とその上に飛び乗り、爆発して全員死亡。
2000年
アメリカ合衆国【受賞】
ベルトコンベア式の木材製材機が詰まったので電源を入れたまま直しに向かい、解決した次の瞬間、機械に巻き込まれて死亡。
フィリピン【受賞】
ハイジャックに失敗し手製のパラシュートを背に飛行機から脱出するもパラシュートが開かず死亡。乗客乗員は全員無事であった。
オーストラリア【受賞】
フォークリフトの安全講習ビデオを撮影の際、速度の出し過ぎとシートベルト未着用により投げ出されて死亡。
アメリカ合衆国【受賞】
飼い犬の脱走防止のため、庭を囲う形で120ボルトの電流が流れる電気柵を自作。その付近でトマトを栽培し、生ったトマトを収穫しようと手を伸ばした際に誤って柵に触れ感電死。
アメリカ合衆国【受賞】
自分が虐待していた同棲相手の10歳の息子に包丁を持たせ、「俺が憎いなら刺してみろ」と挑発し、一度包丁を置いた息子にそれを再び持たせてなおも挑発した結果、ついに刺殺された男。救急センターで発した最期の言葉は「ガキがこんなことをするなんて信じられるか?」だった。
アメリカ合衆国【次点】
セミオート拳銃でロシアンルーレットを行い死亡。
アメリカ合衆国【次点】
飲酒とマリファナ喫煙の上で、恋人とホテルの屋根に枕と毛布を持ちこんで就寝。寝ている間に転落死した女。
2001年
アメリカ合衆国【受賞】
非常に急いでいたので走行中の列車を弾き飛ばそうと踏切に突っ込み、反対に弾き飛ばされ死んだドライバー。
ガーナ【受賞】
呪術的なローションを2週間使用した後、不死身になったことを確認するため友人に自らを撃たせ死亡。
アメリカ合衆国【受賞】
アスファルト溶液のタンク内で灯りのためガストーチを使用し、引火して爆死。
メキシコ【受賞】
チワワ州にあるクリスタルの洞窟において、天井から生えている巨大なクリスタルを盗掘しようと試みたが、真下に立っていたため落ちてきたクリスタルの下敷きになり死亡した男。
アメリカ合衆国【受賞】
山道を車で走行中にブレーキが利かなくなり、同乗者8人に何も告げず車から脱出し、頭を強打して死亡した運転手。なお、車は残された同乗者の操作によりすぐに停止したため、同乗者に怪我人は出ず。
2005年
クロアチア【受賞】
手榴弾を重りに用いた煙突掃除の器具を製作中、爆発して死亡。
ベトナム【受賞】
偶然発見した古い雷管が起爆しないことを証明するため、これを口にくわえた上で友人に電線を繋がせたところ、爆発して死亡。
スイス【受賞】
スイス陸軍の中尉が自身の隊に急襲訓練を行うことを個人的に思い立ち、銃剣を手に隊員を襲撃するも、驚いた隊員に射殺される。
2007年
アメリカ合衆国【受賞】
1.5リットルのシェリー酒を使って自ら浣腸を行い、アルコールの過剰摂取で中毒死したアルコール依存症の男。
アメリカ合衆国【次点】
車で走行中にシガーライター部分に電源を繋いだノートパソコンを使用し、脇見運転のため対向車と衝突して死亡。
2008年
ブラジル【受賞】
トラック運転手向けの霊的な休憩所を作る資金を集めようと、デッキチェアに1000個の風船を取り付けて飛び立ったが遺体となって発見された神父。一度海上から救助要請があるも、彼は所持していたGPSの使い方を知らず、レスキュー隊は場所を特定できなかった。
2009年
ベルギー【受賞】
銀行のATMを破壊しようとダイナマイトを使用し、建物の崩落に巻き込まれて死亡した窃盗犯2人。事件当時建物には他に誰もいなかった。
2010年
韓国【受賞】
エレベーターに入る直前で扉が閉まったことに腹を立てた男性が、電動車いすで扉に2度体当たりをし扉を破壊してそのまま昇降路へ落下し死亡。
2011年
アメリカ合衆国【受賞】
オートバイのヘルメット着用義務化に抗議するため、ヘルメット不着用で走行している最中に事故を起こし、頭を打って死亡。
2012年
アメリカ合衆国【受賞】
ボトルの中の液体を酒だと思って飲んだらガソリンだったため、慌てて吐き出し服がガソリンまみれになった。口直しのためにタバコに火をつけようとして引火し焼死。
2013年
アメリカ合衆国【受賞】
酔っ払いが鉢植えに登って遊んでいたところエレベーターが行ってしまったため、扉をこじ開けケーブルをつかんで降りようとしたところ、そのまま落下して死亡。
2014年
イギリス【受賞】
コックリングが取れなくなりペニスを失う。病院に行くまで3日間うっ血した状態で過ごし、しかもチタン製だったため病院でもなかなか切除できなかった。(生存)
オランダ【受賞】
デ・カイプ帰りの熱狂的サッカーファンがごった返すロッテルダムのとある駅にて、2人の熱狂的サッカーファンの男性が度胸試しを行った。一人は列車が自分の上をスルーするようにとレールの真ん中に寝そべり、もう一人は列車にギリギリ轢かれない程度のレールの近くに寝そべったが、列車は二人が思ったより幅が広くて床が低かったため、結局二人とも轢死した。(ダブル受賞)
2015年
カナダ【受賞 取消】
イスラム教問題で揺れる2015年のカナダ総選挙で、スカーフなどで顔を隠すことの是非が争点となった。あえて顔を隠して投票をする運動が若者に広がるなか、ポリ袋をかぶって投票しようとした若者が、投票の列に並んでいる間に窒息死した…と言う記事がダーウィン賞に選ばれたが、後に嘘ニュースであることが判明し、受賞は取り消された。
2016年
アメリカ合衆国【受賞】
シートベルトとズボンを着用せずに自慰をしながら車を運転していた男。カーブで横転し、車外に放り出されて死亡。
アメリカ合衆国【受賞】
走行中のバンの屋根にマットレスを敷いて寝ていた女。マットレスは車に固定されておらず、バンが縁石に乗り上げた際にずれ落ちて死亡。運転者は無免許だった。
2017年
メキシコ【受賞】
新しいプロフィール画像を撮影しようと滑走路上でセルフィー(自撮り)をしていた二人の女性。着陸する小型機に気付かずにいたため、その翼に頭を強く打たれて死亡。(ダブル受賞)
2018年
インド【受賞】
外部との接触を拒む先住民族の島に一方的に立ち入り、殺害された自称宣教師の男性。
2019年
アメリカ合衆国【受賞】
ドアを開くと引き金が引かれるブービートラップを自宅に設置し、自身が罠にかかり死亡した60代男性。
アメリカ合衆国【受賞】
自動車が通れないように跳ね上げられた状態の跳ね橋をジャンプ台に見立て、助走をつけた自動車で飛び越そうとしたが失敗し、自動車ごと川に落ちて溺死した2人の男性。
アメリカ合衆国【受賞】
ベテランパイロットの50代男性。新型の小型機を拠点の空港まで空路で輸送中、コクピット内に燃料が漏洩していることが発覚。しかしパイロットはそれを放置し2度目の離陸。念のため電気系統をオフにして3度目の離陸後、足元の燃料に気を取られ墜落し死亡。
2020年
日本
【受賞】雪に覆われた10月の富士山に、スマートフォンで生配信しながら軽装備で登山した40代男性。アイスバーンで足を滑らせ垂直高度で約700m滑落して死亡。
オーストラリア【受賞】
高さ約30mの見晴台の防護柵上で逆立ちを試みた男。バランスを崩しセノーテに転落して死亡。
アメリカ合衆国【受賞】
とある美術商の冒険記に記された秘宝を発掘するため、ユタ州とコロラド州にまたがる険しい山地に軽装備で二度探検に出かけ、二度とも遭難した58歳の男性。一度目は山岳救助隊に救助されて下山することができたが、二度目は助からず死亡した。
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