世界の言語には、それぞれ少しずつ違った響きの「天使」があります。柔らかい音のもの、古い祈りを思わせるもの、名前づくりに使いたくなるものまでさまざまです。ここでは各言語の表現を集め、その雰囲気の違いを気軽に楽しめるようにまとめました。
『天使』の外国語 一覧|かっこいい・美しい・おしゃれな言葉
西欧語
- 英語
Angel(エンジェル)
世界で最も広く使われる「天使」の語。優しい響きで、spirit や guardian と並んで神聖さを表す基本語として親しまれる。 - フランス語
Ange(アンジュ)
軽やかで甘い音を持つ語。守護天使を示す ange gardien と共に使われ、名前や創作でも柔らかな印象を与える。 - イタリア語
Angelo(アンジェロ)
歌うような響きで男性名にも多い語。天啓や慈愛のイメージが強く、類語には arcangelo(大天使)がある。 - スペイン語
Ángel(アンヘル)
息を抜くような “ヘ” の音が特徴。親しみやすい語感で、守護・導きのニュアンスを添える。類語に ángel guardián。 - ポルトガル語
Anjo(アンジョ)
柔らかい “ジョ” の響きが魅力。祝福・保護を連想させ、benção(祝福)などの語とよく組み合わされる。 - ドイツ語
Engel(エンゲル)
落ち着いた響きで、力強さと敬虔さをあわせ持つ語。Schutzengel(守護天使)など複合語も豊富で創作にも便利。 - オランダ語
Engel(エンヘル)
ドイツ語と近いが、息を抜くような軽さがある。庇護や導きを示す文脈で広く使われ、素朴で優しい印象を与える。 - 現代ギリシャ語
Άγγελος(アンゲロス)
「使者」を意味する語源を最も強く残す形。古典の響きを保ちつつ、名前としても人気。類語に αρχάγγελος(大天使)。
北欧語
- スウェーデン語
Ängel(エンイェル)
澄んだ母音が特徴で、透明感のある響き。保護や光を連想させ、skyddsängel(守護天使)などの語と相性がよい。 - デンマーク語
Engel(エンネル)
柔らかく短い音が続き、落ち着いた印象。宗教語彙としてはもちろん、優しい存在を示す比喩にも使われる。 - ノルウェー語
Engel(エンゲル)
響きはドイツ語に近いが、軽やかで北欧らしい素朴さがある。beskytter(守り手)と並んで創作にも使いやすい。 - アイスランド語
Engill(エンギトル)
古語の名残が強い独特の響き。幻想的な語感があり、守りの精霊や伝令役のキャラクター名にも合う。 - フィンランド語
Enkeli(エンケリ)
丸い音が続き、優しく可憐な雰囲気を生む語。光・導き・柔らかな守護を表すキャラクター名に向く。
東欧・中欧語
- ポーランド語
Anioł(アニウ)
特徴的な語尾が柔らかい余韻を残す語。保護・救いの意味が強く、類語に archanioł(大天使)がある。 - チェコ語
Anděl(アンジェル)
響きが可愛らしく、物語的な印象を持つ語。守護や導きの象徴として、創作の名前にもよく映える。 - スロバキア語
Anjel(アンイェル)
チェコ語に近いがやや明るい音。慈愛・加護のニュアンスが強く、類語の archanjel と併用されることも多い。 - ハンガリー語
Angyal(アンジャル)
ユニークな綴りと柔らかい発音が魅力。幻想世界の名前に使うと民族的な雰囲気が加わる。 - ラトビア語
Eņģelis(エンジェリス)
音が細かく連なり、透明感のある語。祝福や希望を連想させ、光の存在を描く創作に合う。 - ロシア語
Ангел(アンゲル)
重心が低めで、厳かで荘厳な響きを持つ語。守護・聖性を表す基本語で、類語に архангел(大天使)。 - ウクライナ語
Ангел(アンヘル)
ロシア語より少し軽い響きで、やわらかな余韻が残る。祝福や導きを表す文脈でよく使われる。

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